プロローグ
諸事情により、更新が遅れてしまいました。
「「「「ギョーーーーーーーァァァァ!!!」」」」
うん、何でこうなってんの?
あの後、迷宮の最深部を隈なく探索していると、転移魔法陣らしき物を見つけた。
そして、俺は何とか奈落の迷宮から脱出することが出来たのだ。
「くっ!?……流石にずっと暗い所から、いきなり明るいところに出るときついな」
ジンヤは目を若干、手で覆いながらつぶやいた。
……ジンヤは気が付いていないが、普通は急に明るいところに人間が出ると、様々な症状が出てしまう。例を挙げるとするならば『眩暈』が当てはまるだろう。
普通ならば外に出た瞬間に倒れてしまい、火が落ちるまで動けなくなるか、そのまま魔物に食われてしまうかのどちらかだ。
だが、そこは『ジンヤクオリティー』である。最早、神をも超えた圧倒的なステータスと、ありえない効果を持ったスキルがそうなる事を妨害しているのだ。
「それにしても、どのくらい続いてるんだ。この草原は?」
ジンヤは先ほどからスキル『千里眼』を使って見ていたが、10キロ単位で見ても町らしきものが、見えなかったのである。
これはつまり、半径10キロ以内に町はないと言う事になる。
しかも、もう既に日が傾き始めていたのだ。
「はぁ、流石の俺でもあと数時間で10何キロも歩くのは無理があるなー」
流石のジンヤでも、見ず知らずの土地で何の準備もせずに、徹夜で移動するのは危険すぎると思っている。
…ドド…
「あ?今何かの音が聞こえたような気がしたんだが……」
き、気のせいだ―――――
……ドン、ド……
「やっぱり、気のせいかな?」
気のせいと割り切る俺。
更に、俺の本能が後ろを振り向くことを良しとさせない。
……ドドドドドーーー!!!
だが、俺はとっさに後ろを振り向いてしまった。
そこには……数千は居てもいいと思わせるほどの魔物が俺の方に向かって来ていた。
「お、おい、おいおい!洒落んならないだろあの魔物の量は!」
これが、俺と魔物の地獄の鬼ごっこの始まりだった。
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