エピローグ
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サブタイトルを変更しました。
「此処がこの奈落の心臓部と言ったところか……」
ここは、あの熾天使を倒した後に現れた扉を通った先にある部屋だ。
そして、ジンヤの目の前には、輝かしい程に光る宝玉があった。
その宝玉をスキル『神眼』で鑑定してみると―――――
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【迷宮の核(最上級)】
rate:SSS+
最上級レベルのダンジョンを攻略したものだけが得られる宝玉。
過去に最上級の宝玉を手にした者はおらず、上級の宝玉が最高だった。
また、この世界の、ありとあらゆる物質と合成することが出来る性質を持っている。
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「あー、やっぱりこのクラスの迷宮をクリアした奴は居なかったか……」
20階層も行かない内に、薄々感じてはいた。この奈落の攻略難易度が余りにも高かったのだ。
だが、ジンヤはチートスキルをフルに活用することで、その難易度の壁を防いでいた。
そのため、ジンヤみたいな例外でない限り、この奈落と同等レベルの迷宮をクリアすることは出来ないのだ。
「それにしても、説明の最後の一覧には興味が沸いてくるな……」
ありとあらゆる物質―――――その効果を使えば、行き詰っていた武器の強化を再開できる。
そしてこの世界において、力を持たずに行動を起こすのは危険だ。
最低でも、自分の身は自分で守れるようにならなければいけない。
出来れば、大切な人も守れるくらいの強さが望ましいくらいだ。
そして、ジンヤはもうこの世界で敵など居ない程に強くなった。それは、本人も良く分かっていることだ。
だから、なるべく争いごとに巻き込まれない生活を送ることを目標にする。
無駄に争えば、それこそ世界の戦争になりかねない。たったそれだけのことで、争いをおこすのは流石のジンヤでも嫌になる。
それと――――――
「異世界って言ったらやっぱり冒険だし、それも視野に入れておくか……」
これが最弱だった者の人生の逆転の始まりだった。
次回は、ジンヤと一緒に召喚された勇者たちの話となっています。




