迷宮主との戦い2
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今日は2話連続投稿です。1話目を読んでから、読むことをお勧めします。
武器の変更を行いました。
俺はとある剣を具現化する。
「来い!『神剣ムラクモ』!!」
神剣ムラクモ―――――それは、その名の通り神の力を秘めた剣だ。
俺は『神剣ムラクモ』の手前の『ムラクモ』を持っていた。手に入れた当時は、鍛錬の技術やスキルが足りずに、昇華出来ないでいた。
しかし、それも『超越神』となった今なら話は別だ・
そして遂に、このボス部屋に入る前の準備で完成されることに成功したのだ。
『コイ『クサナギ』』
熾天使の方も自分の剣を具現化させる。
「『クサナギ』って言うくらいだから、結構やばい物だろうな……」
流石は、奈落の『迷宮主』と感心するほどだ。
お互い、剣を構えたまま相手の懐に入る絶好のチャンスを伺う。
「はっ!!」
先に動いたのはジンヤだ。そして、その攻撃を熾天使は防御しようとするが―――――
『グッ!?』
熾天使は、ボス部屋の壁まで吹き飛ばされた。
地球に居たころのジンヤならば、ここまで早く、更に精密な動きは出来なかっただろう。それを、今は『EROOR』と言うステータスと、スキル『神剣術』で補っていた。
「どうだ?流石の熾天使でも痛いだろう?」
『コンナモノデワレガヤラレルトオモウナ』
どうやら、熾天使は健在のようだ。
「ったく、頑丈過ぎだろう。……だが、全く効いてないことはなさそうだな」
その証拠に、魔法戦の時よりも言葉が多くなってきている。……聞き取りにくい声が、更に聞き取りにくくなった気もするが……。
『コンドハコチラカラダ』
熾天使もジンヤと同じく、高速で移動し剣を振った。
「………っ!?」
ジンヤもその剣を受け止めようとするが、嫌な予感がして大きく後ろに下がった。
そしてその剣はそのまま地面に跳ね返されると、ジンヤも思った。
だが―――――『クサナギ』はそのまま地面をすり抜けるように地面を通った。
「……普通の奴相手なら、その攻撃くらいなら受けてもいいが、相手がお前ともなると流石に厳しいな」
ジンヤは普通に分析しているが、内心とても焦っていた。
なにしろ、あの場で勘に任せて大きく下がっていなければ、攻撃を食らっていたのだ。
熾天使相手に、先にダメージを受けるのは流石のジンヤでも避けたかった。
『ドウシタ?コナイノカ?』
熾天使がジンヤを挑発してくるが、ジンヤはそれに乗ることはない。
「こいつ相手に、接近戦は厳しかったかな?……これは、この先の課題だな」
それどころか、心の中のメモ帳にメモをしていた。
「本来なら、使う気は更々無かったんだが、この際、仕方ないか……」
ジンヤはある魔法を準備する。
それは、あまりにも威力が強すぎるため『禁呪』指定を受けている魔法の一つだ。
最初の頃はうまく扱えなかったが、スキルレベルが上がる程に発動が容易になって来た。
『ム!ソレハマサカ!!』
流石の熾天使も、ここ一番の焦りを見せる。
だが、そんな事は関係なく『禁呪』は発動の準備を終える。
「それ、これで終わりだ!!―――――『7属性の叫び!!!』
遂に、次回決着です。




