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第2話 とりあえずケンカです

「どすこいパンチ!」


(バキッ)


「どすこいキック!」


(ドガッ)


ん?何してるかって?


「こ、この野郎!!」


ケンカだよ、ケンカ♪


「スーパーどすこいパンチぃ!!」


(バキバキバキ!!)


「お、小野塚さん!!」


ん?今の音?なんか突っ込んできたから壁に叩き付けたらめり込んじゃった音♪


修理代、俺に来たりしないよな?まぁ来てもコイツらから巻き上げれば良いか。


「よ、よくも小野寺さんを!!」


(ダッ)


「コレあげる♪」


(ポイッ)


「あ、秋山…!」


(ガッ)


「超スーパー…どすこいパンチ♪」


(ガッ)


「か…はぁ…!」


(バキバキバキバキバキバキィ!!)


コレはそこに落ちてたゴミ(てかさっき倒したヤツ)を拾って突っ込んできたヤツに投げ渡した後、一緒にぶっ飛ばした音な。


あ、コイツらもめり込んだ。


「ん?終わり?」


「こ、このヤロー!!」


(ブンッ)


うおっ、金属バットかよ。振り回したりしたら危ないだろ。しょーがねぁー…


「俺が正しい金属バットの使い方教えてやるよ。」


(ガッ)


「なっ…!?」


佐伯龍治流 ~金属バットの使い方~


まずバットの先端を握ります。この時、相手が反対側を持っていることを確認しましょう。


「くそっ、離せ!!」


次に空いている窓の方向に体を向けましょう。空いている窓が無ければ、別にどの窓でもよろしいですよ。


「テメェ、何するつもりだ!?……まさかっ!?」


あとは体をひねってぇ…


「ちょ、やめ…!!」


「ホーーーームラーーーーン!!」


力の限りぶん投げましょう。


(ブォン!)


「ノォォォォォォォォォォォォ!!」


おー、よく飛んだなぁ。ちなみにここは3階。まぁ死にはしないだろ。


鬼?悪魔?物理法則無視してる?ネーミングセンス無さ過ぎ?


あー、よく言われる。


ネーミングセンスについていうヤツはみんなぶっ飛ばしたけど。


「さて、お掃除お掃除♪」


(ガッ)


(ガッ)


「入るかぁ?……詰め込めば大丈夫か。」


(ズボッ)


(ズボッ)


(ガッガッガッ)


(ガッガッガッ)


ん?何の音かって?掃除だよ掃除。さっき遊んだからその掃除♪ごみ箱に今ゴミ詰めてんの。


「ちょ…やめ…」


「ん?なんか音した気がしたけど…気のせいか。」


「ごめ…ごめんな…さい…」


「ん~なかなか入んね~なぁ~」


いっそ今朝の川に流しに行くか?でもそうすると授業出れねぇしなぁ…どうすっかな?


「ね、ねぇ…」


「ん?」


あ、隣の席のヤツだ。


「そろそろ止めてあげたら…?」


「止めるって、何を?」


(ガッガッガッ)


「いや、だから…その人死んじゃうよ…?」


「その人?その人って誰?」


「いや、だから…」

ちなみにここは教室前の廊下な。さっき俺とタカが話していた所とは違うぞ?


あー、回想入ったほうがいいか。じゃ、数分前のことー…










教室にタカと二人で戻ろうと廊下を歩いていたときのことだ……


「ん~、どうすっかなぁ…」


「どうしたの?」


「いや~、さっきの二人と気まずいなぁ、と思ってな。泣いてたし。」


「……そうだね。でも普通にして大丈夫だと思うよ。あの二人が今のリュウを受け入れることが大事だからね。」


「ふ~ん…タカってさぁ、メチャメチャいいヤツだな。」


「そ、そうかな?」


「なんか新鮮だなー、こういう普通の会話。俺って目つき悪いからさー…」


(ガシャーン!)


「佐伯龍治ってのはどいつだオラァ!!」


「……よくあーゆうのに絡まれんの。」


教室が見えてきた位の所まで戻ると、さっき処分したゴミと同じような包装紙(制服)に包まれた粗大ゴミが数十個。


「あ、あれって…さっきリュウがケンカしてた人たちと同じ制服だよね…?こんな時間に…しかも学校に侵入して来るなんて…」


「あ~、行ってくるかぁ。」


「ちょ、リュウ!?」


「ゴミ処理してくるわぁ。」


まったく、みんな環境のこと考えろよなぁ。地球温暖化とか水質汚染とか、今地球大変なんだぞ?


「オラァ!佐伯龍治はどこだって聞いてんだよ!!」


しかも女子生徒に絡んでら。まったく、みんな地球は大切にしような。


「なんとか言えやコラァ!」


(ガシッ)


「あぁ?」


「何でこんなとこに粗大ごみがあんの?ゴミはぁ……ごみ箱へぇ!!」


(バガン!)


「あ、秋山ぁ!!」


今の音?あぁ、女子に絡んでるゴミの頭掴んで近くの机に叩き付けたの。机割れちゃったなぁ。


「アンタの席?悪い。変な赤い汁(血)付いちゃったな。俺の机代わりに使って。」


(コクコク)


うん、わかってくれたかな。さて、この子の机の問題も解決したし…


「テメェ!カッチャンだけでなく、秋山まで…!!」


「佐伯龍治ぃ!ぶっ殺してやらぁ!!」


ゴミ処理、スタート♪










はい、回想終わりぃ!


(ガッガッガッ)


「う~ん、入んねぇなぁ。」


「い、いや…だから…」


もう直接焼却炉にぶち込んでやろうか?


「ちょ、ちょっとコレ何!?どういうこと!?」


あ、担任だ。


「何が起こったの!?」


うわっ、見つかっちゃったよ。こりゃ停学かな?いや、下手すりゃ退学かぁ。あー、面倒だなぁ…


「あら?この子たち…最近うちの生徒に悪さしてた子達じゃない?」


ん?ありゃ?


「佐伯君がやったの?すごいじゃない!!」


え?どーいうこと?なんで俺褒められてんの?


「でも少しやりすぎね…とりあえず職員室に来てくれる?」


あ、やっぱそううまくは行かないと。










この後どうなったかかって?


なんかこのゴミってここの生徒からカツアゲしたり何人か殴ったりしてたらしいんだわ。でも俺が処分したら、他にも恐喝とかいろいろ悪さしてたことが発覚。で、ケーサツに逮捕されたと。


ん?俺?

意外なことに反省文だけで済んだ。しかも反省文っていっても提出期限なしの。つまり別に出さなくてもいーんだってよ。


なんか校長っぽいハゲ曰く、『E組に比べたらまだマシな方ですよ』だってよ。


ここって荒れてんのか?ま、関係ねーや。


ん?そんな処分無しなんてありえない?


この小説のトップページ見てみろって。『いろいろ無視』って書いてあるから。この小説内ではこーなの。わかった?


まぁとりあえず昼だし、メシでも食うかぁ。屋上空いてるかな?


ま、行ってみればわかるか。


品川 隆弘


年齢;15才

職業;高校一年生

容姿;髪は黒、長さは普通でリュウより少し短め。中性的な顔。

性格;リュウ曰く、メチャ良い人。でも鈍感。サユリの好意に全く気付かずにいる。

本人より一言;「よ、よろしくお願いします!!」

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