第7話 真実(後編)
洞窟を抜けると、広い部屋に入った。その部屋の天井には鳥人間が描かれている。それこそ、ここに封印されている精霊、シルフだ。
「2つ入り口があるわね。」
その先には2つの入り口があった。今までの祠や神殿などの中の様子から、1つが行き止まりで、もう1つが正しい道のりだろう。
「こっちに行きましょ」
4人は右の扉に向かった。その扉は左の扉よりも少し大きかった。
「これで大丈夫なの?」
「行ってみるしかないわよ。もしだめだったら引き返そう」
サラはとにかく行ってみるしかないと思っていた。
4人が中に入ると、そこは細い通路だった。そしてその先は行き止まりだった。
「行き止まりじゃん」
マルコスは肩を落とした。だがサラは目の前の壁を調べた。
「でも、この壁、扉っぽい。スイッチを押したら動きそうだと思わない?」
「確かに」
その壁を見ていたサムもそう思っていた。
「結局引き返さなければならないのかな?」
「きっとそうだろう」
引き返そうとしたその時、敵が襲い掛かってきた。今度は金色の魔法服を着たオオカミだ。
「水の怒りを!」
サムは魔法で大津波を起こした。オオカミは大きなダメージを受けたが、びくともしない。体力が高かった。
「食らえ!」
レミーは姿を消し、頭上から斬りつけた。レミーを見失っていたオオカミはよけることができなかった。
「炎の怒りを!」
オオカミは魔法で強力な火柱を起こした。4人は火柱に包まれた。サラ以外は大きなダメージを受け、表情が苦しくなった。
「ガオー!」
サラは灼熱の炎を吐いた。オオカミは大きなダメージを受け、体に火が付いた。
「食らえ!」
マルコスは炎を帯びた爪でひっかいた。オオカミは表情が苦しくなった。
「天の裁きを!」
オオカミは魔法で4人の頭上に雷を落とした。サラ以外の3人は倒れた。
「くそーっ!」
サラは炎をまとってオオカミに体当たりした。オオカミは倒れた。
「不死鳥の力を、我に!」
サラは3人を復帰させた。
「何なのあのオオカミは?」
「強い魔法を次々と使ってくる」
「全滅しないように気をつけないと」
4人は強い魔法を放ってきたオオカミに驚いていた。この祠の敵で一番強力な敵を仕掛けてきた。
4人は気を引き締めた。ここの敵はみんな強力な魔法を使ってくる。耐えられないと全滅する。もっと耐えられるようにならねば。
道を間違ったと思い、4人は行った道を引き返した。
その頃バズは、1つ前の部屋にいた。4人はバズが近くにいることを知らない。バズはその先の部屋に4人が進んだことを知らない。
バズは4人と別の部屋に入った。その部屋の先にはレバーがある。そのレバーの先は龍の彫刻がある。
実はそのレバーを引くともう1方の部屋の扉が開く。バズも4人もそのことを知らなかった。
バズはレバーを引いた。だが、何も起こらなかった。
「何も起こらないな」
だが、その横で地響きがした。何かが動いたようだ。どうやら隣の部屋に何かが起こったみたいだ。
「隣で何か起こってるのかな?」
バズは隣の部屋に行くべきだと思い、行った道を引き返した。
その頃4人は、壁が動いたのに驚いていた。引き返そうとしたが、その必要はなかった。なぜか先に進めた。
「あれっ、開いた」
4人は驚いた。そのとき4人は知らなかった。隣の部屋にバズがいて、バズがスイッチを押したために先に行けたことを。
4人は開いた壁の先に進んだ。扉の先は迷路のような所だ。入ってすぐ、道が2つに分かれている。
「いきなり分かれ道ね」
「またかよ」
マルコスはうんざりしていた。だが、世界を救うためには乗り越えなければならなかった。
「こっちの道に行こう」
「わからないけど、行ってみよう」
4人は先に進んだ。行き止まりでもまた戻って別の道に行けばいいと思っていた。
4人が進むと、行き止まりになっていた。4人は肩を落とした。また行き止まりだったからだ。
「また行き止まりか」
「引き返すしかないわね」
サラはため息をついた。4人は行った道を引き返そうとした。
4人が後ろを振り向くと、2匹のミノタウロスと2匹のオオカミの魔法使いがいた。
「雪の怒りを!」
サムは魔法で猛吹雪を起こした。4匹は大きなダメージを受け、1匹のミノタウロスが氷漬けになった。
「炎の怒りを!」
1匹のオオカミが魔法で火柱を起こした。4人は大きなダメージを受けた。苦しくはならなかったが、マルコスの体に火が付いた。
「ガオー!」
凍らなかったミノタウロスがレミーを殴った。レミーは表情が苦しくなった。
「それっ!」
レミーは透明になって頭上からオオカミを斬りつけた。食らったオオカミは表情が苦しくなった。
「グルルル・・・」
サラは飛び回り、4匹に向かって灼熱の炎を吐いた。レミーの攻撃も受けたオオカミは倒れ、他の3匹も表情が苦しくなった。
「炎の怒りを!」
もう1匹のオオカミが魔法で溶岩を起こした。飛んでいたサラ以外の3人は大きなダメージを受け、倒れた。
「ガオー!」
怒ったサラはもう一度灼熱の炎を吐いた。残りの3匹は炎に包まれ、倒れた。
サラは床に降り立った。3人は倒れていた。
「不死鳥の力を、我に!」
サラは3人を復帰させた。
「また全滅しそうになったわね」
「気をつけないと」
4人はもっと頑張らないと全滅してしまうと改めて思った。
その頃、バズは迷路のような部屋に入った。バズは4人とは別の道に行った。その時もバズは4人に気づかなかった。今さっき4人がいたことも。そして4人もバズがその後ろにいることを知らなかった。
先に進むと、レバーがあった。今さっきのレバーと形が全く同じだ。今度のレバーもどこかの扉が開くんだろうと思った。
バズはレバーを引いた。すると、大きな音がして、何かが動いたような揺れがした。
敵を倒した4人が引き返そうとしたその時、後ろの壁が動き、その先の通路が見えた。
「あれっ?開いたね」
「誰かが動かしてるのかな?」
サラは誰かの存在を疑った。だが誰が動かしているんだろう。サラは首をかしげた。
「そうかもしれないな」
「誰かが来てるのかな?」
「村長かな?」
サムは村長が来ていると思っていた。あの時、どこかに行ったが、また祠に来て、4人を追いかけていると思っていた。
「それはないだろう。村長だったらきっと道を知ってるはずだ」
「そうよね」
サラは反論した。確かにそうだ。もし彼が悪い奴なら、この祠の造りを知っていて、正しい道をまっすぐ行けるはずだからだ。
「行きましょ」
4人は先に進んだ。その先は右に直角に曲がっていた。
「複雑ね」
「この中どうなってんだ?」
4人は方向感覚がおかしくなりそうだった。
「何だろう、このレバーは」
その先の行き止まりには、レバーがある。そのレバーの先には龍の彫刻がある。
「引いてみよう」
サラはレバーを引いた。すると、何かが聞こえる。だが、ここでは何の変化もない。
「どこかで音がした」
「どこかで扉が開いたんだ」
サムは首をかしげた。この祠のスイッチはこんなのばかりだ。でもなぜかしばらくすると進めるようになる。どうしてだろう。ひょっとして、他に人が入ってきて、見えないところで動かしているんだろうか。
「でもこの扉は開かなわかったわね」
レバーを引いて進めるようになったのは、バズだった。目の前が行き止まりだったが、突然壁が開き、先に進めるようになった。
バズは再び歩き出した。その先は左に直角に曲がっていた。
「複雑だな。4人はどこにいるんだろう」
バズは4人のことが気がかりだった。今どこでどんな道をたどっているんだろう。
その頃4人は、動かない壁の前であたふたしていた。
「引き返そう。別の道を探そうよ」
「そうしよう」
サムの一言で引き返そうとしたその時、敵が襲い掛かってきた。今度は金色のグリフィンだ。
「風の怒りを!」
サムは魔法で竜巻を起こした。だがグリフィンにはあまり効かない。
「グルルル・・・」
グリフィンがレミーにとびかかり、何度も斬りつけた。レミーは表情が苦しくなった。
「お返しよ!」
レミーは姿を消し、グリフィンの背中に飛び乗って何度も斬りつけた。グリフィンが苦しんだが、あまり大きなダメージを受けなかった。
「ガオー!」
サラは灼熱の炎を吐いた。グリフィンの体に火が付いた。火が付いたグリフィンは慌てていた。
「ギャオー!」
グリフィンは灼熱の炎を吐いた。4人は大きなダメージを受けた。マルコスは表情が苦しくなった。レミーは倒れた。
「くそーっ、食らえ!」
マルコスは炎を帯びた爪でひっかいた。グリフィンは表情が苦しくなった。
「グルルル・・・」
サラは再び灼熱の炎を吐いた。グリフィンは倒れた。
「命の奇跡を!」
サムは魔法でレミーを復帰させた。
「今は大丈夫だったけど、何体も襲ってきた時は気をつけないとね」
サラは気を引き締めていた。
その頃バズは迷路のような通路を歩いていた。右に左に直角に曲がりながら進んでいた。バズも方向感覚がおかしくなりそうだった。
更に先に進むと、再びレバーがあった。今さっきのと同じデザインだ。ひょっとして、またどこかで扉が開くんじゃないかと思っていた。
バズはレバーを引いた。バズの予感は的中した。ここではなく、どこかで扉が開くような音がした。
扉が開いたのは、やはり4人の方だった。グリフィンをやっつけた4人は、引き返そうとしていた。
「あれっ? また開いたね」
4人は扉が開くのに驚いていた。またレバーを引かずに扉が開いたからだ。
「やはり誰かが動かしてるんだ」
「ひょっとして、バズ?」
突然サラはバズの名前を上げた。
「なんで? でたらめ言わないでよ」
「昨日、変な夢を見たのよね。バズが戻ってくる夢を。水の神殿で見た壁画の魔導士に似ていた」
実はサラは、聖魔導となったバズと再会する夢を昨夜見ていた。ひょっとして、バズが聖魔導となって戻ってくるんじゃないかと思っていた。
「あの、聖魔導ってやつか?」
「うん」
サムは水の神殿の壁画を思い出していた。あの壁画の魔導士はいつ仲間になるんだろう。世界が危機の時に現れるんだから、今出てもおかしくない。
「それにしても、5人目の仲間って誰だろう」
「わかんないな」
マルコスは首をかしげていた。見当が全くつかなかった。
「先を急ごう!」
4人は再び歩き出した。だがその矢先、再びてきた襲い掛かってきた。今度は青いドラゴンだ。
「天の裁きを!」
サムは魔法で雷を落とした。青いドラゴンにはよく効いたが、表情は変わらない。
「グルルル・・・」
青いドラゴンは吹雪を吐いた。吹雪はとても強烈で、マルコスは倒れ、レミーは表情が苦しくなった。
「それっ!」
レミーは姿を消し、雷を帯びた剣で斬りつけた。青いドラゴンは避けられずに急所を突かれた。だが青いドラゴンの表情は変わらない。
「ガオー!」
サラは強烈な雷を吐いた。青いドラゴンはしびれた。
「とどめだ!」
レミーは雷を帯びた剣で斬りつけた。それでも青いドラゴンは倒れない。
「天の裁きを!」
サムは魔法で強烈な雷を落とした。青いドラゴンは表情が苦しくなった。
「ガオー!」
青いドラゴンは再び強烈な吹雪を吐いた。サムとマルコスは強烈ダメージを受け、倒れた。
「ちくしょー!」
1人になったサラは怒って更に強烈な雷を吐いた。青いドラゴンは倒れた。
その先は右に直角に曲がっていた。
「どこまで行ったらこんな迷路みたいなとこ抜け出せるんだろう」
サラはため息をついていた。だが世界平和のためなら乗り越えなければ。それがサラを突き動かしていた。
「不死鳥の力を、我に!」
サラは3人を復帰させた。またもや全滅の危機になった。気を引き締めて戦わないと今度こそ全滅してしまうかもしれない。サラは警戒していた。
4人は右に曲がっていた。そしてその先で今度は左に直角に曲がっている。
「まるで迷路みたいだ」
「でも壁が開いてるからそうじゃないとも言える」
左の角に差し掛かろうとしたその時、敵が襲い掛かってきた。今度は3匹の青いドラゴンだ。
「天の裁きを!」
サムは魔法で強烈な雷を落とした。だが3匹の青いドラゴンはびくともしない。
「グルルル・・・」
1匹の青いドラゴンが猛烈な吹雪を吐いた。4人は大きなダメージを受けた。マルコスは凍り付き、レミーは表情が苦しくなった。
「食らえ!」
レミーは4匹に分身して剣で斬りつけた。だが青いドラゴンはあまり痛がらなかった。
「ガオー!」
青いドラゴンはレミーに向かって猛烈な吹雪を吐いた。レミーは更に表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
サラは魔法で4人を回復した。レミーは気を取り戻した。他の3人は完全に元気になった。
「ギャオー!」
青いドラゴンが更に猛烈な吹雪を吐いた。マルコスとレミーは表情が苦しくなった。
「覚悟しろ!」
マルコスは雷を帯びた爪でひっかいた。レミーの攻撃も食らった青いドラゴンは表情が苦しくなった。
「弱らせてやる!」
サムは魔法で3匹の青いドラゴンの力を弱らせた。2匹の青いドラゴンも体力がまだまだあるのに表情が苦しくなった。
「グルルル・・・」
青いドラゴンは吹雪を吐いた。だが力が弱まっていて、マルコスはあまり大きなダメージを与えることができなかった。だが、マルコスは更に表情が苦しくなった。
「食らえ!」
レミーはほのを帯びた剣で斬りつけた。食らった青いドラゴンは倒れた。
「ガオー!」
それを見て青いドラゴンは怒って猛烈な吹雪を吐いた。だが力が弱まっていて、あまり大きなダメージを与えることができなかった。
「燃え尽きろ!」
サラは敵の2匹を炎の渦で包み、灼熱の炎を吐いた。2匹の青いドラゴンは大きなダメージを受け、体に火が付いた。
「えいっ!」
マルコスは炎を帯びた爪でひっかいた。ひっかかれた青いドラゴンは倒れた。
「とどめだ!」
レミーは最後まで残った青いドラゴンを刀で斬りつけた。最後に残った青いドラゴンは倒れた。
「前よりかは効率よく倒せたわね」
確かにそうだった。今回は倒れずに勝つことができた。サムが魔法で相手を弱らせたのが効いた。
4人は左の角を曲がった。その先は分かれ道になっていた。4人は迷っていた。どっちの先にある壁が開くんだろう。
「どっちに行こう」
「どっちでもいいじゃないか。また引き返しせばいいんだから」
4人は右の道を選んだ。右の道は少し広かった。4人はこっちが正しい道だと思っていた。
4人はその時知らなかった。左の道の先にある壁の向こうにバズがいることを。
その先に進むと、壁があった。この壁も動きそうな感じだった。真ん中で割れていたからだ。
「何だ、また壁か」
「ここも動かせるのかしら?」
4人は壁の前で立ち往生していた。サラは腕を組んで悩んでいた。
その頃、バズは右に左に角を曲がっていき、またもや行き止まりに差し掛かっていた。その先には、またもやレバーがある。
「これをまた引くのかな?」
バズはレバーを手に取り、引いた。すると、レバーの後ろの壁も開いた。そして、向こうでも壁が開くような音がした。
バズはその先を進んだ。その先も右に左に曲がる複雑な道だ。いったいどこまで行ったら抜けるんだろう。バズは息遣いが荒くなってきた。疲れてきた。
4人が壁の前で悩んでいたその時、壁が開いた。向こうでバズがレバーを引いたからだ。4人は驚いた。
「また開いた」
「きっと誰かが動かしたんだろう。まぁ、ラッキーと思わなきゃ」
4人は壁の向こうを見た。壁の向こうは細く暗い通路だった。
「行きましょ」
サラの声に反応し、3人は通路に向かった。
その頃バズは、分かれ道に来ていた。実は今さっき4人がいた分かれ道だった。4人に会ってないバズはそのことに全く気付いていなかった。
4人は暗くて細い通路を歩いていた。サラはカンテラに火をつけて進んでいた。
「暗いわね」
「敵が襲い掛かってこないか、気を付けて進みましょ」
4人は突然暗闇から敵が出てこないか警戒していた。
「ガオー!」
暗闇から敵が襲い掛かってきた。またしても先に攻撃された。青いドラゴンは氷の息を吐いた。マルコスは大きなダメージを受け、凍り付いた。
「くそっ、先にやられた!」
「天の裁きを!」
サムは魔法で青いドラゴンの頭上に雷を落とした。だが青いドラゴンはびくともしない。
「えいっ!」
レミーは姿を消して頭上から斬りつけた。それでも青いドラゴンはびくともしない。
「食らえ!」
マルコスは電気を帯びた爪でひっかいた。青いドラゴンにはあまり効かない。
「燃え尽きろ!」
サラは灼熱の炎を吐いた。青いドラゴンは少し苦しそうな表情をしたが、すぐに元に戻った。
「グルルル・・・」
青いドラゴンはサムに向かって氷の息を吐いた。だがサムにはあまり効かなかった。
「炎の怒りを!」
サムは魔法で強力な火柱を起こした。青いドラゴンの表情は変わらなかったものの、体に火が付いた。
「覚悟しろ!」
レミーは炎を帯びた剣で斬りつけた。青いドラゴンの表情がやや苦しくなった。
「ガオー!」
青いドラゴンは氷の息を吐いた。レミーは大きなダメージを受けたが、氷漬けにはならなかった。
「とどめだ!」
サラは激しい炎を吐いた。青いドラゴンは倒れた。
「今回も何とか倒せたわね」
サラはほっとした。今回はうまく倒せたからだ。
細く長い通路はまだまだ続いている。その先には下へ続く階段もうっすらではあるが見える。
「この先にシルフのオーブがあるのかしら?」
「今までの洞窟や神殿もそうだけど、だいたいこの先だったな」
マルコスはこれまでだいって来た洞窟や神殿のことを思い出していた。
思い出していたその時、またもや敵が襲い掛かってきた。今度は3匹のオオカミの魔法使いだ。
「炎の怒りを!」
サムは魔法で火柱を起こし、3匹のオオカミを包み込んだ。だがオオカミはびくともしない。
「水の怒りを!」
1匹のオオカミが魔法で大津波を起こした。4人は大きなダメージを受けたが、耐えていた。
「食らえ!」
レミーは1匹のオオカミを斬りつけた。だがオオカミはびくともしない。
「ギャオー!」
サラは3匹のオオカミを炎の渦に包みこみ、灼熱の炎を吐いた。オオカミが熱がり、1匹のオオカミの体に火が付いた。
「覚悟しろ!」
マルコスは炎を帯びた爪でひっかいた。それでもオオカミはびくともしない。
「氷の怒りを!」
体に火の付いたオオカミは魔法でレミーを氷漬けにした。だがレミーは氷漬けにはならなかった。
「天の裁きを!」
1匹のオオカミが魔法で雷を落とした。マルコスは大きなダメージを受け、体がしびれた。
「えいっ!」
レミーは姿を消して頭上からオオカミを斬りつけた。食らったオオカミは表情が苦しくなった。
「大地の怒りを!」
表情の苦しくなったオオカミが魔法で地響きを起こした。4人は大きなダメージを受け、マルコスとレミーの表情が苦しくなった。
「氷の裁きを!」
1匹のオオカミが魔法で猛吹雪を起こした。マルコスとレミーは表情が苦しくなったものの、何とか持ちこたえていた。
「覚悟!」
マルコスは炎を帯びた爪でひっかいた。レミーの攻撃も受けて表情が苦しくなっていたドラゴンは倒れた。
「死ね!」
レミーは姿を消し、体に火の付いたオオカミを頭上から斬りつけた。オオカミの表情は苦しくなった。
「癒しの力を!」
サムは魔法で4人を回復させた。マルコスとレミーは気を取り戻した。
「ガオー!」
サラは灼熱の炎を吐いた。表情の苦しくなっていたオオカミは倒れた。
「大地の裁きを!」
最後に残ったオオカミが魔法で更に強い地響きを起こした。マルコスとレミーはあっという間に表情が苦しくなった。
「水の怒りを!」
サムは魔法で大津波を起こした。最後に残ったオオカミは表情が苦しくなった。
「とどめだ!」
サラは氷の息を吐いた。最後に残ったオオカミは倒れた。
「大変だったわね」
サラはため息をついた。何とか倒れることは逃れたが、今回も大変な戦いだった。
「きっとこの先のオーブを守ってるやつの方がもっと強いわ。気をつけましょ」
通路の先は暗い階段になっている。その時サラは思った。きっとこの先にシルフのオーブがあると。
4人は細く長い階段を歩いていた。その階段はどこまでも続いているかのように長い。4人は感じていた。この階段の先にシルフのオーブがあるはずだ。早く行かねば。
細く長い階段を抜けると、開けた所に出た。その部屋は明るく、天井にはシルフの壁画がある。
そこには、魔導士の服を着た女がいた。その女は、村長の娘にそっくりだ。その女は、とても美しい姿だ。その女は、神龍教の信者であることを示すペンダントを首にぶら下げている。そのペンダントを見て、サラは神龍教の信者だとわかった。
「もだがて、村長の娘?」
サラは今さっき見た村長にそっくりなことに気づいた。彼女を見た時、村長の娘じゃないかと思った。
「そうよ。お待ちしていましたわ。私、風の神龍魔導士のバーディ。あなたが、偉大なる創造神王神龍様を封印する4人ね。だが、これ以上は行かせないわ。残念だけど、あなたたちはここで死ぬ運命なの。覚悟しなさい!」
バーディは涼しげな表情で答えていた。バーディは自信に満ちていた。神龍教の信者に入り、新しい力を身につけた。もう誰にもかなわない。
「どうして神龍教の信者になったんだ?」
マルコスは怒っていた。邪教の信者になったバーディが許せなかった。
「過酷な労働をさせられたからよ。私の働いていた工場で不具合が発生した。そのせいで毎日残業が続いた。その影響で、私は注意力が欠け始めた。それが原因で先輩に怒られ続けた。私はそんな会社にいらないと思い、自殺したの。でも、それを救ってくれたのが、偉大なる創造神王神龍様だったわ。だったら、そんな会社、なくなればいいと言ってくださった。何と素晴らしい考え」
バーディは笑顔を見せた。憎む人間を王神龍の生贄に捧げることができたからだ。
「そんなこと、許せない!」
サムは拳を握り締めていた。人間の憎しみに漬け込み、信者を増やして人間を絶滅させようとする神龍教が許せなかった。
「人間は素晴らしい。国を作れるし、法律を定めることができる。だが、捨てることも、傷つけ、殺し合うこともできる。人間は世界を破壊させる存在なのだ。だからこそ、滅ぼす必要がある」
バーディは怒りに満ちていた。自分を死に追いやった人間が憎い。そんな人間はみんないなくなればいいと思っていた。
「そんなの無茶だ。だからこそ殺すなんて!」
サラも怒っていた。人間を殺すことが許せなかった。互いに思いやりを持ちながら生きていくのが正しい人間としての生き方だと思っていた。
「平和な世界のためならしなければならないことだ。わかるか?」
「そんなの平和じゃなく、破壊だ!」
サムは反論した。サムはとても怒っていた。人間を平和のために殺すことが許せなかった。
「そんな奴、許さん! ぶっ殺してやる!」
「かかってこい!」
マルコスは拳を握り締めた。バーディが襲い掛かってきた。
「食らえ!」
レミーは姿を消し、頭上からバーディを斬りつけた。だがバーディはびくともしない。
「天の怒りを!」
バーディは4人の頭上に強烈な雷を落とした。その雷は今までのよりはるかに強く、マルコスとレミーは早くも表情が苦しくなった。
「炎の裁きを!」
サムは魔法で溶岩を起こし、バーディを飲み込ませた。バーディの体に火が付いたものの、バーディはびくともしない。
「覚悟しろ!」
マルコスは炎を帯びた爪でひっかいた。それでもバーディはびくともしない。
「グルルル・・・」
サラは灼熱の炎を吐いた。それでもバーディはひるまなかった。さすがは神龍魔導士という感じだ。
「天の裁きを!」
バーディは4人の頭上に強烈な雷を落とした。マルコスとレミーは倒れた。
「不死鳥の力を、我に!」
サラは不死鳥となり、すぐにマルコスとレミーを復帰させた。
「この世界を作り直して、人間を絶滅させるなんて、許せない!」
マルコスは炎を帯びた爪でひっかいた。なかなかバーディはびくともしない。
「ほほう。それでも偉大なる創造神王神龍様に逆らうのか?炎の怒りを!」
バーディは魔法で強烈な火柱を起こした。マルコスは大きなダメージを受け、体に火が付いた。
「それっ!」
レミーは分身してバーディを斬りつけた。バーディはよけることができなかった。バーディの表情は変わらなかった。
「ガオー!」
サラは灼熱の炎を吐いた。バーディは少し苦しそうな表情を見せた。だがすぐに気を取り戻した。
「殺してやる!」
マルコスは炎を帯びた爪でひっかいた。バーディの表情が少し変わってきた。
「死ね! 風の怒りを!」
バーディは魔法で強烈な竜巻を起こした。だがあまり効かなかった。
「炎の怒りを!」
サムは魔法で灼熱の火柱を起こした。バーディは少し苦しくなったが、すぐに持ちこたえた。
「えいっ!」
レミーは姿を消し、頭上から斬りつけた。だがバーディにはあまり効かなかった。
「グルルル・・・」
サラは灼熱の炎を吐いた。バーディの体に再び火が付いた。
「天の裁きを!」
バーディは魔法で4人の頭上に雷を落とした。4人は大きなダメージを受けた。レミーは体がしびれ、マルコスは表情が苦しくなった。
「覚悟しろ!」
マルコスはバーディの後ろに回り、炎を帯びた爪でひっかいた。バーディの表情が少し苦しくなった。
「食らえ!」
レミーは分身してバーディを斬りつけた。バーディの表情が更に苦しくなった。
「ガオー!」
サラは激しい炎を吐いた。バーディの体のあちこちに火が付いた。
「雪の裁きを!」
バーディは魔法で猛吹雪を起こした。4人はまた大きなダメージを受けた。レミーは表情が苦しくなり、マルコスは倒れた。
「癒しの力を!」
サムは魔法で4人を回復させた。マルコスとレミーは気を取り戻した。
「とりゃあ!」
レミーは姿を消して、バーディの頭上から斬りつけた。
「不死鳥の力を、我に!」
サラは不死鳥になってマルコスを復帰させた。
「炎の裁きを!」
バーディは魔法でレミーを炎の渦に包みこんだ。完全に気を取り戻していたレミーは一気に表情が苦しくなった。
「食らえ!」
マルコスは炎を帯びた爪でひっかいた。バーディの表情がより一層苦しくなった。
「それっ!」
レミーは8匹に分身してバーディを斬りつけた。
「炎の怒りを!」
サムは魔法でバーディを炎の渦に包んだ。バーディは肩を落として息を切らしていた。
「なかなかやるわね。それなら、私の本当の姿を見せてあげる。私の歌声で命を失い、あなた方を永遠の闇に葬ってあげるわ。覚悟しなさい!」
その時、バーディの背中ら白い羽が生えてきた。服は脱げ、バーディの体が大きくなった。バーディは羽をはためかせ、宙に浮いた。
セイレーンとなったバーディが襲い掛かってきた。
「天の裁きを!」
サムはバーディの頭上に雷を落とした。だが全く効かない。
「ガオー!」
サラは灼熱の炎を吐いた。それでも全く効かない。
「効かない・・・」
サムは驚いた。どんな攻撃も効かないからだ。
「闇のバリアだ」
サラは闇のバリアのことを知っていた。闇の力を極めた魔獣だけが使うことができる技だった。
「よくわかったな。いかなる攻撃も、そのバリアは破れぬ。ただ苦しむだけだ。さぁ、永遠の闇に葬ってあげましょう。」
バーディは自信気だった。絶対勝てると思っていた。
「くそっ・・・」
サムは絶望した。もうかなわない。ここで息絶えるしかない。サムは涙を流していた。
「もうだめだ・・・」
マルコスも絶望していた。あれだけ頑張ってきたのに、このまま人間は絶滅してしまう運命なのか。マルコスは悲しくなった。
その時、1人の魔導士がやってきた。その魔導士は今までに見たこともない服装だ。魔導士は自信気な表情で歩いていた。
「悪を切り裂く聖剣の力!」
魔導士は杖を両手で持ち、天に掲げた。すると、杖は光を発した。その光は大きくなり、やがて魔導士の何倍もの大きさの剣の幻となった。
「思い知れ!」
魔導士は空高く飛び、剣を振り下ろした。
「どりゃあ!」
剣が地面につくと、光の波が起こった。その波はセイレーンまで届き、セイレーンのバリアを引き裂いた。
「な・・・、なんだと!? バリアがなくなるとは・・・」
バーディは予想外の出来事に開いた口がふさがらなかった。
「バズ?」
サラが振り向くと、そこにはバズがいた。だが、服ががらりと変わっていた。見たこともない服装だ。バズがこんな姿になって戻ってきたことに驚いていた。
「今は何も言わないで! 詳しいことは奴を倒してからにしよう!」
バズは冷静だった。今はバーディを倒すことに集中しよう。
「わかった」
サラは冷静になった。ここは冷静になってバーディを倒そう。
「癒しの力を!」
バズは魔法で5人を回復させた。5人は完全に体力を取り戻した。バズは聖魔導として覚醒した時に回復魔法も使えるようになった。
「天の裁きを!」
サムは魔法で雷を落とした。雷に弱いバーディは大きなダメージを受けた。
「えいっ!」
レミーは姿を消して空中から斬りつけた。
「食らえ!」
マルコスは電気を帯びた爪でひっかいた。バーディは再び大きなダメージを受けた。
「ガオー!」
サラは強烈な雷を吐いた。バーディは少し苦しくなったが、すぐに気を取り戻した。
バーディは歌を歌った。だがその歌は、聞いた人の命を奪う恐ろしい歌だ。
「うっ!」
突然マルコスは倒れた。バーディの歌を聞いたからだ。
「命の奇跡を!」
バズは魔法でマルコスを復帰させた。
「天の怒りを!」
サムは魔法で強烈な雷を落とした。バーディの表情が少し苦しくなった。
「とりゃあ!」
レミーは姿を消して電気を帯びた刀で斬りつけた。
「死ね!」
マルコスは電気を帯びた爪でひっかいた。バーディはますます表情が苦しくなったが、すぐに何もなかったかのように気を取り戻した。
「グルルル・・・」
サラは雷を吐いた。バーディは大きなダメージを受け、体がしびれた。
「ほれっ!」
バーディはマルコスに向かって体当たりした。だが、体がしびれていて、あまり強くなかった。
「天の裁きを!」
バズは魔法で強烈な雷を落とした。バーディは大きなダメージを受けた。
「炎の力を!」
サムは魔法で強烈な火柱を起こした。バーディは再び大きなダメージを受け、今度は体に火が付いた。
「それっ!」
レミーは姿を消して頭上から斬りつけた。バーディは更に表情が苦しくなった。
「覚悟しろ!」
マルコスは電気を帯びた爪でひっかいた。バーディは大きなダメージを受け、息遣いが荒くなった。
「ガオー!」
サラは雷を吐いた。バーディはますます苦しくなった。
「ラララ・・・」
バーディは歌を歌った。今度はサムとレミーが倒れた。
「不死鳥の力を、我に!」
サラは灼熱の炎を吐いた。バーディの体に再び火が付いた。
「食らえ!」
レミーは姿を消して、頭上からひっかいた。レミーはよけることができなかった。
「天の裁きを!」
バズは魔法で強烈な雷を起こした。バーディは更にしびれた。
「炎の怒りを!」
サムは魔法で灼熱の火柱を起こした。バーディは苦しんだ。
「覚悟しろ!」
マルコスは炎を帯びた爪でひっかいた。
「殺してやる!」
バーディはレミーをわしづかみにして、急降下した。レミーは頭を強く打ち、倒れた。
「命の奇跡を!」
バズは魔法でレミーを復帰させた。
「それっ!」
レミーは分身してバーディを斬りつけた。バーディはますます表情が苦しくなった。
「死ね!」
マルコスは炎を帯びた爪でひっかいた。バーディの体のあちこちに火が付いた。
「天の怒りを!」
サムは魔法で頭上から強烈な雷を落とした。バーディはますます息が荒くなった。
「グルルル・・・」
サラは灼熱の炎を吐いた。バーディは何とか耐えていた。
「ラララ・・・」
バーディは歌を歌った。だが誰も死ななかった。表情が苦しくなってきたからだ。
「天の裁きを!」
バズはバーディの頭上に強烈な雷を落とした。
「炎の怒りを!」
サムは魔法で強烈な火柱を起こした。
「食らえ!」
レミーは姿を消して頭上から斬りつけた。
「覚悟しろ!」
マルコスは炎を帯びた爪でひっかいた。バーディは目がうつろうつろになった。
「とどめだ!」
サラは灼熱の炎を吐いた。バーディは倒れた。
「お前は、誰だ」
バーディの声がとぎれとぎれだった。バーディはその少年が誰か知っていた。かつての神龍魔導士で、神龍教を裏切ってサラの仲間になったバズだ。どうしてここにいる。バーディは問いたかった。
「バズ。聖魔導、バズ、クライド。ホーリーネーム、聖バゾス卿」
バズは自分が誰なのか話した。バズはとても冷静だった。
「だとすると・・・、その技は・・・、その技は・・・、悪を切り裂く・・・、聖なる・・・、力・・・」
バーディは息絶えた。
「バズ・・・」
サラは驚いた。バズが本当に帰ってきたからだ。夢のことは本当だった。
「どうしたの?」
「ダハーカに認められ、悪の道を選んだ過去を捨て、聖魔導として覚醒したんだ」
バズは捕らえられた後、何が起こったか思い出していた。
「あの壁画・・・、水の神殿にあったあの壁画・・・」
サラは水の神殿の壁画を思い出していた。聖魔導とはまさにこのことだった。
「そうだ」
「確か、世界に危機が訪れた時にだけ現れる最強の魔導士だ。誰にも負けない圧倒的な魔力を持ち、光の剣、セイントカリバーで悪を切り裂くと呼ばれている。」
サムは聖魔導のことを思い出しながら説明した。
「バーディが死ぬ間際に言ってた、悪を切り裂く聖なる力って、このこと?」
「うん。」
バズは自信気に答えた。聖魔導として覚醒した時、自分の使命に目覚めたからだ。
「バズ! すごいよ、バズ!」
サラは最強の魔導士になったバズをほめたたえた。
「ありがとう」
バズは蛇のような細い舌を出して喜んだ。
「あれが、シルフのオーブか。さぁ、早く手に!」
その奥には、空色のオーブがあった。シルフのオーブだ。まるで今日の青い空のように鮮やかに輝いていた。
サラはシルフのオーブを手に取った。すると、シルフの声が聞こえてきた。
「急に呼び出してごめんね。私は風の精霊、シルフ。実はあの声は、私だったの。そなたにしてほしいことがあるの。それは、人間を滅亡させないこと。世界はもうすぐ王神龍の手によって作り直され、新しいエデンが築かれて、人間が消滅してしまう。だが、私は感じたの。サラ・ロッシというドラゴン族の女が4人の魔族とともに王神龍を封印して、世界を、人間を救うと。王神龍が世界を作り直すことができるようになるには、人間の言霊を食べる事が必要なの。でも、食べる量は決められており、1日1人の言霊が限度なの。そして、誰もそのことを知らない間に時間が過ぎていった。そして、今日を含めてあと8日で新たな世界を作れるまで強くなった。新しい世界の誕生を防ぐためには、王神龍を倒すことしか方法はない。でも、王神龍を倒す事は、不可能な話。なぜならば、王神龍は、神だから。封印するしか方法がないの。封印するためには、それは、4大精霊と呼ばれている私とノームとウンディーネとサラマンダーが『カイザーマジック』という合体魔法をかけるの。それを解き放つためには、『ドラゴンに眠りしカイザーフォースよ。今こそそのフォースを解き放ち、我に力を与えよ!』と唱えるの。これで、私たちを召喚する事ができるの。そして、私たちがこの全世界の生きる物の世界平和への祈りを受け、カイザーフォースを解き放つ事。これによって、あなたは金色のドラゴン、カイザードラゴンになる事ができるわ。カイザードラゴンの解き放つゴールデンブレスを使えば、神を封印することができるはずよ。それはドラゴン族のサラ、そなたしかその魔法の効果がない。それは、遠い昔から『魔獣の王』と呼ばれたドラゴン族のみが持つ技だから。でも、王神龍を封印するために必要なものは、それだけではないの。王神龍の居城のアカザ城には結界が張られているの。それを打ち破るには、この世界の7大要素、火、水、地、風、光、闇、時のそれぞれをつかさどる最高神の力が必要なの。まずは、炎の最高神、マグスに会いに行きなさい。この近くのナツメ火山の炎の神殿にいるはずよ。さぁ、今度は7大要素の最高神を探しに行きなさい。この世界のためにも、人間のためにも、王神龍を封印して。人間の未来は、君たちの手にかかっているのよ。頼んだわよ、サラとその仲間たち」
シルフは王神龍のことについて語った。どうして神龍教が王神龍に人間の魂を捧げているのか、世界が作り直されるまであと何日か。
サラはその時、あの夢のことを思い出した。あの夢の通りだ。あの夢で周りにいたのは精霊達だ。そして、あの黒いオーブは封印された王神龍なのか。サラは思い浮かべていた。
「バズ、どうして聖魔導になれたんだ?」
「『思いやりの心』を持ってたからだよ。神龍教に連れ去られた時、白竜団が神龍教に襲い掛かってきたんだ。襲撃することに成功したんだけど、白竜団の1人が捨て身の攻撃をして死んだんだ。それを悲しんでたらダハーカっていう神様が現れて、僕を聖魔導として任命したんだ。悪の道を捨てて、聖魔導として生きなさいと。まさか僕がこうなると思ってなかった。でも、任命されたからには平和を取り戻さないと。それが聖魔導の使命だから。」
サラは感心した。これぞ今の人間が持つべき理想の心だと。バズはまさにその模範だ。自分もこれだけの心を持たねば。
シルフのオーブの後ろには、魔法陣があった。これに乗れば、入り口まで戻れるはずだ。
5人は魔法陣に乗った。すると、辺りは青白い光に包まれた。どこにワープするんだろう。
青白い光が消えると、そこはナツメビレッジの手前の森の中だ。
「なるほど、ここに出てきたのか」
サムは驚いた。祠の入り口に戻ると思っていた。
「さぁ、早くナツメ火山に行きましょ。火の神殿に炎竜神マグスはいるらしいよ」
サラはドラゴンに変身し、4人を乗せた。目的地はナツメ火山。炎の神殿がある場所だ。
新たなエデンを迎えるまであと8日。5人はナツメビレッジを後にした。ここからは7大要素の最高神を探し、その力を得るたびとなる。それらは、世界各地に点在する神殿にいるという。まずは、炎の最高神、炎竜神マグスのいる、炎の神殿に向かうことにした。炎の神殿は、ここから少し北に行ったところのナツメ火山の頂上付近にあるという。




