16-24 ボス部屋へ向かいました
133 名無し
おーい!
フロ鯖の[ホルン]で忍者発見!!
134 名無し
>133
マジか
で、それは初代? それとも【ふぁんくらぶ】?
135 名無し
>133
そうか、それで所属は?
136 名無し
忍者なのに普通に目撃されるの草
137 名無し
目撃情報がある忍者だとジンさんだろ
【忍者ふぁんくらぶ】の忍者は全然見つからないし
138 名無し
>134、135
みんな大好きジンさんだよ
139 名無し
>136
今更だろ
140 名無し
>138
あ、やっぱり?
そんな気はしてたんだよね
141 名無し
[ホルン]に何の用だろうね
とっくに第三エリア行ってるだろうし
鉱石の採取か、それともクエストかな
142 名無し
>137
本当にそれな
【忍者ふぁんくらぶ】は普通のプレイ時には影も形も見当たらない
143 名無し
>141
まぁ何かしらあるんだろうね
ジンさんだし
144 名無し
ジンさん見てる連中が一斉にその後を付いてって草
145 名無し
>142
アヤメさんに会いたい……
146 名無し
>144
ストーキングしてんのか
147 名無し
>144
カルガモかよ
148 名無し
>145
俺に言われても……
俺だってイナズマちゃんに会いたいよ
149 名無し
>145
私はジライヤさんに会いたい
150 名無し
>145
コタロウなら掲示板にたまに来るよ
151 名無し
おっ?
忍者さんが誰かと会話してる!!
NPCじゃなさそうだな
152 名無し
>150
それな
153 名無し
>151
お?
相手はどんなプレイヤーだ?
154 名無し
>150
【忍者ふぁんくらぶ】で掲示板ユーザーって解ってるのはコタロウだけだよな
155 名無し
>151
kwsk
156 名無し
>151
男か?
それとも女か?
157 名無し
>153
ローブで顔や服が隠れて解らん
まぁ身バレ防止の変装かもな
158 名無し
>155、156
多分、女性だな
持ってるのは弓
159 名無し
一人で行動してるから、珍しいと思ったら……
何かの極秘任務か!!
160 名無し
>158
弓ってことはお嫁様か?
161 名無し
女性……だと
162 名無し
>160
いや、体格からしてヒメノちゃんじゃ無いな
163 名無し
密会……浮気……!?
164 名無し
バーロー、どうせたまたま会ったフレンドってオチだろ
165 名無し
速報
忍者さんと謎の女性に、金髪のイケメン少年が声掛けた
で、ローブ着てはいるんだけど……
隙間から、銃がチラッと見えたわ
166 名無し
>165
【魔弾の射手】のヒューゴか?
167 名無し
>164
せやかて〇藤
168 名無し
>165
なんだ、浮気相手は【魔弾】のメンバーか
169 名無し
そもそもジンさんが浮気するとは思えない
170 名無し
>166
いや、見た事無いやつ
見た感じ、ジンさんと同じくらいの年代じゃないかな
171 名無し
>168
いつから浮気だと錯覚していた?
172 名無し
他にも変装した連中が出て来た
普通の装備持ってるけど、確かに雰囲気は【魔弾】っぽい
ジンさんが穏やかな顔で会話してるし
173 名無し
という事は、金髪イケメン少年は【魔弾】の新メンバーかも?
174 名無し
何話してんだろうな
会話の内容は?
175 名無し
>169
それな
176 名無し
>173
【魔弾】新メンバーとか……俺も入れてくれないかな
177 名無し
>169
わかる
178 名無し
>174
そこまで近付いて聞ける雰囲気じゃないし
ちなみにその集団……人数が十三人なんだよな
179 名無し
>176
その為には銃と社会的信用が必要だな
180 名無し
>178
うん?
【魔弾】は九人のギルドだったよな?
で、そこに金髪君が加わって十人……じゃあ、三人多いな?
181 名無し
>176
現実は非常である
アキラメロン
182 名無し
>178
意気地なし!!
行けばいいじゃない!!
183 名無し
>180
残り三人も新メンバーかな?
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システム・ウィンドウを開いて掲示板の様子を窺っていたハヤテは、その内容に苦笑する。
「流石ジン兄、普通に歩いてるだけで注目されてるッスね」
そんな感想に、ヒイロも苦笑しつつ頷いてみせた。
「ジンは目立つ上に、知名度も高いからね。堂々と歩いていたら、話したい、見たいってプレイヤーは多そうだ」
そう言って[ランドル鉱山]に入ろうとすると、近くに居たらしいパーティの声が耳に届く。
「おい!! [ホルン]に【七色】のジンが居るってよ!!」
「マジで?」
「でも今から町に行っても、もう居ないって可能性があんだろ」
「いや、何かゆっくり歩いてるみたいだぞ」
「生で忍者さん見るチャンスじゃんか!!」
「戻るぞ、急げ!!」
「いや、ポータルで飛べば良いだろ」
そう言って彼等は、そのまま鉱山入口のポータル・オブジェクトを使用して[ホルン]へと飛んだ。その様子を見た他のプレイヤー達も、笹食ってる場合……もとい、攻略してる場合じゃねぇ!! とばかりにポータル・オブジェクトに駆け寄る。
そうして彼等が去った後の鉱山は、静寂に包まれた。何これ。
「ジンさん、大人気ですね」
「まぁ、ジンさんだからね」
「はい、流石ジンくんです♪」
レンは苦笑気味、アイネは納得とばかりに、そしてヒメノは甘い甘い笑顔である。
『仁君の方は、大丈夫なのだろうか? こんなに騒ぎになっているのだと、相当な人数に囲まれているんじゃ……』
『そうですね……普段は仲間と一緒に行動しているのに、一人で居る事が知られたら……良からぬ考えを持つ人に、ちょっかいを出されたりするのでは?』
そんな懸念を口にしたのはネオンの父・修と、アイネの母・友子だ。二人はジンが注目を集めた事で、彼に何か危害を及ぼす輩がいた時は……という不安を覚えたらしい。
しかし、ヒメノがそれに対して笑顔を向ける。
「大丈夫です、ジンくんなら」
それは確信に満ちた、穏やかながらも力強さを感じさせる断言。その一言に込められたものを察したのか、修も友子もそれ以上は何も言えない。
とはいえ、不安が払拭されたわけではないだろう。なので、ヒイロが補足説明を入れる。
「ジンは現在、AWOにおいてほぼ確実に最速のプレイヤーなんです。そんじょそこらのプレイヤーでは、本気を出したジンには追い付くだけがやっとでしょうね」
『確かに、動画でもとんでもない速さだったな』
『そうですね……正直、姿が消えたようにしか見えなくて……』
『うーん、しかしそれだけの速さなら、デメリットもあるんじゃないかしら?』
『あー……攻撃の威力が低いとか、防御力が低いとかですか』
親達の不安は再燃し、そして広がりつつある。この後すぐにジンが追い付くだろうし、それを待ってもいいのだが……ジンの事となったら、引かない少年もここに居た。
「それも、無問題ッスね。ジン兄は、とんでもないレアなスキルをいくつも持ってるッスよ。装備も激レア装備だったり、生産界のトップ勢が製作した一級品揃い。言い方悪いかもッスけど、ぶっちゃけトップランカー以外は相手にならないッス」
具体的なジンの強みを聞いた親達は、いまいちピンと来ないといった反応だ。そこで、レンとアイネが笑顔で親達に呼び掛けた。
「まぁ、後で実際に見られますのでご安心を」
「私達がジンさんなら安心だと信じている、その理由が見られると思います」
そこまで言うのならばと、親達はこれ以上の言及を控えるらしい。
ちなみに彼等は現在、ジンを除いたメンバーで三組に分かれて行動中だ。
―――――――――――――――――――――――――――――――
1班
ジン・ヒメノ
ヒイロ・レン
ハヤテ・アイネ
センヤ・ヒビキ
ネオン・ナタク
2斑
シオン・ダイス
カノン・クベラ
リリィ・コヨミ
ミモリ・ヴィヴィアン
3班
ケイン・イリス
ゼクス・チナリ
フレイヤ・ゲイル
レオン・ヒューゴ
マール
―――――――――――――――――――――――――――――――
バヴェルとゼクトが不在であり、混成含めて三組のパーティに分かれる事ができた。ジンは単独行動中だが、パーティには入っている。
そして、乙姫が用意したVRギア……もっと言うならば、配信ソフトをインストール済みのVRギアが三つあるのだ。
一つは配信者のコヨミが使用し、残る二つをヒイロ・ケインのギルマスコンビが使用している。
ちなみに[ランドル鉱山]は四つのルートが存在し、その内の三つのルートで分散しつつボス部屋を目指して歩き始めていた。装備や武器含めて変装しているので、一見すれば普通のパーティに見えるだろう。
こうしてジン以外のメンバーは、オーディエンスルームの親達に見守られながらダンジョンを進んでいくのだった。
……
ボス部屋へ向かう道中には、当然モンスターが出没する。思った以上にリアルなモンスターの姿を見た親達は、子供達は大丈夫なのかと不安を覚え……そして、その不安は即座に吹き飛ばされた。
「おぉ……これがVRMMOの戦闘か……!!」
「結構、迫力があるのねぇ……」
モニターに映るのは、三組のパーティによるモンスターとの戦闘。どのパーティも、チームワークと鍛え上げた実力を駆使して順調にボス部屋へと近付いていく。
「姫乃さんの矢は、本当に凄いですね」
「いえいえ、恋ちゃんの魔法こそ~!」
「ふむ……英雄君のリーダーシップは、素晴らしいものですね。指示も的確で、皆が彼を信頼して動いている」
「いや、お恥ずかしい限りで……と言いたいのですが、私もあんなに立派になった姿を見られるとは思いませんでした」
親達が見るのは、やはり我が子……そして、そのパートナーが中心だ。
生まれつき、全盲というハンデを背負った姫乃。
そんな妹を守ろうと、幼少期より尽くしてきた英雄。
幼い頃に誘拐に巻き込まれ、心を閉ざしていた恋。
仁に対する憧憬と、自分に劣等感を抱いていた隼。
和解する前に、厳しくも愛されていた祖父と死別した愛。
ずっと一緒に育っていたが、別の中学になって離れた千夜と音也。
母を亡くしてから、父親を支え続けてきた優。
イジメに遭い、人間不信になりかけていた拓真。
そんな我が子が掛け替えのない仲間を得て、こんなにも生き生きとした姿を見せている。それだけでも、この旅行に来られて良かったと思わせるには十二分であった。
そして瑠璃のマネージャーである亜麻音が、瑠璃に意識を集中するのも当然である。彼女は瑠璃が、楽しそうにしているのが何よりも嬉しかった。
彼女が通う高校は、芸能人御用達の女子高である。故に周りはライバル関係にあるアイドルが多いので、心から気を許せる相手は居なかった。芸能界の人間関係で言うと、それは尚更だ。
そしてゲームの中では、アイドルという立場がどうしても付いて回る。ギルドや固定パーティに参加しないという、プレイ方針はそういった面が大きい。
これによって彼女は、プライベートで大好きなゲームを楽しみつつ……アイドル活動・学校・ゲームでも、気を張らなくてはならなかったのだ。
瑠璃は自らそれを選んだし、亜麻音も彼女の意思をし、それがベターだと思っていた。
しかし今の瑠璃は、思いっきり素の渡会瑠璃だった。
アイドルになりたての、デビューを目指してレッスンに励んでいた頃……そして今では家族と、亜麻音の前でだけ見せる表情。それを見せても良いと、瑠璃は判断したのだろう。
それだけ信頼できる存在が、こんなにも彼女の周りにいる。その様子をこうして見られて、亜麻音はただひたすらに嬉しかった。
そんな子供達を支え、見守って来た大人組や大学生組。特に【桃園】のメンバーには、深い感謝の念を抱いている。
昨夜の酒宴で、【桃園の誓い】が結成された経緯を親達は聞いたのだ。
【七色の橋】は実力と容姿から、AWOで注目を集めるのは間違いないと出会った当初から解っていた。そんな子供達に対して、揶揄したりちょっかいを出す輩が現れないとも限らない。
そこで自分達が【七色の橋】の和装に対し、中華風の装備で統一したらどうか。彼等に向けられる奇異の視線を、分散する事が出来るのではないか。
それを考え、実行に移し、子供達に寄り添い続ける。そんな彼等の存在が、本当に有難かった。
「確か瑠璃さんや舞子さん、勝守さん以外にも仲間が居るんでしたよね?」
「確か、映像で見た……あの黒ずくめの男性ですか」
「後は特殊部隊みたいな、銃を持っていたグループ……いえ、ギルドというんでしたっけ」
撫子・勝利・雅子がそんな事を口にすると、賢が笑顔で頷いて応えた。
「黒ずくめの男性は、ユージンというプレイヤーですね。銃使いで統一されたギルドは、【魔弾の射手】というギルドになります」
「ふむふむ」
「その人達にも、会ってみたいですねぇ」
「えぇ、子供達と親しくして貰っているらしいからね」
親達がそんな事を言っているのを、秀頼は笑顔を浮かべて見守っていた。しかしその内心では……。
――水姫達はともかく、あの方は現実で会うのは無理ではないだろうか……?
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そうして三つのパーティが、正に快進撃と呼ぶに相応しい戦いぶりで突き進んでいく。既に攻略済みのダンジョンなので、彼等はものの二十分程でボス部屋の前で合流した。
そこには既に、別ルートで駆け抜けて来たらしきジンが辿り着いていたのだが……ついでに、何か居た。
「ジ、ジン? 何で……彼等と?」
「たまたま、ここで待っていたら偶然……ね」
まさか親達が授業参観ならぬゲーム参観をしている中で、彼等に出会うとはジンも思わなかった。ボス部屋に辿り着いて、仲間を待っていようと思ったら、やって来たのは見知った顔だった。いや、顔を隠していたけど。
「頭領様に姫様、そして皆様方、あけましておめでとうございます。既にメッセージは送らせて頂いておりましたが、改めまして新年のご挨拶を申し上げたく存じます」
女性……アヤメがそう言えば、その背後に控える面々も恭しく頭を垂れる。
そう、ジンと一緒に居たのは、【忍者ふぁんくらぶ】の面々であった。勿論フルメンバーではなく、一パーティの上限である十人だ。
メンバーはギルドマスターのアヤメと、サブマスターのコタロウ。ココロ・イズナのJKコンビと、ジライヤ、イナズマ、タスク。
ここまでは第四回イベントで【七色の橋】の援護に駆け付け共闘し、クリスマスパーティーにも参加したのでジン・ヒメノ以外も面識があったメンバーである。
それ以外の三人が、初めて会うヒイロ達に挨拶をする。
「私は盾職を務めております【ハンゾウ】と申す者です。昔は【グランツ】という名で活動しておりました。以後、宜しくお願い申し上げます」
「パーティでは前衛職を務めております【サスケ】と申します。タスクとは同じ大学の友人で、フリーランス時代は【ロイド】と名乗っておりました。皆様にお会い出来て、光栄に存じます」
「皆様方にはお初にお目に掛かります、【忍者ふぁんくらぶ】の弓使い【ハナビ】と申します! かつては【キャロライン】という名でございました!」
ハンゾウは青髪短髪の男性で、がっしりとした体格の持ち主だ。サスケは細身の長身で、穏やかそうな顔立ちをしている。ハナビは口調に違わず、快活そうな高校生から大学生くらいの少女だ。
「ここでお会い出来るとは思っておりませんでした、頭領様」
「きゃー、姫様お久し振りですー!」
「おぉ……【七色】と【桃園】の方々だけでなくリリィ殿にクベラ殿、コヨミ殿までいらっしゃる」
「これでユージン殿がいらっしゃれば、第四回の再現でしたね!」
『忍者だ』
『あぁ、忍者だな』
『仁以外にも居るんだな、忍者』
『はて、頭領様や姫様というのは?』
「あー、出会っちゃったッスね……」
「しかも、このタイミングで……な」
「これは、きついですよね……」
「ジンさん、ファイト……」
【忍者ふぁんくらぶ】はジン達に会えてテンション上がり気味、親達は忍者装束の彼等に興味津々。こんな状況となれば、ジンも正直居た堪れない。正直このままボス部屋に入ってボスを速攻で倒し、さっさとログアウトしてしまいたい。
そんなジンの内心を知ってか知らずか、アヤメがジンに恭しく声を掛ける。
「頭領様、この様な場で誠に恐縮ではございますが、ご報告がございます。実は先のイベントの後、新たに加入者が入りました。我々【忍者ふぁんくらぶ】も、ついに五十人です」
「そ、そうですか……」
五十人も、自分のファンが居るのか。それも相当、突き抜けた連中が。喜ばしいですねといった表情のアヤメに反して、ジンの内心はどんよりしている。当事者としては、とっても嬉しくない。
しかしながら、ジンも勧誘や受け入れを辞めろとは口が裂けても言わない。それは彼等の自由であり、自分が口を出すことではないのだ。
もしも自分の名を掲げて迷惑な行為をしているならば、遠慮はしないで止めるだろう。しかし彼等は、全くもってガチの忍者だ。公でギャーギャー騒ぐような、考えなしでは断じて無い。
せいぜい内輪でファングッズを作ったり、プレイヤーに紛れて活動しているに過ぎない。ファングッズ製作は正直やめて欲しいが、外部に売り出したりしている訳ではないのでギリギリアウtもとい、セーフである。
――それに、スパイの件や第四回では助けて貰ったし……。
スパイ集団【禁断の果実】に迫る決め手となった、情報屋スオウ=ミチバとの取引。そして【七色の橋】を援護する立ち回りのおかげで自分はアークに勝てたし、ギルドも第二位になれたと思っている。
そんな相手に、恩を仇で返すような真似はしたくない。したくないのだが……。
『ん? さっきから言っている頭領様っていうのは、仁の事なのか?』
『というか、【忍者ふぁんくらぶ】……つまり、仁君のファンクラブっていう事なのかしら?』
『帯なんかも紫色だし、意識して合わせていそうね……というか、くノ一衣装可愛いわ~』
自分の両親や、恋人の両親……そして仲間達の家族にまで、彼等の存在が筒抜けた。これは恥ずかしい。
……
「成程。ご旅行先からログインするにあたり、ご家族がゲームプレイを見られるように限定配信を……」
「という事は頭領様のご両親だけではなく、姫様や将軍様のご両親も!?」
「いや、ちょっと待って下さい。将軍様ってまさか俺ですか?」
まさかきっかけは、【闇夜之翼】の連中が名付けた【幽鬼将軍】じゃなかろうな?
詳細を聞いてみると、名前に”殿”を付けるのが基本スタイル。特別な呼び名はジンの”頭領様”とヒメノの”姫様”だ。しかしジンが所属するギルドのマスターを務めており、ヒメノの兄であるヒイロは特別ではないか? という意見があった。そこで忍者と姫の上に立つとなれば、真っ先に思い浮かんだのが”将軍様”だったそうな。次点で、”殿様”だったらしい。
「あの、普通にヒイロで良いんで、マジで」
ジンみたいに流されない様に、ヒメノみたいに受け入れない様にしなければ。ヒイロは内心で、割と必死であった。
次回投稿予定日:2023/7/23(幕間)
ほーら、【ふぁんくらぶ】登場回ですよ!
これが欲しかったんですよね?←
しっかし、【忍者ふぁんくらぶ】は、本当にどこにでも現れるなぁ……。




