周囲30.車の中で
「んー……うー……」
「上水流さん、眠いですか? 眠いなら寝てても良いですよ?」
「うー……だいじょぶっすー……。今日は楽しかったっすー……」
「そうですね、僕も楽しかったですよ。お誘いいただきありがとうございました、上水流さん」
「シュウスイさんー、ダメっすよー。今日はまだ終わってないっすから、名前呼び継続っす」
「改めて言われると照れてしまいますね」
「プールでは平気だったのにっすか?」
「今は車で二人っきりですからねぇ。さすがに僕も、ちょっと照れ臭いです」
「だーめーっすー……呼んで下さいシュウスイさんー……」
「眠そうですね」
「ごまかさないでくださいっすー……」
「はいはい、分かりましたメイリさん。これでよろしいですか?」
「~~~~~ッ!!」
「どうしましたメイリさん? 腕をブンブン振ってますけど……」
「車の中で名前呼ばれるって想像以上にヤバいっすね……嬉しいっす」
「こんなおじさんに名前を呼ばれて嬉しいって……大袈裟ですよ」
「そんな……こと……ないっすー……。シュウスイさんは素敵っす……」
「メイリさん、危ないからシート倒しても良いですよ。首痛めちゃいますよ」
「もっとお喋り……してたいっすー……」
「無理は良くないですよ。家に着くまで寝ててもいいんですよ」
「今日は……帰りたくないっすー……。シュウスイさん……一緒に……」
「メイリさん、嫁入り前の娘さんがそういうことを言うものではありませんよ」
「ごめんなさいっす……スー……スー……」
「メイリさん? 寝ちゃいましたか……可愛らしい寝顔ですね」
「シュウスイさぁん……。また一緒に遊ぼうっす……」
「……そうですね、また遊びましょう……上水流さん」
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