会話85.待ち時間の会話
「スッライダー♡ スッライッダァー♡」
「テンション高いなアスカ。そんなに楽しみだったかスライダー」
「楽しみー。なんか昔から妙に好きなんだよね」
「ガキの頃は俺とかみんながへたばってるのに、一人だけ延々滑ってたよな……」
「いやぁ、楽しかった」
「多分アスカ、あの頃より今の方が体力ないよな」
「酷いこと言われた?!」
「だってほら、ジョギングとかも割とすぐにへばるし、一緒に筋トレするのもすぐギブアップするだろ」
「そ……それだけお淑やかになったってことよ! 真相の令嬢ってやつよ!」
「どんな令嬢だ。謎を全て解く真実はいつも一つな令嬢なのか」
「よく分かったね」
「そりゃ分かるわ」
「まぁ、大丈夫でしょー。ほら、好きなことは別体力だし」
「そんな甘い物は別腹感覚で言われても」
「だってほら私、推しの生配信を見て朝日が昇るまで起きてても平気だし。その後爆睡するけど」
「俺のベッドでな」
「だから好きなことに対して人は別バッテリーが作動するのよ、きっと!」
「無茶苦茶だなオイ」
「オウカだって、私がもう眠い、もうダメ、寝かせて、堪忍して、おかしくなっちゃうって泣きながらヒィヒィ言っても一晩中寝かせてくれなかったくせに……」
「頬を赤らめて、クネクネしながら誤解される言い方やめい! あれはお前が宿題忘れたから徹夜で教えてやっただけだろ。好きなこと違うわ」
「好きなくせにー?」
「なんでだよ」
「オウカ、Sなんじゃないのって感じで楽しそうだったし?」
「お前がすぐ寝ようとするからな、脱線するし、誘惑して俺に宿題やらせようとするし」
「全然乗ってこなかったよね……」
「宿題は自分でやるものです」
「固いなぁ……。硬いのは普段は柔らかいアレだけでいいのにぃ♡」
「おいやめろ、言わせねーぞ」
「ん? 私は筋肉のことを言ったんだけど何を想像……痛いっ! ひどーい、チョップしたー!」
「愛のツッコミだ」
「そんな、愛のある突っ込みだなんて……オウカのエッチ」
「こいつ……無敵か……!?」
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