197 コスプレ高校生カップル痴話ゲンカショーをお楽しみくださいw
ばびゅーん
わあ、R-2号が飛んできた。
右手は握りこぶしにして右腕を前に出し、左腕は折り曲げて脇を締める。言わばウルトラマン登場の飛び方。
そして、その背中の上に笑顔でまたがるのは、ねこや先生。
何だか役者が揃ってきたな。
あ、R-2号、そのスピードじゃあ自動ドアのガラスをぶつかって割るよと思っていたら、自動ドアの方が先に開いた。
さてはこれはR-1号かR-2号か分からないけど、電波飛ばして開けたな。まあ、割られるよりいいけど。
かくてR-2号、いったんねこや先生を抱きかかえて立たせてから、直立で着陸。
インパクト極大の光景にさしもの女性客のみなさんもしばらくしんとしていたが、やがて大歓声が沸き上がった。
「キャアアアア」
「この人もイケメン!」
「孔明さんはスマートで知的だけど、この人はマッチョタイプのイケメンね」
その陰で琴理さんは何やら犬咲店長に耳打ち。
「店長……この方はやっぱ……ですよね」
犬咲店長小さく頷いて
「やっぱそうよね」
うーむ。
◇◇◇
「じゃあみなさーん。二人目のイケメンさんのコスプレにちょっとお時間くださーい」
「「「はーい」」」
みなさん、本当に二人目のイケメンが来たとなるとみんな素直だなあ。あらら孔明コスのR-1号もSTAFF ONLYの部屋に入ったよ。これは僕も行かなくては。
「待てっ! オキムネ」
◇◇◇
いや、エリス。孔明コスのR-1号が引き上げた以上、三国志の兵士コスの僕がここに残っても仕方ないでしょ?
「そんなことはどうでもいいっ! デートだっ! デートをするのだっ! わんわん店長がオキムネがデートをしてくれると言ったのだっ!」
えーっ、そりゃ確かに犬咲店長そう言ったけど、普通、あの会話からすると明日の土曜のことだと思うじゃない。僕たち今バイト中だよ。
「しかし、わんわん店長はオキムネがデートをしてくれると言ったぞ」
だからそれは今すぐって意味じゃなくてね。今バイト中だし。
「やかましいっ! オキムネッ! デートをするのだっ!」
そういうが早いかエリスは後方から僕をヘッドロック。ううっ、やめーい。
見回すと周囲には犬咲店長も琴理さんもねこや先生もR-1号もR-2号もいない。
いるのはニヤニヤしてこっちを見ている老谷のじいちゃんと三太さん。あの二人はけしかけることはあっても絶対に止めてくれないよね。
と思っていたら老谷のじいちゃんが一歩前へ。あれ?
「えー、みなさま。イケメンのコスプレでお待たせしております。お待ちの間、コスプレ高校生カップル痴話ゲンカショーをお楽しみください」
何そのけしかけ方?




