183 「連れ帰る」じゃなくて、真っ昼間から堂々と「持ち帰る」w
パチパチパチ
ぬおっ、どこからともなく拍手が。振り返れば校長先生と鵜鷺先生が。
「新田君、ナイストラブルシューティング!」
はっ、ははは。何か苦笑しちゃうけど。ありがとうございます。校長先生。
「ねこや先生。これで『推しカプ』ってことになったんだから、もう保健室に戻りなさいな」
校長先生の呼びかけにも、ねこや先生、浮かぬ顔。
それと言うのも、女生徒のみなさま方、さっきの「推しカプ イエーイ」はどこへたら、相変わらず水を撒くR-2号を囲んでキャッキャキャッキャ。
「まあまあ。アールニゴウさんは金髪碧眼筋肉質の美形だからねえ。女子たるもの、美しきものはめでたいじゃないの。むふむふむふふふふ」
女生徒のみなさま方がR-2号を追いかけ回している理由と校長先生がR-2号をめでている理由は微妙に違うと思いますが。
「分かりました」
うなだれながらも頷くねこや先生。
「でもアールニゴウさんは今日もあたしが持ち帰りますからね」
えっ? ちょっとねこや先生。「連れ帰る」じゃなくて、真っ昼間から堂々と「持ち帰る」って。
いや問題はそこじゃなくて、ねこや先生がまたR-2号を持ち帰ったら、R-2号はまた「電池切れ」を起こすんじゃ?
「何を言っておるか。このおバカ参謀総長」
◇◇◇
何かとてつもなく信じがたい発言をされたような気がするんですが。エリスが僕に向かって「おバカ」と。僕が「エリス」を「おバカ」と言うのじゃなくて。
「今のR-2号さんが『電池切れ』を起こすわけがなかろうが。このおバカ不勉強考えなし参謀総長」
何でそこまで言われなきゃなんないの? つーか昨日R-2号が、ねこや先生と一緒に帰って、エリスの借りている家で充電しなかったから、今日は「電池切れ」起こしたんだよね。じゃあ明日も「電池切れ」になるじゃん。
「えーい。おバカじゃのお。オキムネ。とっととあたしに『金塊』を献上しないから、そんなおバカになるのだ。やーいやーいおバカ」
いや正直、「おバカ」に「おバカ」と言われることがこうまで納得がいかないとは思わなかった。
「うっ、わーん」
◇◇◇
わあっ、今度は後ろから泣き声が。
「R-2号ばっかりモテモテでズルイッ! R-2号はわしの不肖の弟子だぞおっ!」
そんな三太さんの叫びにマッハで駆けつける校長先生。
「三太さん。あなたもアールニゴウさんを愛していたの?」
何でそうなるんですか? 僕のことを「ナイストラブルシューティング」と言った後に話をややこしくするのはやめてください。校長先生。




