141 許可の基準が昭和アイドルの名前w
「「「「「キャアアアッ!!!」」」」」
うーん。予想はしていたが、赤フン三太さんを左肩に乗せた赤フンR-2号が校庭に出た途端、女生徒のみなさまに囲まれました。
ええもう、凄い速度で、あっという間に。すみません。ねこや先生、これを僕に止めろったって、やっぱ無理ゲーです。
「キャーッ! 赤フンッ! 赤フンだよーっ!」
「このカッコいい金髪お兄さん、朝もいたよねー。誰かのお兄さんなの?」
「キャーッ! キャーッ! 赤フンだなんてっ! 赤フンだなんてっ! はしたないわっ! はしたないわっ! いけないわっ! いけないわっ! 赤フンを見てはいけないわっ!」
(と言いながら、顔をおおう手の指のすき間からバッチリ見ているのはお約束だっ!)。
「あ、よく見たら肩の上に三太さんが乗っているっ! おーい、三太さ―ん」
「ほっほっほっ、こんにちは、女学生諸君っ! 今日も輝いておるね」
「ねえねえ、このカッコいい金髪お兄さん、三太さんの息子さん?」
「ふほほほほ。こいつはわしの不肖の弟子じゃよ。今、校務員としての男の魂の塊を伝授しているところじゃ。なかなか見込みがある男じゃが、わしから見ればまだまだじゃ。ふほほほほ」
R-2号の左肩から落ちるんじゃないかと心配になるくらいふんぞり返る三太さん。
「オイ、オキムネ」
あ、R-2号が僕の方を向いた。
「サッキカラ、三太ハ一体何ヲ言ッテイルノダ?」
すまんR-2号。分かってやってくれい。イケメンのR-2号と違って、普通の人間は女の子にキャッキャ言われる時間は貴重なのだ。
「分カラナイケド、分カッタ」
すまん。いつもこのパターンのような気もするが。
◇◇◇
「ねえねえ、三太さん。このカッコいいお兄さんのお筋肉触ってもいい?」
「「「「「キャアアアッ!!!」」」」」
たちどころに起こる大歓声。
そして、三太さん。あごを右手の親指と人差し指ではさんで、ちょっと考えて一言。
「君、名前は?」
「ミホでーす」
「うむ。ミホ。中山美穂。触ることを許す」
「キャーッ、いいなあいいなあ」
「三太さーん。私も触りたい-―」
「君、名前は?」
「ユイでーす」
「うむ。ユイ。浅香唯。許す」
「キャーッ」
「三太さーん。ワタシワタシ。チエミ」
「うむ。堀ちえみ。許す」
「私はあ、ユウって言うんだよ」
「うむ。早見優。許す」
全然、R-2号本人の意思は確認しないんですね。エリスに聞いたところで好きに触らせろと言うだけな気がするしなあ。つーか何で許可の基準が昭和アイドルの名前なんですか?




