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エリス・ザ・ファースト~おかしな建国皇女とおかしな周囲の人たちの日常コメディ~  作者: 水渕成分


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121/205

121 このあたしにキスしようってのかっ? うっ、うっ、うっ、受けて立つっ!w

「そりゃあ私は分かりますよ。ただ、ここにいる生徒たちや鵜鷺(うさぎ)先生や根小屋(ねこや)先生もよく知らないんじゃないかな? と言うか新田(しんでん)君は何で知っているわけ?」


 校長先生、いっぺんにフォロー&ツッコミありがとうございます。何故僕が知っているか。それは「主人公補正」ならぬ「ここらでトラブルシューティングしとかないと話に収拾がつかない補正」です。


「何だかよく分からないけど、KISS(キッス)がどうしたって?」


 ありがとうございます。そのKISS(キッス)のジーン・シモンズがですね。ステージ上で火噴きの芸をやるのはご存じで?


「そうねえ。昔は随分話題になったわ。予め口の中に石油みたいなものを含んでおいて、それ噴きだしたものにライターとか火を付けて火を噴いているように見せるのよね」


 そうです! そうです! 他にプロレスラーのミスター・ポーゴがやっていますが、これはジーン・シモンズ以上にネタがマニアックなので、こっちを使ってみました。


「うーん。つまり今、アールニゴウさんがやってみせたのはその『火噴き芸』なわけ?」


 さすが校長先生、理解が早いっ! まさに今R-2(アールに)号がやったのは、「火噴き芸」なのですっ!


「そう言えば新田(しんでん)君、アールニゴウさんは『奇術師』やっていたとか言っていたよね」


鵜鷺(うさぎ)先生、ナイスフォローッ! もうこの際、R-2(アールに)号は「奇術師」だということにしといた方が後々説明が楽になるぞっ!


「何を言っているのだ。オキムネッ! 失礼なっ! R-2(アールに)号さんは『奇術師』などではないっ! ケンタウリ星最新鋭のあたし専用護衛アンドロイド……モゴモゴモゴ」


ええいっ、エリスッ! せっかく話がいい方向にまとまりかけているのに、蒸し返すんじゃないっ!


 ◇◇◇


「「「「「キャーッ」」」」」


 なっ、何です? 三年生のお姉様方、その黄色い悲鳴は?


新田(しんでん)君が剣汰瓜(けんたうり)さんを『(あご)クイ』したあ」

「キスよ。これはキスをするんだよ」

「さっきKISS(キッス)KISS(キッス)言っていたもんね」


 お姉様方、そのキスではありません。あくまでアメリカのハードロックバンドの話です。


「キース」

「キース」

「キース」


何なんですか? この盛り上がりって思っていたら、泣きっ面のサダヨシが音頭取っているし、何のためにそこまで頑張るのだ? サダヨシ?


「オキムネよ。男には負けると分かっていても戦わねばならない時もあるのだ」


 サダヨシ。それは言葉の意味を含め、いろいろ違うぞ。


「オキムネーッ!」

 わあっ、エリスがいきなり顔を近づけてきたっ!

「オキムネッ! 皇帝であるこのあたしにキスしようってのかっ? うっ、うっ、うっ、受けて立つっ! だけど、やる以上、『金塊』はもらうからなっ!」


 何で勝負事みたいになってるの?


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― 新着の感想 ―
[良い点] KISSからのキスってどんな展開!?いいぞもっとやれ!笑 キスしたらエリスがそのままオキムネの金塊を……え、こわっ!笑
[一言]  周りは恋愛脳に侵されてますね。  エリスはエリスで戦う気満々だし、オキムネは修正すればするほど泥沼になるし、悲惨です。  ではまた。
[一言] 年貢の納め時ですね( ˘ω˘ )
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