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エリス・ザ・ファースト~おかしな建国皇女とおかしな周囲の人たちの日常コメディ~  作者: 水渕成分


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113/205

113 アールニゴウさんの裏切り者……w

「きゅうううん」


「だいぶ良くなってきたな。あと一歩」


ようしじゃあ、この辺で終わりするぞ。「きゅうううん」


「ぜんっぜんダメッ“! 一からやり直し」


 何べんやっても、どの「きゅうううん」がいい「きゅうううん」で、どの「きゅうううん」がよくない「きゅうううん」なのか、さっぱり分からん。


 ◇◇◇


 ざわざわざわ


 そうこうしているうちにざわめき声が大きくなってきた。そうか「きゅうううん」でエリスに合格点もらえないでいるうちにもう学校に着いちゃったんだ。


 ! いつの間に用意したのか「新田(しんでん)興宗(おきむね)リア充! 入学式で出会った彼女と妖しいいちゃつきを激写!」「女子生徒のみなさん新田(しんでん)興宗(おきむね)はリア充彼女持ちです。近づかないようにしましょう。その点、本堂(ほんどう)貞義(さだよし)は安心です」という横断幕が下がり、その下でサダヨシは「よろしくお願いしまーす」。R-2(アールに)号は「ヨロシクオ願イシマース」と言ってチラシを配っている。


 むう、どんなチラシを配っているんだろ。見てみたいけど、あの状況のサダヨシやR-2(アールに)号の近くに寄りたくないなー。


「オキムネッ! 『きゅうううん』が止まっているぞっ!」


 いやエリス、あれ見てくれよ。あそこでサダヨシとR-2(アールに)号が何かチラシを配っているんだよ。どうも僕とエリスが写った写真関係らしいけど。


「それがどうかしたのか?」


 それがどうかしたのかって気になるじゃない。どんなチラシ配っているんだか。チラシ受け取った人たちが何人かで集まって盛り上がっているみたいだし、うかつに近寄れないよ。


「要はあのチラシが見られればいいのか?」


 ま、それもあるんだけどって、え?


「おーい、R-2(アールに)号さん。オキムネがそのチラシを見たいのだそうだ。すぐ持ってきてくれ」


 わーエリス。そこででかい声だしちゃ元も子もないって。


 ◇◇◇


「ハイッ! 絵栗鼠(エリス)様」

 R-2(アールに)号はいい返事をすると共にその場でジャンプ! くるくるくると空中で三回転するとエリスの前に降り立ち、ひざまずくとエリスにチラシを差し出した。

絵栗鼠(エリス)様。チラシデゴザイマス」


「「「「「キャーッ」」」」」

 たちどころに沸き起こる女子生徒の大歓声。筋肉質の金髪碧眼美形の兄ちゃんが空中三回転のアクロバット。盛り上がらない方が無理だね。ってそう言う話をしている場合じゃない。エリス、そのチラシを見せてくれ。


「ほれオキムネ」


 ほれって本当に興味を抱かないものへの対応はどうでもいいのよね。エリス。えーとなになに「新入生新田(しんでん)興宗(おきむね)十五歳激写。入学式で出来た彼女と四日目朝にしてラブラブリア充不純異性交遊疑惑」。やっぱ朝方エリスが僕にのしかかっている写真が付いているわ。


「ねえねえあなたが剣汰瓜(けんたうり)絵栗鼠(えりす)ちゃん?」


 わっ、多分三年生とおぼしきお姉様が近づいてきたぞ。


「うむそうだが」


「キャーッ、やっぱりこの()絵栗鼠(えりす)ちゃんだってー」


 あっというまにお姉様方に囲まれるエリス。うーむ。四日目にして、うちのクラスばかりでなく学校中にその名を馳せたか。他を見るとR-2(アールに)号も女子生徒のみなさまに囲まれているし。


「アールニゴウさんの裏切り者……」


 わっ、サダヨシ。いつからそこにいた?


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― 新着の感想 ―
[良い点] そして誰もいなくなった。byサダヨシ
[良い点] 今回もめちゃくちゃカオスでしたねw エリスはお姉様たちにも人気なのですね( *´艸`)
2024/05/06 22:03 退会済み
管理
[一言] やはりイケメンは敵( ˘ω˘ )
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