108 襲いかかったのはオキムネかエリスか?w
いや、いかんて。いかんて。
見た目は固そうな銀色ボディーだが、生身の人間だから柔らかいし、いろんな意味でのスリムボディーは僕好みでもある。
それだけにっ! それだけにっ!
この状態はヤヴァイ。ひじょーにヤヴァイ。
何がどうヤヴァイかと言えば、今股間に硬度計を当てたら針がぐんぐんのびていく状態。
R-1号っ! R-2号っ! ご主君がご乱心だっ! 充電中止して止めにこーいっ!
ぶーっぶっぶっぶっ ぴっ かしゃーん
ぶーっぶっぶっぶっ ぴっ かしゃーん
あれ? ひょっとしてこの叫び、R-1号とR-2号に届いた?
◇◇◇
ガラッ
勢い良く障子を開けて、R-1号とR-2号登場っ! よーしよく来た。すぐにご乱心のご主君エリスを止めろっ!
カシャッカシャッカシャッ
ジージージージー
こらっ、二体とも何をやっとるか。早くご主君をエリスを止めろっ!
「R-1号ハ写真撮影ヲシテイル」
「R-2号ハ動画撮影ヲシテイル」
え? 何で?
「R-1号ハコノ事ヲオキムネノオ母上ト老谷夫妻ニ伝エナケレバナラナイ」
「R-2号ハコノ事ヲオキムネノオ父上トネコヤ先生トサダヨシニ伝エナケレバナラナイ」
何でそうなるの? と言うかやめて。特にサダヨシには言わないで。話がもの凄くややこしくなるから。
◇◇◇
つーか、ご主君のエリスのご乱心を止めなきゃだめだろうが。
「絵栗鼠様ハオキムネノ『金塊』ガホシイノダ。止メラレナイ」
ちょっと待て。R-1号。昨日、競馬で三千万も稼いだだろうが。今更、僕の『金塊』はいらないだろう?
「イーヤ」
首を振るR-1号。
「昨夜ノ緊急建国対策会議デ決マッタノダ。モットオ金ガカカル」
何? 三千万も持っているのに、まだお金が足りないって、一体何が昨日の会議で決まったんだ? もの凄く嫌な予感がするぞ。
「オキムネー。絵栗鼠ちゃんには『お目覚めのキス』だけにしとけっていったでしょ。いつまで起こすのに時間かかってるの?」
わあっ、母さんが来たっ!
◇◇◇
「!」
エリスが僕にのしかかっている姿とそれをただただ静かに見守るR-1号とR-2号。
この光景に母さん絶句。まあ無理もないです。はい。
ブンブンと首を振り、両手でパンパンと両頬を叩く母さん。気合を入れてるんですね。
「オキムネ。『お目覚めのキス』だけにしとけって言ったのに、何で絵栗鼠ちゃんの寝起きを襲っているの?」
ちょっとお待ちください。お母上。どこをどう見たら僕がエリスに襲いかかっているように見えるのです? どう見ても逆でしょう? エリスが僕に襲いかかっているのでしょう?
「いやまあリビドー爆発の男子高校生だからね。分からなくもないよ。父さんもよっく私に襲いかかってきたしね」
母さん、僕の話を一ミリも聞いてませんね。それに父親が母親に襲いかかったとか息子に聞かせるのやめてもらえませんか。




