104 緊急建国対策会議に参謀総長は出席させないのだw
カシャーン
この音をたててR-1号の赤い目の点滅が止まった。おっ。
んべべべべべ
わあっ、R-1号の口から紙が出てきた。プリンター機能もあるのかっ! それにしてもR-1号は僕の目にはメタルヒーローに見えるけど、他の人には黒髪ロングのかっこいい兄ちゃんに見えるからなあ。人前でプリンター出力しないように言っておかないと。
で、なになに、外務省のホームページか、ふーん。「就労ビザ」っていろいろあるのね。でも、ちょっと校務員になるのはこれでは難しそうだね。
「ソウダナ」
あと、そう言えば「ワーキングホリデー」というのがあったよね。あれで何とかならないかな?
「分カッタ。調ベテミル」
ブッブッブッ チカチカチカ カシャーン
どう? 何とかなりそう?
「無理ダ」
えーっ、無理なの?
「ウム。『ワーキングホリデー』ハ、ココ日本国ト相互協定ヲ締結シテイル国デナイト適用デキナイノダ。ソコヲダナ。オキムネガ『ヴィヴィッテンシュタイン公国』ナンゾトイウ、アリモシナイ国ヲデッチ上ゲルモンダカラ」
えーっ、僕が悪いの? つーかあん時はああでも言わないとさあ。つーかじゃあR-2号は校務員さんになれないのか。ねこや先生がっかりするだろうし、いい就職話だったのに。
◇◇◇
「ツーカ、オキムネ」
何だ?
「何デ、R-2号ヲ外国籍ニシナケレバナランノダ? 日本国籍ニシチャエバイイジャナイカ?」
あ……。出来るの?
「簡単ダ。絵栗鼠様ノ時ト同ジヤリ方デ出来ル」
何かこう異星人がぽんぽん日本国籍を取れてしまうというのも問題な気もするが、まあ仕方ないか。エリスもR-2号もまずは普通の日常生活送れた方がいいだろうし、三千万円だっていつかは使い切っちゃうだろうしね。
「イインナラヤットクゾ」
分かった。この際、R-1号も日本国籍取っとけ。
「ソウスル」
◇◇◇
「R-1号さん。帰るぞっ!」
R-1号の話が終わった頃、何故かふんぞり返ったエリスが今に入ってきた。
「絵栗鼠ちゃーん。せっかくだからうちでお風呂入って泊まっていけば?」
「うんにゃ。お母上」
ふんぞり返ったまま母さんを振り返るエリス。
「これから我が国は緊急建国対策会議を開かなければならぬのだっ!」
「あらまあ厨二さんのオタク談義? 楽しそうねえ」
母さん、また都合がいいように解釈していますね。
「じゃあオキムネの方が絵栗鼠ちゃんちにお泊まりってこと?」
「うんにゃ。お母上」
エリスはふんぞり返ったままだ。
「今回は国家最高機密に属する会議なのだっ! オキムネといえど出席させるわけにはいかんのだっ!」
えーと、エリス。確か僕のことを「参謀総長」って言ってなかったっけ? 会議に出席できない「参謀総長」って何よ?




