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嗚呼懐かしき”昭和50年代”の子どもたち  作者: 水源


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ついかそのにじゅうろく:駄菓子屋の10円新幹線ゲームは何故か面白い

「あ、新幹線ゲームだ」


「ほんとだ」


 いつもの放課後、いつもの駄菓子屋だが今日は店頭に“10円はじきゲーム”の『新幹線ゲーム』が置かれていたのである。


 新幹線ゲームはビデオゲームでもメダルゲームでもピンボールでもないエレメカと呼ばれるものでパチンコに似ている。


 投入した十円玉をパチンコの玉の様にレバーで弾いて、ゴールを目指すゲームで、ピンボールなどのように筐体内部に別の玉などを入れる必要がないものが特徴。


 一番上のスタートの東京から一番下のゴールの博多までの間にあるを左右両側に何段かのバネ式のレバーを順々に弾いてゴールまでの到達を目指す。


 最下部のゴールの博多に十円玉を入れることができれば、当たり券が出て、当たり券と引き換えに駄菓子を買ったり飲み物を飲んだりできた。


 どのくらいのものまでと交換できるかは店のおばちゃん次第。


 このゲームの全体のテクニックとしては、レバーをただ力任せに弾くのでは駄目で、微妙な力加減が求められ、さらには手を離して弾くのでなく、指でつまんだまま力を微調整する必要もあったりする。


 そして随所に「はずれ」の穴が開いており、そこに落ちればゲームオーバーで、穴はゴールに近づくほど、難しい位置に配置されて ゴールの穴の左右両側にも「はずれ」の穴があり、最後まで気を抜くことができない。


「ちょっとやってみようか」


「うん」


 まずは博が挑戦するが最初の方で外れに十円は落ちてしまった。


「えい、あ、外れに落ちちゃった」


「今度は僕だね」


 続いては雅人が挑戦していいところまではいったのだが……。


「あ、もうちょっとだったのに」


「本当におしかったね」


 このゲームはシンプルながらも中毒性が高く、熱中した子供には、100%必ずゴールまで持って行ける実力を身に付けた者もいたが、一般の子供には難易度が高すぎることもあって、やがてビデオゲームにその座を奪われてしまうのであった。

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