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みっけ

 皆さん、盗み食いってしますか?

 そうですよね。しますよね、ですよね。

 九藤もご多聞に漏れず、うちにある食糧は、みな、自分のものだと信じています。

 して、家人が、留守にしている別の家人の隠しチョコを発見しました。


家人「どっかでチョコ見たような気がしたんよ」


 そう言って、水屋の下の扉を開けて奥をがさごそ。ちょっと不審な光景。

 ミルクチョコレートが詰まった袋を戦利品のように取り出しました。


家人「これ、九藤のじゃないの?」


九藤「いかにも九藤が買いそうだけど、違うよ」


家人「……」(食べたそうな顔)


 九藤は悪魔のようにささやきました。


九藤「一つ二つ、食ってもわかんねんじゃねっ?」


家人「そやねえ」


 はい、もうひと押し。


九藤「一つ二つ食ってもわかんねーよ、うけけけけけけ!」


家人「うん。一つ二つならねー。誰かみたいに一袋丸ごと食べるんやなかったらね」


九藤「・・・」


 そして、一つ二つ食べた家人の感想。


家人「…まずい!」


 盗み食いしてそのセリフってどうなんだ、と九藤ですら思いました。


九藤「安いのだったんじゃね?ほら、けちんぼだからさ」


家人「安いの買うもんねー、あー、口に合わんわ、後味が悪い!」


 散々な言われようです。


 でも、どうせ盗み食いするなら美味しい物がいいですよね。

 それは思います。

 旅の空の下の家人はこんなこと、夢にも思うまい。

 自分が買って隠しておいたミルクチョコが発見され、盗み食いされ、あげく、まずいと文句を言われているなどとは。


 そのミルクチョコ、九藤は食べてませんよ。

 だってまずいって聞きましたから…。

 美味しいものを食べたいですから…。


 画像は、どうせ盗み食いするならこんなのを、の参考例です。



挿絵(By みてみん)




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