表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
トングが聖剣?使わないけど〜最強女勇者はイケメン達に守られていたいんです〜  作者: 黒砂 無糖
家族

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

86/201

私、特殊部隊に入隊してました

見つけてくれてありがとうございます。

更新は不定期になります。出来る時に頑張ります

 荷馬車に戻ると、ソージュ、ペリル、オリガンが揃って待っていた。

 エストラゴンに抱えられたままだった私は、降りようと動いたのに降ろしてくれない。


「パパ…降ろし……」


 私がエストラゴンに文句を言おうとしたら


「「「エストラゴン、チャコ、おめでとう!そして、エストラゴンの娘になってくれてありがとう」」」


 3人がまるで小学生の様に声を揃えて、祝いの言葉を述べてくれた。


「おう、お前ら、妹が出来たぞ!この先誰に何を、言われてもチャコはわしの子だ!」


 エストラゴンは私を高く持ち上げてから、そっと降ろしてくれた。


 なんだかエストラゴンといると、小さな子供になった気分だ。


「チャコ・クレフティッヒになりました。これからもよろしくお願いします」


 初めての名乗りは、何となく気恥ずかしく感じたけど、せっかく祝ってくれたのだから、しっかり頭も下げておく。


「チャコ、ありがとう」


 ソージュが近寄って来て、私の事をそっと抱きしめてお礼を言ってくれた。


「チャコ、よろしくね」


 次に、ソージュからペリルに代わって、私を抱きしめて来た。


 ペリルは抱きしめ方が上手いな……


「チャコ……」


 次に、オリガンが順番待ちをしたけれど


「「お前は駄目」」

 オリガンはソージュとペリルに袖にされた。


 私はサッとペリルの後ろに隠された。


「な、何でオレだけダメなんだよ?」


 そっと伺いみてみたら、オリガンは涙目だ


「お前はチャコに触るな……汚れる」


 ソージュに汚れると言われ、オリガンは自分の服を確認しているが……


 違う、そうじゃないよオリガン


「オリガンは、ダメ。軽薄だから」

 ペリルがすかさず理由付きで釘を刺した。


「ペリル!お前にだけは言われたくないぞ!」


 オリガンは、エストラゴンに、そうですよね?と視線を投げるも


「オリガンは、ダメだ。諦めよ」


 ばっさり切り取られていた。


 ペリルとオリガンを比べると、オリガンは確かに軽薄だわ。


 ペリルはスマートなんだよなぁ


「何が違うんだよー?酷いよね?チャコ」


 オリガンは逃げ場がなかったのか、よりによって私に聞いてきた。


「隙あらばナンパする人に触られる程、私は安く無いですよ?

 パパが許すまでは触らないでくださいね?」


 確かにオリガンのハグはちょっと嫌かも?


 顔だけ見たら、オリガンもかなりのイケメンだけど……なんて言うか、違うんだよなぁ。


 がっくり項垂れるオリガンに、ペリルが近寄り、ポンと背を叩いて


「僕はチャコに出会ってからは、他の女性には指一本触れていませんよ。

 他の女性に触れた手で、チャコに触る事など、僕は許しませんよ?」


 ペリルが慰めるのかと思ったけど、とても綺麗な笑顔で、さらに追加で釘を指していた。


「くぅっ、数多の可愛い女性が俺を待っているんだ!我慢なんて無理だ!ごめんチャコ!」


 オリガンに手を合わせて謝られてしまった。


 なんだろう?オリガンには何とも感じていないのに、なぜかフラれたわ?


「全く気にしてないから大丈夫です」


 眼中にないのでお気になさらず。と伝えた。


「後、チャコは今日から、この隊の隊員に正式に任命した。他の隊員には追って通達する」 


 え……ソージュ、今なんて?


「隊員?任命?え、いつの間に?」


 私が理解できずに困惑していると


「正式に娘になったが、一緒に行動するには口実がいるだろう?だから入隊させたんだ。わしの娘だし、隊の上位3名の推薦付きだ」


 そっか、今は任務中だから、隊員以外が一緒に行動しているのはおかしいよね?


「認めるかどうかの決定権ははソージュだし、先の書類の中に入隊の書類も入れてあったんだが、知らんかったか?

 先に伝え忘れておったが、今の生活と何も変わらんから、何の問題もなかろう?」


 つい忘れがちだけど、ここにいる皆は、そう言えば偉い人だったわ……


 私の仕事は……何かな?


「私は隊員としては、何をすれば良いのでしょうか?」


 食事係かな?マスコットかな?


「先々の事を考えると、我々の隊の後方支援だな?弓兵とする方が、外部に対して色々都合が良いだろう?」


 良かった、まともな仕事だった。確かに、弓なら大丈夫だわ。


 実際、実力あるし文句も出ないわよね。


「隊に随行するのに一般人だと確かにおかしいですよね?よろしくお願いします」


 納得の理由だわ。


「まあ、チャコは隊員になったが……とりあえずオリガンは少し行動を大人しくしないと、チャコや、ソージュ、ペリルだけでなく、わしもいい加減に呆れるぞ?」


 エストラゴンが、最後にオリガンのナンパ癖に忠告をした。


「ぐぅっ、分かりました。心に留めておきます。食材は追加してあるので問題無いです。俺、そろそろちょっと眠るんで、エッさん御者お願い」


 オリガンは、本来なら待機中に寝る時間だったけど、色々と追加の買い出しをしてくれたようだった。


 伝えるだけ伝えたら、ふらふらしながら、ベッドのある部屋に入って行った。


 パタンとドアが閉まり、ソージュとペリルがクスッと笑い、エストラゴンが


「わしが御者か?まあいい。一旦武器屋に寄って、預けてあった武器を貰ったら先に進む。お前達は中にいていいぞ」


 そう言って御者をしに表に出て行った。

チャコ、入隊しました。オリガンは作者の癒し枠です。

次回、クッキー焼きます。


ブックマークと反応ありがとうございます!

お気軽にコメントしてくれたら喜びます。

これからも頑張ります!



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ