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トングが聖剣?使わないけど〜最強女勇者はイケメン達に守られていたいんです〜  作者: 黒砂 無糖
ヴァルドへの旅路

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眼鏡男子に挟まれて……

見つけてくれてありがとうございます。

更新は不定期になります。出来る時に頑張ります

 イケメン+装飾品=輝きが右肩上がり


 こんな小さな金属の塊を、ひとつ追加しただけで、なぜこんなに印象が変化するのか謎だ。


「これいいな。ペリル、他の認識阻害も破れるのか」

 

 確かに、認識阻害を無効化出来るなら、もし他の人が作成していたら、意味が無くなっちゃうのかな?


「いえ、通常、認識阻害は破られないですよ。製作者によって陣は全て違うように作られています。だから、コレはチャコのピアス専用です」


 そうなんだ、なら安心だね。


 通常って事は、もしかしてペリルならなんとかできちゃうのかな?


「チャコ、ソージュ様の認識阻害も外したければ、そのピアスに組み込もうか?」


 そう言って、私のピアスに触れた。


「大丈夫です。全く問題ないです。ソージュは隙あらば迫ってくるから、むしろ阻害されている位で丁度いいの……あっ」


 既にピアスはペリルの手の中だ。


「大丈夫、ソージュ様の顔にはすぐに慣れるから。明るい昼間に暗い部屋のカーテンをいきなり開けるより、ずっと空いてる方が、眩しくないでしょ?」


 んー?確かに、そうなのかも


「お前達、人を何だと思ってるんだ?」


 ソージュが呆れた顔をしてこちらを見ている。


「え?美の暴力装置の色欲魔神?」


 何か、違ったかしら?


 ソージュは私の評価にがっくり項垂れた。


「愛と美の女神の御寵愛を賜ったナトゥーアの至宝?……と、出来たよ」


 ペリルがすかさずソージュを褒めたけど、どうにも不満そうな顔をしている。


 ペリルが、改造したピアスを私に付けてくれた。


「……ありがとうございます?」


 勝手に改造されて納得は出来ていないけど、作ってくれたからお礼はしよう。


「どういたしまして。ついでに僕の認識阻害も外してあるからね。ソージュ様、眼鏡かけてみて下さい」


 ……ペリルの眼鏡も認識阻害されないらしいです。


それ、必要ありましたかね?


 ソージュはペリルに促されて、もう一度、認識阻害眼鏡をかけこちらを見て来た。


「!!!」


 そこには、認識阻害をされても尚イケメンだったのに、阻害が外れ、ただの究極の美男子が眼鏡をかける事に寄って、インテリイケメンにシフトチェンジした姿があった。


「……くっ、眼鏡、有無どちらも捨て難い」


 確かに眼鏡無しはだいぶ慣れた。眼鏡有りは認識が外れたら純粋に新鮮味がアップした。


「え、チャコって眼鏡ある方が好きなの?」


 ペリルが、興味津々に尋ねてきた。


「眼鏡?特別好きではないけど、なんか、イケメンの眼鏡ってインテリ感が増すから、付けてる時と外した時のギャップに、ちょっとドキドキするよね?」


 特別好きではないけど……ね?


 ペリルはふうん、といい、自分の鞄から眼鏡を取り出し当然のように付けてこちらを見た。


「チャコは僕でもドキドキしてくれるの?ソージュ様だけかな?」


 首をコテンと倒し、甘えるように尋ねてくるペリルの姿に、私は驚愕した。


 ペリルは常日頃から、中性的色気が溢れている。


 そのはずなのに、硬い印象になるフレームの眼鏡をかける事で、柔らかな色気が抑え込まれ……


「何で?!何で眼鏡で男性的な色気が増すの?」


 物凄くセクシーな男になったわ?


 混乱の極みである。


 ひたすら混乱していたら……


 あろう事か、ニヤリと企笑いをした眼鏡美男子達は、恭しく私の手を取り、


「チャコ、これからもよろしく」

「チャコ、僕と家族になろうね」


 と一言伝えて、指先に挨拶のキスを落とした


「ひゃわっ!!」


 私の意識はそこでプツンと途切れ……ることは無く


「あ、ちょ、や、よ、ろしく?」


 私の意識の混乱が、私の言語を阻害している。


 2人はしてやったりと顔を合わせて笑いあっているが、それこそ、私にとっては燃料投下だ。


 インテリイケメンの笑顔×2=尊さのカンスト!


「あー!!!」


 思わず顔を覆い叫ぶ。何かが滾り過ぎてこのエネルギーを外に出さなきゃ爆発しそう


「チャコ?」

「大丈夫?」


 2人は問題ないと分かっていながら、こちらに美しい顔を向けて優しく声掛けてくれる。


 ……それ?わざとやってるよね?


「おもちゃにしないで下さーい!」


 2人は、ハハハとそれはそれは楽しそうに笑顔になっていた。


 その姿を見てしまったら、怒るに怒れない。


「もう、イタズラは控えめにお願いします」


 興奮に悶えすぎて、身が持たないわ……


「やめろとは言わないんだな?」


 ソージュがおや?っという表情で言って来たので


「ヤメテクダサイ」


 と返しておく。どうせ無駄だろうから。


 そんなやり取りをしていたら


「戻ったぞ。何で2人とも眼鏡かけてるんだ。お、チャコも認識阻害を準備したのか?待たせたな」


 エストラゴンが帰宅した。


「おかえりなさい」

 迎えの挨拶をしたら


「おお!ただいま娘よ!書類は全て記入して持って来たぞ。後はチャコの名前を書くだけだ」


 エストラゴンが、机に数枚の書類を並べた。


 見てもよくわからないから、言われたまま名前を記入しようとして、


 ——こちらの文字がわからない事に気がついた。


「こちらの文字書いた事ないのですが、私の名前ってどう書けば良いですか?」


 知らない物は書けません。


 誰か、書き方教えて下さい。


ブックマークと反応ありがとうございます!

お気軽にコメントしてくれたら喜びます。

これからも頑張ります!



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