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トングが聖剣?使わないけど〜最強女勇者はイケメン達に守られていたいんです〜  作者: 黒砂 無糖
ヴァルドへの旅路

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結局お鍋はフルコンプ

見つけてくれてありがとうございます。

更新は不定期になります。出来る時に頑張ります

 ルームツアーの最後はキッチンだった。


 壁際に魔導鍋シリーズが並べられている。作業台もあり、使いやすそうだ。


「チャコ、ここが保管庫だよ。棚に時間停止の陣を刻んであるから、ここに置けば食材は劣化しない。で、このスペースは氷魔法がかかる。氷を作りたかったらここで出来るよ」


 なんだか至れり尽せりね?


「ペリル、凄すぎて普通って何だっけ?って気分だわ」


 感動ってなんだろ?


「僕にとっては普通だよ?何もおかしく無いよ?」


 そうだった、ここの人達、そもそも普通じゃなかった


「後は、お水はここで、無限に使えるよ。使用済みの食器はこの台の上に置いて、上にあるこの箱を下げると洗浄魔法がかかるよ」


 食洗機付き?もう、感心し疲れてはーんとかふーんとかしかコメント出来ないわ?


「ペリル?つかぬ事をお尋ねいたしますがこれだけの設備、纏めてお幾らかしら?」


 ちょっと凄すぎて、さすがにお高いんでしょ?


「僕が、作ったから値段はないよ?」


 ペリルが小首をかしげている。有能過ぎて怖い


「ペリル、俺もさっきこの荷馬車の設備見たけど、かなり凄い事になってるな?」


 ソージュが料理を手伝うつもりなのか、腕まくりしてこっちに来た。


「やっぱり凄い事になってるんですね?因みにいかほど?」 


 やっぱりお高いんでしょ?


「家の屋敷よりは小さいが、一等地にそれなりの屋敷が買えるだろうな」


 ソージュが、当然とでも言わんばかりの態度だ。


「ペリル?やり過ぎでは?」


 ペリルを見たが、彼は気にもして居ない。


「やりたかったからやっただけだよ?」


 楽しかったよ?とご機嫌だ。天才だから仕方がないのかな?


「チャコ、ペリルは連なる5国の、トップクラスの大魔導師だぞ?クオリティも高いから桁が違うんだ。そこらの魔法使いと一緒にしちゃダメだよ?」


 ソージュはペリルの能力を高く評価している。巨匠とかの作品って高いイメージだわ


「こんなに立派にして盗まれる心配は無いのですか?」


 盗難は大丈夫かしら?


「それは大丈夫。基本的に僕が直接管理してるし、そもそもこの部屋は、荷馬車をゲートにしてるだけで部屋自体が空間魔法を応用して作った魔道具だから、他の場所に載せ替えも出来るようにしてあるんだ」


 うん、分からないけど、とりあえず凄い事と、大丈夫な事だけはわかった。


 とりあえず、ご飯を作ろう。


 食材は何があるのかな?


 棚には肉、魚、野菜、果物、ハーブ、乾物、調味料、粉類、パン、乳製品、酒、油と分類されて陳列されている。よく使うだろうエリアには空間魔法の鞄もあり中には更にたくさんの食材が詰められていた。


「凄いわね、一体何人分なの?」


 余りの品数なので、何でも作れるけど、何でも作れるから、何作ったらいいか分からなくなる。


「とりあえず、鍋の使い方が知りたいから、鶏肉のトマト煮込みのスープにしようか?」


 スープ皿に1人2杯、若干増やして10人分?


 材料を取りに行き、鶏肉、玉ねぎ、にんじん、ニンニク、じゃがいも、トマト、ベーコン、ローズマリーとローリエも全てあった。


 名前があってるのかは分からない。匂いと、肉以外は少し削って味見した。


 鍋シリーズの煮込み鍋の元に行く。鍋の置いてある下に棚がある。ここに収納するのかな?と確認の為に開けてみた


「ソージュ、何で小さいサイズの鍋シリーズまで入っているのでしょうか?」

 家庭用鍋シリーズ、どうやら全制覇です


「ああ、あった方が便利かとおもって。ちょっとした付け合わせとか、大きい鍋でやるのはちょっと無理があるだろ?」


 言われてみれば、そうね?


「ソージュ、料理出来る人なの?」


 細かいところまで気付くし


「野営するしな、得意とまでは行かないが嫌いではないな」


 そう言って、私の持ってきた食材を見て


「これの3倍の量作った方がいいぞ?毎回作るのは大変だろ?」

 ソージュが心配している


「先ずは試しと思ったけど、手伝って貰えるしお願いします」

 使える人は使っちゃえ


「とりあえず、スープか?この大鍋で作れる分量で持ってくるよ」

 と、食料庫へ向かった


 戻ってきたソージュさんを見ると何も手にして居ない。場所がわからなかった?


「食材……」

 私が声を掛けようとしたら、ソージュは、空間魔法鞄からゴロゴロと芋と玉ねぎを取り出していた。


 全て取り出したら山積みだった。え?何人分?


「……これ何人分ですか?」


 多い!


「この器に10杯だよ?商会で聞いただろう?一般的なスープボールだよ?」


 ソージュの手元にあるのは、私の考えていたスープ皿の4杯分は入る。基準値が違った。


「私が考えていたスープ皿と深さが全く違いました。皆さん沢山食べるんですね」


 私はこれ一皿でお腹いっぱいだわ


「どこの家庭でもこれが普通だぞ?兵士ともなればこの皿で2.3杯は食べる」


 あれ?買ったやつ10杯じゃなかった?


「この量を一回で食べ切ってしまうのですか?」


 山積みの食材を見つめる


「いや?2回分で持ってきたよ?3回分が良かったか?」


 いや、鍋に入らないよね?


「鍋、10杯分じゃなかった?」


 あれ?違ったかな?


「あ、大鍋も買ったよ?20杯のやつ。50杯も買えば良かったか?」


 ……はい、納得しました。


「……納得しました。ありがとう50杯は要らないです」


 もうツッコミ疲れた。


 鍋は遠慮なく使わせて貰おう


電気の調理器具って便利ですよね。

次回からちょいとお料理が出て来ます



ブックマークと反応ありがとうございます!

お気軽にコメントしてくれたら喜びます。

これからも頑張ります!



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