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トングが聖剣?使わないけど〜最強女勇者はイケメン達に守られていたいんです〜  作者: 黒砂 無糖
勇者資料館

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60/201

勇者の武器はなんだっていい

見つけてくれてありがとうございます。

更新は不定期になります。出来る時に頑張ります

 私が召喚勇者の初代を見てモヤモヤしている時、エストラゴンは既に他の勇者に興味をむけていた。


「チャコ!この勇者、初めてチャコに会った時と同じ様な衣装を着ているぞ?」


 衣装?ああ、あれか


「ソージュにダサイって言われた服って事は、農業関係かな?作業効率がいいスタイルで、私は気に入ってましたけど……」


 とりあえず、女子にダサイは失礼だ。


「や、あれは、勢い余ってというか、口が滑った?」

 ソージュは言い訳を試みたけど、


「ソージュ、それ、何のフォローにもなってませんよ?分かってます?」


 寧ろ、発言の後押ししてるよね?


 私の言葉に衝撃を受けているソージュは放置して、エストラゴンの元へ行き、勇者の姿絵を見ると


「めっちゃ農家さん……」


 そこには、麦わら帽子ではなく、つばの広いサファリハットを被り、首にはタオルを結び、灰色のつなぎを着て、ゴム長靴を履き、肩に鍬を携えた


 ——立派な農家さんがいた。


「な?良く似てるだろう?」


 エストラゴンは、見つけた事に満足している。


「まあ、似ているというか、私が農家さんをマネしている?のが正しいですね」


 帽子と、首タオルは大事だ。


「聖具は鍬だね……強そう……ではあるか?」


 ペリルは、鍬を理解しようとしていた。


「以外と勇者って剣以外も多いのですね?」


 ちょっと安心かな?


「召喚勇者だと違う場合がありそうだね?こっちの勇者なんてペンだよ?」

 ペリルの発見した勇者は、万年筆が聖具だった。


「この人どうやって戦うのでしょうか?」

ペンを投げるのかしら?


「彼は魔法に特化した勇者みたいだよ?今、僕が利用している魔力ペンの発想は、もしかしたら彼からきたんじゃないかな?」


 言われてみれば、ペリルはよくペンで陣を描いたりしている。勇者も役に立つんだな


 トングは、今後使い道があるのかな?


 見比べて感じたけど、私も含めて何の前触れも無く、いきなり召喚された勇者は、持っていた物がそのまま聖具になるのかも知れない。


 召喚される時代もバラバラなのかな?


 気になったので、皆にどんな勇者がいつ召喚されたのか調べて貰う事にした。


 私はその間、転移勇者達の魔王討伐後の勇者の所在と人生をしらべた。


「つっぱり(鉄パイプ、ナックル)、剣道部学生(鉄芯入り木刀)、和食料理人(柳刃包丁)、営業マン(万年筆)、農民(鍬)と、まあ、歴代勇者は多種多様な人材が派遣されているね」


 ペリルが、ざっくりとまとめて教えてくれた。


 万年筆以外はちゃんと戦闘力は高そうだ。


「鉄が入っていれば聖具扱いなのかも知れないですね?ある意味、前世で全て戦うのに必要な物だし」


 万年筆だけやっぱりおかしいかも……


「万年筆では戦わないだろう?」

 実際に戦うソージュには理解できないみたいだ。


「営業マンなら、契約書に万年筆は必要不可欠だったのでしょう。勇者にとって万年筆はこだわりがあったのかも知れませんね?」


 昔、24時間戦えますか?と言うキャッチコピーがあったらしいけど、頭がおかしいとしか思えない。


 全く意味がわからない。


「勇者達の前の世界で生活していた時代は、あまり良く分からんな。資料には、年齢位の大まかな事しか記されていなかったぞ?」

 エストラゴンは時代を調べた様だ


「そうだ、あと、稀にこの世界の者が、勇者の天啓を受ける事もあるよ?」

 ペリルはスッカリ頭から抜けていたそうだ。


 内地勇者もいたんだね?


「こちらで産まれた勇者は、皆、聖剣なんだよ。代々王家が保管していて、天啓を受けた者しか、鞘から抜けないらしい」


 どこかで聞いた様な内容を、ソージュが教えてくれた。なんだかゲームみたいだね?


「我々にとって勇者は、この国の人間が勇者になった時のイメージだと思うぞ。天啓が降ると国全体に知らせるからな?」


 エストラゴンの話だと、発生した勇者を探さなきゃならないから、らしい


「召喚勇者は、余り一般的には大々的に知らせない。本来なら、魔王が発生する前に勇者の天啓が降りる。そうすると魔王が発生するまでは、勇者は、一旦自己鍛錬に励むんだ」


 前もって分かり都合が良いんだとソージュは言う


「もしかして、天啓が降りない時に勇者は召喚されるのですか?」

 見合った人材が居ないと派遣されるのか……


 派遣会社みたいだね?


「そう捉えるのが正しいと思うよ。とり急ぎだから特技の能力が強化されるんだろうね?」


 ペリルの相槌に、転移はチートだなと思った


「しかし、皆、元から何かしら特化した能力を持っている様子だな」


 言われてみればそうなのかな?


「チャコは何だ?弓か?」

 エストラゴンは私の能力の話には、偉く食いつくな


「多分、的当てですね。誰も触っていない的があれば、射りたい衝動が抑えられません」


 そこに……真っ新な的がある限り


「だから、俺の心も射止めたと?」


 ソージュ?え、そうなるのかな?


勇者によって得意不得意あると思うの。

皆はどう思う?


ブックマークと反応ありがとうございます!

お気軽にコメントしてくれたら喜びます。

これからも頑張ります!



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