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トングが聖剣?使わないけど〜最強女勇者はイケメン達に守られていたいんです〜  作者: 黒砂 無糖
勇者見参

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14/201

魔法と才能の無駄遣い

見つけてくれてありがとうございます。

更新は不定期になります。出来る時に頑張ります

「ペリルさん、生の栗には特別何かあるんですか?」

 私は満足気に栗を渡す2人を無視してぺリルさんに声をかけた。


「まあ、ちょっと気になる事があってね、チャコの作業は終わるかな?」

 ペリルさんの言葉で、鍋の中を見るが……未だ半分残っている。


 暖かい間に剥いてしまいたい。


「まだ時間がかかりそうです。今直ぐじゃなきゃダメでしょうか?」

 まだやる工程が沢山あるのに…


「その皮を剥いた後は何するの?加工?」

 ペリルは鍋の中を見ている。


「とりあえず、皮剥いた後は、茹でて潰す組と、砂糖で煮る組に分かれます」

 だから、まだまだ時間がかかる。


 ペリルはふーんと栗を1つ手にして、コッホの手元を覗く


「皮が二重で中は薄くて張り付いているいんだね?なら、これで行けるかなっと」

 

 ペリルの手の中で、栗の実と鬼皮と渋皮が綺麗に分離した。


「え?何それ?凄い!魔法の無駄遣い!」

 ペリルが笑いながら


「無駄遣いって何さ、ハイどうぞ」

 って剥かれた栗を渡して来たので、マジマジ剥かれたくりをみていた。


「チャコちゃん、終わったから後はコッホに任せて?紙にレシピ書ける?」


 魔法に感動していたので、一瞬え?レシピ?と混乱した。


「かけますけど……え?あれ?全部剥かれてる?一瞬で……え!みたかった!」 


 手元の栗に見とれていた瞬間に、ペリルさんがすべての栗を魔法で剥いていた。


 魔法使い凄い!でも魔法と才能の無駄遣い


「チャコちゃん、これにレシピ書いてくれたらその通りにやるから、何か大切な話みたいだ。後は俺がやっておくよ」


 コッホがノートとペンを渡して来たのでお任せする事にした。


 きんとんはラップ無いし、この世界の布巾が綺麗とも思えないから、深皿にでもギュッっと押し付けて、包丁で切って貰う事にした。


 バットがあれば良いけど……わからないから。


「お待たせしてしまいました。これ、レシピです。お願いします」

 ノートとペンをコッホに渡すとコッホはそれを見て、


「大丈夫そうだな、この最後の皿の工程は型でもいいのか?」

 と、質問してきた。


「お任せします。圧をかけないと崩れてしまうので、後、ノートにも書いたけど、乾燥させすぎない様に気をつけてください」

 後は、コッホさんに任せよう


「チャコさん、皆さんお待ちです。応接室までお越しください」

 レヒテハントが待っていてくれた。皆のいる部屋に案内してくれる様だ。


「立派なお屋敷ですね。まだ結構新しいのですよね。建てたばかりですか?」

 建物に時代特有の経年劣化は見られない。


「おや?よくお分かりですね。この屋敷は建てられてから10年ほどになります。旦那様が学生の頃に建築されました」

 そうなんだ。通りで綺麗なわけだ


「チャコさんをお連れしました」


 レティヒハントさんが、カチャリと扉を開けた先には、ソージュさん、エストラゴンさん、ペリルさんがそれぞれ座って待っていた。


「チャコ、ここに座って?」

 と示されたのは、ソージュさんの隣で……


 や、良いんだけどね?

 イケメンいい匂いなんだよ。

 あれから時間を置いて冷静にはなったけど、


 距離が近いのはドキドキするのよ!!


イケメン=いい匂いって本当なんだよなぁ

さらっとこなすイケメンもいい


どちらが好みですか?

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