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トングが聖剣?使わないけど〜最強女勇者はイケメン達に守られていたいんです〜  作者: 黒砂 無糖
勇者見参

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11/201

慣れてと言われても無理

見つけてくれてありがとうございます。

更新は不定期になります。出来る時に頑張ります

 あーやっと気付いたのか。


「ソージュさん、私は確かに少し小さいけど、こう見えて21歳で成人してます。ずっと子供だと思ってましたよね?」


 私が今着ている服は、作業しやすい服だと渡された、シンプルなワンピースで侍女頭の娘の、幼少期の物らしく、私を風呂で丸洗いしている間に、わざわざ借りてきたそうだ。


 Vネックでフィット感があり、胸下で絞られているので胸が非常に目立つ。さほど大きくは無いが、この服は目立つ。谷間もわずかに見えるので、きっと嫌でも視界に入ったんだろう。


「ごめん。申し訳無い。10歳前後の少女だと思っていた。妹達と同じくらいだと勝手に勘違いしていました。成人女性に対する扱いでは無かった。勝手に触られたりして、嫌だったよな。本当に申し訳ない」


 あらら、また凹んでしまったわ


「それは気にしていません。イケメンの頭ポンポンと、かただのご褒美ですよ?実際、子供扱いは嬉しかったし。嫌だったらとっくに言ってます」


 むしろ子ども扱いでよかった。


「そう言ってくれてありがとう、でも、これからは女性として扱う様に気をつけるよ」


 それは……ちょっと怖いか?


「ソージュさんには、妹さんがいるのですか?今日は会えますか?」


 お子様なら、お菓子食べるかな?


「今は一緒に住んでいないんだよ。ここは俺の屋敷だから妹は実家だね」


 そっか、仕事で家を出ているのだろうし、仕方がないか。


「残念、お菓子あげたかったな」


 きっと美形のかわいい子なんだろうな……


「沢山出来たなら、魔法陣で送る事ができるから、送ってもいいだろうか?でも、せっかくチャコが作ってくれるなら俺が1人で食べたい」


 魔法陣あるんだ?さすが異世界。しかし、後の言葉は……


「なんて言うか、ソージュさんって”イケメン天然無自覚タラシ”ですよね?良く今まで無事でしたね?勘違い者続出で殺傷事件が起こりそう」


 この顔で、気を持たせる発言なんて、もはや毒だわ。


「実際に起こった…俺が悪かったのか」


 あらら、やっぱりねこの人、無自覚に口説く様な言葉さらっと吐いてるのよね。計算している奴よりある意味タチが悪いわ。


「ソージュさんのその眼鏡って、かけると見え方変わるんですか?」


 眼鏡につかれたのか、目元を押さえているので気になって尋ねてみたら、ほら、と眼鏡を渡されたので自分でかけてみる


「少し暗く感じますね、目が疲れたのはそのせいかもしれませんね。私の為にありがとうございました。もう、隠さなくて良いですよ。頑張って慣れます!」


 眼鏡から解放されてソージュさんは、クックックって笑っている。


「本当に大丈夫か?」

 

 目元押さえたままで、口元だけしか見えてないのにイケメンオーラが半端ない。座り方なのか、全身から気怠い色気もダダ漏れだ。


「無理だと思ってますよね?私の鍛え上げられた平常心を、舐めてもらったら困ります」


 弓道で散々鍛えたんだ。いかなる時も動じないのは、私の得意とする所の筈、現に今、眼鏡外したソージュさんから色々漏れて来ているけれど平気だもん。


「そうか、なら、試して見るか?」


 目元を押さえたままのソージュさんの口元が怪しくニヤリとした。


 ——不穏だ。


 ちょっと色々かなり不安になったので、ソージュさんを置いて逃げようと、入り口に足早に向かう。


 でも、そもそも足の長さが違うので、すぐに追いつかれ、なぜか壁に追い込まれ……


「とりあえず、厨房で栗!!?」


 言葉は最後まで言わせてくださいよ……


 確かに頑張るって言ったよ?ちょっとやそっとじゃ動じないと思ったよ。今だって頑張って平常心だよ。でもね?


 ——壁ドンは卑怯じゃ無いかなぁ?


 ——顎クイはもっとダメだと思うの!!


 私の目をじっと見て、私が大丈夫そうなのを確認したら


「ふっ」


 って含み笑いした後……耳元で吐息多めに


「早く慣れて」


 なんて……腰抜けるわ!!


 見事に耐えたよ!

 足ガクガクだよ!!

 目はチカチカしてるし!!!

 なんかいい匂いだったし!!!!


 絶対わざとだろ!!とキッと睨みつけると


「案内するよ」


 ソージュさんは嬉しそうに笑いながら先に厨房へ歩きだした。



 やっぱ、絶対に私の事、オモチャだと思ってますよね?



壁ドンて、電車の中でもカウントされますか?


ブクマ・感想なども励みになります。次の更新もがんばります

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