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イヴリスの計画

浴場で相対する形となってしまったアリシアとマリアを一旦宥めて話し合いをする形にもっていった



「イヴリス、そろそろ話してもらってもいい?まさかここまで引っ張っておいて何も考えてないなんてことはないわよね」


「私にも聞かせて下さい」


「そうだな、私の考えというのはな・・・王国を乗っ取ってやろうと思ってるんだ」



イヴリスの口から出た王国の転覆、それに一番に反応したのはマリアだった



「なによ、ようやく王国を滅ぼす気になったの?」


「あぁ、勘違いするなよ?別に人間を根絶やしにしたいとかそういう理由じゃないからな」


「僅かな期間とはいえ貴女の事は多少理解しているつもりですからそんな事をするとは思っていません」


「知ったような事言っちゃって・・・というかそもそもなんでイヴリスとこの勇者が結託してる感じになってるのか、まずそこから詳しく話しなさいよ」


「うん、まぁそれもそうだな」



イヴリスはマリアにアリシアと共に戦うにまでにあたる経緯を話した。一通り話せばマリアの方も納得してくれるかと思ったが、マリアの反応は期待していたものではなく腑に落ちないといった様子だった



「いや、貴女の動機が不明すぎるんだけど。この勇者を助けてイヴリスになんのメリットがあるっていうのよ。気まぐれにしてはちょっと違和感があるのよね」



イヴリスの話した内容について指摘してくるマリア。そこにアリシアが加勢に入る形で話に入ってきた



「その件に関しては私も気になっていました。イヴリスとは処刑の日に会ったのが二度目、初めて会ったのも戦場でここに来るまでは完全に敵対関係だったのに・・・あの日私を助けたのにはもっと別の理由があっちたんじゃないんですか?」



明確な理由が明かされていない状態で助けられたアリシアの方もやはりその件については疑問に思っていたようでマリアと同じく問い詰めてきた

この面子であればイヴリスも過去を話してもいいだろうとは思っているが、これは今まで自分の心の中だけにしまっておいていた数少ない思い出でもある。それにこの話をするとなると感情的になってしまう恐れもあるので冷静に話し合いたい今の状況では避けたかった



「個人的な理由があったのは確かだ。でもその話をすると長くなるからまた今度でもいいか?」


「話す気はあるっていうことね」


「あぁ、約束しよう」



イヴリスの目を見ながら暫しの逡巡の後、マリアは諦めたかのように小さな溜息をついた後口を開いた



「まぁいいわ・・・イヴリスがこの勇者を助けた真相については後でゆっくりと聞かせてもらうとして本題の方を詳しく聞かせてもらおうかしら」


「悪いな、アリシアもそれでいいか?」


「分かりました、貴女の言うことを信じましょう」



2人から了承を得たところでイヴリスは王国転覆の話を進めた。イヴリスの計画としては王国上層部の人間が国民を騙していた事を暴き代わりに王国の上に立ち魔王国と和睦する形にする

そして魔王国は人類に害を為す存在ではないということを広め、いずれは人と魔族が共生できる世界にするというのがイヴリスの計画



「アリシアはあそこにいる国の人間を見捨てることは出来ない。そうだよな?」


「はい、話せば分かってくれるとは思いますが長いこと嘘の情報を聞かされていた分本当の事を伝えてもすぐには信じてもらえないと思います」


「そうだな、だが騙していた張本人達が自白したら流石に信じるんじゃないか?」


「魔法か物理的な方法で強制的に吐かせるということですか?」


「それも出来るがそれだと不審に思うものもいるかもしれない。だからあるものを使って奴等本人の意思で喋ってもらおうと思っている。そのある物はこれから作らなくちゃいけないんだがな」



国上層部の不正を国中にばら撒く、そしてそれをアリシアが暴いたことにする

当然だが国のトップを蹴落としたら代わりの者が必要となる。その地位に就く適任は一人しかいない



「次の王にはセシルになってもらえばいいだろう。元々決まっていたものだしあいつも被害者みたいな立場なんだからなんとかなるだろ」


「セシル様だったら安心です。私もその為に尽力しましょう」


「長年続いた不毛な戦争を終わらせることができるかもしれない。それに戦争が終わればマリアだって気兼ねなく私といることが出来るだろ?」


「そうかもしれないけど・・・イヴリスは本当にそれでいいの?だって貴女は昔人間に・・・」


「それは昔のことだし割り切っている。無駄な血を流さずに済むのならそれが一番だろ」


「ふぅん、私は貴女がいいならそれでいいけど・・・」



イヴリスの考えた計画はまだ大まかなもの、他の者の知恵を借りて擦り合わせていく必要がある



「といった感じで話を進めていったがお前達はそれでいいか?」


「端から吾輩はお前達のいざこざに興味ない。勝手にすればいい」


「ルーもいいよー」



話に加わっていなかったサラとルインにも振ってみたが特に問題がなさそうなので早速行動に移すことにした



「じゃあまずは手始めにこの村の人間に私達の正体を明かすことにするか」


「いいの?そんな事したらここを追い出されるかもよ?」


「国規模を納得させなくちゃいけないというのにここにいる数十人を納得させることが出来ないと話にならないだろ。まぁそれで反発でもされたら・・・それはその時に考えよう」


「結局行き当たりばったりになるのね。まぁイヴリスらしいけど」



今まで関係を築いてきた村人達に正体を明かすことを決意。長いこと浸かっていた浴場から上がり村人達を集めることにした



読んでいただきありがとうございました!

「よかった」「続きが気になる」など少しでも気に入ってくれていただけたら幸いです

次回は日曜日20時に投稿予定です。よろしくお願いします!

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