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精霊の力を求めて

ルインが放った魔法をイヴリスが慌てて軌道を逸らしたが、その場に行ってみると樹木精霊のネイチェルが大騒ぎしていた



「わぁー!!何が起こったんですか!天変地異!?」



今の今まで何事も無かったのに突然野菜達が悲惨な事になってしまったら発狂するのも無理はない。野菜や果物は全滅とまではいかなかったが、それでも半分近い数がやられてしまっていた

声をかけづらい状態だったが説明しないわけにもいかないのでネイチェルの元まで行き事情を説明した

事のあらましを一通り聞いたネイチェルはそれはもう怒っていた。小さな体をこれでもかと目一杯使って



「ちょっとー!何してるんですか!」


「わ、悪かったな。わざとじゃないんだ」


「うぅ・・・私が丹精込めて作った野菜ちゃん達が・・・」



プンプンと怒っていたかと思ったら今度は泣き始めてしまった。大切に育てていた野菜達が台無しになって情緒がおかしくなってしまっている

始めはイヴリスの命令で始めた野菜作りだが今ではすっかり板に付いて我が子の成長を見守る様に楽しんでいたようだ



「いや本当に悪かった、ほら、お前も謝れ」


「ごめんねぇ・・・」


「はぁ、次からは気をつけて下さいね・・・それでさっきから後ろにいる方、その方が勇者様なんですよね?」


「あぁそうだ、そういえばまだ紹介していなかったな。樹木精霊のネイチェル」


「初めましてネイチェルさん、アリシアです。大事な農園を荒らしてしまってすみませんでした」


「ふ~ん貴女が・・・。で、お2人が戦ってこうなったのは分かりましたが何故そんな事してたんですか?」



ネイチェルはアリシアを若干警戒しているようだった。勇者と呼ばれていてもやはり人間、いきなり仲良くはできないだろう

だがそこでイヴリスは思いついた。精霊である彼女ならばまた違った方法でアリシアを強く出来るのではないかと。イヴリスはアリシアに代わり力を向上させる為の方法がないかネイチェルにも聞いてみることにした



「なるほど、だったら精霊と契約をしてみればどうですか?」


「精霊と契約?」


「精霊契約ですか・・・」



アリシアは精霊契約というものを知っているようだがイヴリスは初耳だった。どうやら精霊に認められ契約を交わすことができると精霊の力を借りれるようになるらしい



「ネイチェルとも契約は出来るということか?」


「勿論出来ますけど・・・私程度と契約をしてもあまり恩恵を与えられないのでやめておいた方がいいかと」



精霊には下級から上級まで位付けおりその上に四大精霊というものが存在している。ネイチェルはその中で中級に位置しているみたいだ

最初は皆下級の精霊から始まり光の玉の様なぼやけた姿で微弱な魔力しか持ち合わせていない。そこから成長することによってネイチェルの様な姿がハッキリとしている中級になり、更に限られた一部の者が上級へと位を上げていく

四大精霊とはそれらの生みの親的存在で、以前ネイチェルと話したセレスという精霊はその四大精霊の一人らしい



「精霊と契約するなら自分の得意な魔法属性の精霊を選んだ方がより良い恩恵を受けることができますよ」


「だったら私が契約するとしたら・・・やはり炎の属性ですかね」


「どうせならその四大精霊とやらと契約した方がいいんじゃないか?」


「四大精霊の方々と契約するのはかなり難しいですよ。人族で今まで契約することが出来た人は私の知る限りでは1人しかいなかったと思います。これは私が生まれる前の話ですから眉唾物ですがその人間はなんと驚く事に四大精霊全員と契約していたとか。普通1人と契約する事だけでも凄いことなのにですよ」


「ふぅん・・・」



いつの話だか気になったが精霊はイヴリス達とは時間経過の感覚が大きく異なるようで何時の出来事かまでは分からないそう



「話が逸れたな、それで?四大精霊の中に炎の精霊はいるのか?」


「あっはい、勿論いますよ。炎だったらサラマンダー様ですかね。けど・・・」


「なんだ?何かあるのか?」



そこまで言うとネイチェルは露骨に口ごもった。その精霊に何か問題でもあるのかと問いただしてみると重い口を開いた



「サラマンダー様はかなり過激な方で仲間である精霊以外には容赦がないんです」


「ほぉ、中々分からせ甲斐がありそうな奴じゃないか。要約するとそいつをぶっ飛ばして力を見せつけてやればいいという話しただろ?」


「いやそういうわけではないんですが・・・」


「あとはお前次第だがどうするアリシア」


「行きます。行ってそのサラマンダーさんに認めてもらい契約を交わします」



四大精霊と契約することができれば今よりも格段に強くなれる。その為なら多少の危険な試練を受ける覚悟はある。アリシアは迷うことなく首を縦に振った



「決まりだな。それでそのサラマンダーとやらには何処に行けば会えるんだ」


「確かサラマンダー様はエルドラ火山にいるはずです」


「よし、早速エルドラ火山に行ってみるか」



アリシアの新たな力を得る為、イヴリス達は四大精霊の一柱サラマンダーがいるエルドラ火山へと向かった



読んでいただきありがとうございました!

「よかった」「続きが気になる」など少しでも気に入ってくれていただけたら幸いです

次回は金曜日20時に投稿予定です。よろしくお願いします!

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