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【旧版】うちのモフモフこそが最強!  作者: あきさけ
第9章 次なる街へ出発です!
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81.モフモフたちとの幸せな日々です!

 学校が始まる前に、サーシャと大冒険を繰り広げた結果、ボクのパートナーたちは一気に進化しましたよ!

 やっぱり、ボスを周回していると一気にレベルが上がっていきますね!

 さて、そんなボス連戦から早数週間、ボクはというと……。


「さあ、アクア! 海の中を飛び回るのです!」

「グゥァ!」


 毎日の日課である、シズクちゃんとアクアを連れての海中散歩です。

 海中とは言っても、そこまで深く潜るわけではないのですよ。

 深いところまで潜ると、途端にアクティブモンスターがわんさか出てきますからね。

 一度、洗礼を受けてからは、海面すれすれを飛んで楽しんでいます。


「それにしても、【水中飛行】。本当に便利なスキルですよ! こうして、海の中から空を眺めることもできるなんて!」


 海中から眺める海面は、とてもキラキラしていて綺麗なのです。

 これも、アクアが【水中飛行】を覚えてくれたおかげですね!


 さて、そんな感じで、しばらく海面の旅を堪能していたのですが、行く先に魔物が現れましたね。

 アクティブ系の魔物ですので、倒さないわけにはいかないでしょう。


「さて、シズクちゃん、出番なんだよ!」

「ワンワン!」


 ボクの背中に乗っていたシズクちゃんが、二回吠えて、魔物のほうへ向かっていきます。

 そして、サンダーボルトを始めとする、雷魔法のオンパレードをモンスターにぶつけて一気に瀕死に追い込みましたよ。


「クゥン?」


 シズクちゃんはボクのほうを見て、一声鳴いて見せました。

 おそらく「仲間にする?」と聞いてきたのでしょう。

 ……ですが、ボクはその魔物を仲間にするつもりはないのですよね。

 だって、サメ型モンスターなんだもの。

 止めを刺していいことをシズクちゃんに伝え、サメ狩りは終わりましたよ。


 サメ狩りを終えた後は、大人しく帰路につきます。

 だって、あのサメが出るようになったと言うことは、エリアの境界線を越えたという証ですからね。

 サメ一匹くらいならシズクちゃんとアクアでなんとかできますが、数が増えると対処しきれません。

 というわけで、戦略的撤退という奴なんだよ。


 さて、アインスベルに戻ったら、マイホームに帰って生産活動に勤しみます。

 最近、ギルドの新人が増えてきたので、ポーションも料理も在庫がピンチらしいのです。

 いちおう、一日あたりの取得制限はかけているらしいのですが、生産個数と消費個数がギリギリのラインで成り立っているとか。

 なので、ボクにも、初心者ポーションや初級ポーション、それから料理の作製依頼が舞い込んできているのです。

 ボクは、新人さんたちを引率するとかできないですからね!

 あくまで、裏方に徹するのですよ。


「こんばんは。リーン、いる?」


 そんな作業の最中、ボクを訪ねてきた人がいたんだよ。

 この声は、サーシャだね。

 何か用かな?


「いるけど、生産で手が離せないんだよ。用事があるなら来てほしいな」

「はいはい、了解。そっちに行くわ」


 作業室のほうにやってきてくれたサーシャ。

 サーシャの服装は見た目こそ変わっていませんが、その性能は大分上昇しているらしいのです。

 大量に倒したカースドジャガーの戦利品をシリルさんのところに持ち込んで、装備をグレードアップしてもらったんだとか。

 見た目こそ本当に変わっていませんが、強化前の倍以上の性能があるとか。

 ……その話を聞いたボクも、シリルさんにお願いして強化してもらっている最中なのですが。

 ともかく、そんなサーシャがボクの家に遊びに来たんですよ。


「ここの設備も豪華になってきているわよね。生産プレイヤーに転向するの?」

「そんなつもりはないんだよ。ただ、たくさん物を作るのに、必要な機材を買い漁ってるだけだよ」


 そう、この部屋の機材は、春休みに比べるとさらに豪華になっていたのです。

 ポーションとかは、一気に五十個作れるようになったし、料理も一気に作れるようになりました。

 生産メインにするつもりはまったくないんだけど、生産設備がどんどん充実していくというジレンマ……。

 この気持ちはどこにぶつければいいのでしょうね?


「とりあえず、忙しそうね。これじゃあ、今日は狩りに誘えないか」

「狩り? そういえば最近行ってないんだよ」

「……ホント、リーンらしいわね。どれくらいいってないの?」

「うーん、日曜日には少し狩りに行った覚えがあるけど、それっきりなんだよ」


 平日は、モフモフたちとのコミュニケーションだけで一日が終わりますからね!

 この時間は誰にも奪わせないんだよ!


「ふむ。それなら、今回の企画も無駄になりそうにないわね」

「企画です? またなにか企んでいるんじゃ……」


 サーシャがこういうことを言い出すと要警戒ですからね。

 さて、今回はなにを言い出すのでしょう。


「リーンがまだ行っていない街、第三の都市ドライフラウへとGW(ゴールデンウィーク)中に連れて行こうって企画だよ!」


 ドライフラウですか。

 興味はありますけど、ボクにたどりつけるんですかねぇ……。

いつもお読みいただきありがとうございます。

毎回の誤字報告本当に助かっています。

感想もありましたらよろしくお願いします。


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