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【旧版】うちのモフモフこそが最強!  作者: あきさけ
第8章 シズクちゃん進化です!
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75.いざリベンジマッチです!

 晩ご飯を食べて再度ログインしてきました。

 今日もお母さんのご飯は美味しかったですよ。


 いまやるべきことですが、還らずの森にリベンジか、ポーションの生産効率を上げるための生産機材とやらの説明を聞くかです。

 ……でも、いまはガイルさんがログインしていませんね。

 ならば、還らずの森に行くのが正解ということでしょう。

 大量のHPポーションを持って、還らずの森までひとっ飛びですよ!



 ―――――――――――――――――――――――――――――――



「いいですよ、シズクちゃん! トドメのライトニングアローです!!」

「ワォン!」


 最後に残っていたスケルトンガードも、シズクちゃんにかかればただの的です。

 下調べしてきたのですが、スケルトンは打撃以外の物理攻撃に耐性があるとか。

 ボクのパートナーでは打撃攻撃が得意な子はいないので、物理攻撃は諦めてシズクちゃんに頼った戦法で切り抜けています。

 ガイルさんに注意された通り、戦闘中以外は回復魔法を使わないようにすれば、スケルトンが寄ってくることもありません。


 スケルトン以外のモンスターですが、まずはアンデッド繋がりのゾンビがいます。

 こっちは物理攻撃も普通に効くのですが、時々、ポイズンゾンビという毒持ちが混じってきます。

 この毒ダメージがかなり痛いので、ゾンビと戦うときは気をつけなければです。


 それから、時折出てくるのがジャイアントツリーというでっかい木のモンスター。

 木だけあって移動はできないのですが、大きな枝をブンブン振り回してくるので油断できません。

 あと、葉っぱを飛ばして遠距離攻撃もしてくる嫌な相手ですよ。

 ……もっとも、火属性が弱点のようなので、ボクの魔法で楽に倒せますけどね!


 あとは……ゾンビの変種、ゾンビウルフが出てくる程度ですか。

 ゾンビウルフは毒持ちがいないため、黒号が普通に相手をしてくれます。

 光属性に弱いので、こちらもいい的ですね。


「……ふう、かなり奥の方まで進んできた気がするのですが、奥地にはなにがあるんでしょうかね?」


 還らずの森に入り込んでから、おおよそ二時間は経過しています。

 移動中の回復魔法に気をつければ、エンカウント率もそこまで高くなく、そこそこ余裕もあります。

 なにより、シズクちゃんのMPを回復する時間が取れるのがいいですね。


「……うーん、真っ直ぐ奥の方に進んでいるつもりなのですが、迷いましたかねぇ?」


 森の中なので方向感覚が曖昧です。

 戦闘を何回もしてますし、知らない間にグルグル回っているかもですよ。

 こういうときに、セレナイトがいれば、視覚共有で上空から様子を見ることができるのですが。

 いまの編成だと、呼び出す余裕がないのですよね……。

 あと、アクアに乗って飛ぶことも考えましたが、ボクがいない間に戦闘になったら、シズクちゃんたちがピンチなので諦めました。


「よし。このままあと一時間くらい真っ直ぐ進んで、なにもなかったら引き上げましょう」


 経験値的にはそれなりに稼げているはずです。

 アクアのレベルは20に届きましたし、スズランも24になり進化間近ですよ。

 ただ、シズクちゃんのレベルは23から上がってないのが気になるのですが……、まあ仕方がないでしょう。


「それにしても、森の中は歩きにくいですね。地面とかゴツゴツしてて、疲れるのですよ」

「グルゥ?」


 アクアが『自分に乗る?』といわんばかりにこちらを見てきます。


「アクアに乗ってしまうと、敵が来たときが大変なのです。気持ちだけ受け取っておきますよ」

「グルゥ……」


 あ、なんだかがっかりしたような感じです。

 まだ【意思疎通】スキルは効果がないのですが、表情を見ればなんとなくわかるのです。

 アクアもかわいいですね!


 それから、モンスターを退けながら歩くことしばらく、そろそろ帰ろうかなと思ったところ、目の前に光が差し込んできました。

 ……どうやら、広場のようなものがあるみたいですね。

 とりあえず、そこまでは行ってみましょうか。

 ……あ、森の広場に壊れた女神像を発見です。

 どうやらボス戦のようですね。


「……まあ、時間も時間ですし、負けても仕方がないですね。このまま、挑んでみましょう」


 壊れた女神像のある広場の奥に行くと、森の一角をくりぬいたような平地が広がっています。

 そこがボス戦の場所でしょうね。

 なんだか、意味深な黒い渦もありますし。


 平地の中に入り込むと、黒い炎が立ち上り、退路を断たれました。

 そして、黒い渦の中から、大きなネコが出てきました。

 ……あれはネコ科でしょうが、ネコじゃないですね、さすがに。

 ボクを飲み込めそうなネコとか認めません。


「ええと、ボス名は『カースドジャガー』ですか。レベル30とか、普通に格上じゃないですか」


 こちらで一番レベルが高いのは、黒号の25ですよ。

 どう足掻いても勝てそうにないのですが、可能な限り抗ってみましょうか。


「行くのですよ、皆。黒号は頑張って足止めをしてください。スズランは右側から、アクアは左側から攻撃、シズクちゃんはサンダーボルトを使うんだよ!」


 ボクの号令と共に全員が動き出す。

 黒号は足止めのために飛びかかりますが……簡単に弾き飛ばされてしまってますね。

 スズランとアクアの攻撃も、軽々と躱されます。

 シズクちゃんのサンダーボルトは当たりましたが、HPは10%も減ってない。

 ……これはダメですね。

 結局、そのあと黒い炎のようなものに焼かれて全滅しましたよ。

 残念ですが、今回はここまでですね。



 ―――――――――――――――――――――――――――――――



「うーん、やっぱりまだまだ弱いですね」


 街まで死に戻りしたので、ギルドに戻ってモフモフタイムです。

 あのボスへのリベンジはもう少し強くなってから考えましょう。


「……うん、次も頑張りましょうね」


 寝る時間ギリギリまで皆をグルーミングして今日はおしまいです。

 それでは、おやすみなさい。

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