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【旧版】うちのモフモフこそが最強!  作者: あきさけ
第8章 シズクちゃん進化です!
77/115

70.新しいモフモフたちです!

お待たせしました

本日より連載再開です


2日に1回の更新となります

「さあ、いくのですよ、アクア! 遙かな空を駆け巡るのです!」

「クルル!」


 おはようございます。

 リーンです。

 今日は朝から空のお散歩を楽しめて、元気全開ですよ!


 空を飛べるようになった理由は、新しく仲間になったミニグリフォンのアクアのおかげです。

 四月になったので課金限度額がリセット、早速限度額まで課金して手に入れたのはグリフォンの卵。

 速攻孵化させて、手に入ったグリフォンを『アクア』と命名したのです。


 第二の街ツヴァイファムまで行き来できるようになった、ボクに初期のパワーレベリングなんてお手の物。

 さくっとレベル10まで上げて、最初の進化をすませてミニグリフォンになりました。

 ミニグリフォンになった時点で【騎乗】スキルを手に入れたので、アクアに乗って空の散歩を楽しんでいます。


 なお、お供は空を飛べるシズクちゃんとセレナイト。

 ほかのパートナーたちは付いて来られないのでおやすみです。


「うーん、空は気持ちいいですね! これはクセになるんだよ!!」


 なお、飛び回っているのはアインスベル付近。

 一緒に行動しているパートナーも少ないので、安全な場所しか飛んでいないのです。


「もっとスピードが出ればもっと楽しめるのですが、……まあ、ミニグリフォンの間は仕方がないですよね」


【騎乗】スキルで高速移動していると、MPを消費するのです。

 ミニグリフォンのアクアは、まだまだ成長途中。

 魔法タイプではないのでMPは少なめなのです。

 なので、高速飛行をしていると、すぐにMPがきれてしまいます。

 MP切れを起こすと、飛行もできなくなってしまうので、墜落してしまうのですよ。

 ……実際には少しずつ高度が下がって、着陸しなくちゃいけないらしいのですが。


「……そろそろ、陸地に戻りましょうか。アクア、よろしくですよ」

「クルゥ」


 十分に空の旅を楽しんだので、そろそろ帰還の時間です。

 アインスベルのギルド『瑠璃色の風』に戻ります。

 中庭に着地すると、シズクちゃんが胸に飛び込んできた。

 うんうん、シズクちゃんも可愛いですよ!


「お帰り、リーン。楽しんできたみたいね」

「ただいまですよ、サーシャ。空の旅はいいものです」

「……空の旅かぁ。私もグリフォンを仲間にしようかしら」

「それはいいですね! 一緒に空や海の中を旅しましょう!」


 ボクのグリフォンが『アクア』と名前付けられている理由。

 それは、グリフォンの進化形が【水中飛行】というスキルを覚えられるからなのです。

【水中飛行】は、その名前の通り水中を飛行できるという変わったスキル。

 騎乗していれば、一緒に水中に飛び込んでも息ができるという親切設計です。


「うーん、同じ進化系統を辿るのは面白くないかな。ブレンが風系統だから、今度は火系統がほしいところね」

「そうなんだよ……。サーシャと海の中を旅してみたかったのだけど」

「海の中はアインスベル付近でも高レベル地帯らしいわよ。レベル50くらいのモンスターがわんさかだって」


 なんと。

 それでは、海の旅を楽しめないではないですか!


「ちなみに、それはどこの情報ですか?」

「ユーリさんからの情報よ。だから、確度は高いでしょうね」


 むむむ……。

 ユーリさんは嘘は言わないと思うのです。

 となると、海の中を旅するのは、しばらく先ですね。


「……そういえば、リーンはギルドを乗り換える気はないの?」

「うーん、ユーリさんからもいろいろ情報をもらえるし、別のギルドを探す理由がないですよね?」

「確かに。私たちは、ユーリさんがいてくれると、なにかとありがたいものね」


 だよね。

 ユーリさん、サブジョブはサマナー系統なので、そっちの情報も詳しいのですよね。

 ユーリさんがわからなくても、ユエさんに聞いてもらえるので、テイマー・サマナーの情報は大抵そろいます。


「スズカやセルシアは卒業していったけど、私たちはこのギルドを出て行く理由がないものね」


 そうなのです。

 スズカとセルシアも別のギルドに移籍してしまったのです。

『瑠璃色の風』の方針として、積極的な援助はツヴァイファムまで、らしいのですよ。

 なので、そこまで到達したボクたちは、通常のギルドメンバーとしてサポートする側に回らないといけないのです。

 幸い、というかなんというか、ボクたちの後輩でテイマー・サマナーのプレイヤーはいないので、あまりサポートをすることはないのですが、そう言っていられるのもあまり長くはないでしょう。

 そう考えると、別のギルドに移籍したほうがいい、というのはサブマスターであるガイルさんの話。

 うーん、難しい問題ですね。


「……ところで、リーンは新学期の準備、大丈夫?」

「大丈夫ですよ! 制服も準備したし、バッチリです!」

「……制服の準備は当然だから。それだけでバッチリって言える、あなたがうらやましいわ」

「悩んだって無駄なのですよ! それよりもモフモフです!」

「……本当にうらやましいわ」


 そうですかね?

 モフモフパラダイスに比べれば、学校なんて些細な問題なのですが。


「それで、学校が始まったら、こっちはどうするの?」

「断腸の思いですが、プレイ時間を減らすのですよ。あぁ、学校もVRですませられるようになればいいのですが」

「そういえば、VRだけの会社も増えてきているらしいわね。オフィスを用意しなくていいからって、ブームだって」

「……学校もそのブームに乗ってほしいんだよ」

「学校は、体育とかもあるから難しいんじゃないかしら」

「体育の日だけ登校にすればいいんですよ」

「それだと、あまり意味ないわよね」


 サーシャは呆れながら答えてますけど、ボクには大問題なのですよ。


「それで、このあとはどうするの?」

「家に戻ってモフモフのお手入れです! サーシャも来ますか?」

「そうね……、私のパートナーもそろそろお手入れしなくちゃいけないし、行こうかしら」

「ウェルカムですよ。それでは、門を出しますね」


 中庭にボクのマイホームの入口を出して、移動です。

 マイホームは相変わらず、のどかですね。

 門の裏手にはフォルミの畑が広がっています。

 いまの配分は半分が薬草とお野菜、残り半分はパートナーたちの好物を育てるためのスペースです。

 フォルミは……いまも畑仕事中ですね。


「……やっぱり、あなたの家はのどかよね。私もハイネさんにお願いしようかしら」

「それがいいのです。ハイネおじいちゃんなら、好みの家をしっかり作ってくれるのですよ」

「……お金をもう少し稼いだら考えるわ。それよりも、トリミングの仕方を教えて」

「ボクがしているのはグルーミングですよ。一般人には違いがわからないと思いますけど」

「どちらでもいいわ。とにかくお願いね」


 ……まあ、サーシャにとってはどちらも一緒でしょう。

 温水噴水のところでグルーミング開始ですよ。

 まずは、頑張って空を飛んでくれたアクアから開始ですかね。


「アクアはスリッカーブラシでお手入れが好きなんですよね。それでは始めますよ~」

「……いつもながら、見事な腕前よね。私も始めようっと」


 サーシャもレインやファインたちにブラッシングを始めます。

 ちなみに、サーシャもボクと同じブラシセットを持っているのですよ。


「さて、次は……テイル、来るのです」


 テイルは最近仲間になったばかりのパートナーです。

 ツヴァイファム付近の森に生息している『ファンタズムテイル』という、狐型モンスターなのです。

 成長すると、尻尾が増えてモフモフ度がアップするらしいので、頑張ってネームドを探して仲間にしたのですよ。

 いまはまだ普通の狐なのですが、魔法攻撃力もそこそこ高くて、成長が楽しみな子ですね。


「リーンちゃん、いるかしら?」


 サーシャと一緒にモフモフのお手入れをしていると、門のほうからボクを呼ぶ声が聞こえたよ。

 この声は……。


「ユーリさん、なにかあったのかな?」

「ああ、ここにいたのね。中庭に門があったから、いるとは思ったんだけど……」

「いまはグルーミング中なのですよ。それよりも用事ですか?」

「私というか、ユエがあなたと話をしたいって。都合のいい時間っていつかしら」


 おや、ユエさんから用事ですか、珍しいですね。

 普段はボクたちから質問をするだけなのですが。


「ええと……、今日の夜でも大丈夫です?」

「ちょっと待ってね。……大丈夫みたい。場所は『瑠璃色の風(ここ)』で構わないわよね?」

「はい、大丈夫ですよ」

「わかったわ。それじゃ、よろしくね」


 アポを取ったら、ユーリさんは立ち去っていった。

 なんだか忙しそうなんだよ。


「ユーリさん、忙しそうなんだよ」

「ユーリさんだけじゃなくて、ガイルさんやシリルさんも忙しいみたいよ」

「そうなんだね。なんで?」

「新人が来たときのための準備ですって。やっぱり、ゴールデンウィークあたりになると新規プレイヤーも増えるらしいわね」

「そうなんだね。……ボクたちもなにか用意するべき?」

「あなたは下級のポーションと料理をギルド倉庫に入れておけばいいんじゃないかしら。……生産スキルのないわたしのほうが悩むわよ」

「がんばってくださいね、サーシャ」

「わかってるわよ。リーンも頑張ってね」


 テイルのお手入れが終わったら、さらに別の子をグルーミングです。

 スズランは最近シャンプーしてないですから、シャンプーもですね。

 ……あ、こら、逃げるなー!

感想で指摘されましたが、リーンの口調にかなりブレがある模様

都度直していきますが、イマイチかも?

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