最近毒者という表現を知ったけれど、毒者には大きく分けて3種類あるのではないかと思った話
毒者とは理由も無く小説や作者さんを叩くような読者を揶揄したスラングとの事らしいです。
ランキング入り作品の感想欄などで見かける事の多いアレですが、無自覚という意味で境界の怪しい方も度々見かける印象。
とはいえ理由があっても悪意に基づいている場合やっぱり毒者じゃないかなあと思う事が多いです。
皆さんは毒者についてどう思いますか?
作者視点と読者視点で大分違うと思いますが、個人的には感想欄などを見ている時に毒者的な書き込みを目にすると単純に不愉快な思いを抱いてしまう事が多いです。
ブロックは自分に向けられた場合にしか機能しませんし、時々ミュートというか対象者の書き込みを非表示にするような機能が欲しくなったりする事もあったり。
ちなみに一言に毒者と言っても、
①明確な悪意・害意を持っている(というかそれしかない)。
②自分の考えや理想を重視し過ぎるがあまり配慮や思慮が乏しい。
③指摘内容や考えの一部ないし大部分は真っ当ながら配慮に乏しい。
等、毒者という表現を使う人によって微妙な差異があるような気がします。
①は具体的な内容の無いただただ攻撃的なだけのもの、
②は「この物語の展開は受け入れられない」「このキャラの性格や行動がもう無理」といった個人の心情的なものが多いもの、
③は「国王や貴族等支配階級にも関わらず主人公(一般人)への態度がおかしい」「この町の規模でこれだけの設備や兵力しかない(もしくは過剰な)のはおかしい」などリアル知識関連の見る人から見るとツッコミどころのあるような点に関するもので、こちらはその後に「だからダメ」的な一文がつくような感じでしょうか。
この場合①はそもそも規約に沿っていないので論外でしょう。
しかし②③は毒者と断じてしまうのはちょっと迷う所なのかなと思ったり。
②も③も、書き込み内容の程度によって「作品を楽しんではいるけど配慮がない人」か毒者かが変わるような気がします。
ある種確信犯な①と違って②③は「自分は間違っていない」と思っていそうなのも特徴でしょうか。
自分の思い描く、より良い作品像に沿った意見を述べる。
キャラや世界観や設定などの整合性を取るために指摘をする。
いずれも善意で、相手からすれば「当然」の事を言っているに過ぎないのかも知れないと思ったり。
ただそこに言い方や表現方法や言葉遣いといった言われる側(作者)への配慮、その意見や指摘を反映する事で物語に与える影響や変更された物語の具体的なビジョンが伴わないだけで(致命的)。
部分的な指摘だけをしてそれを活かすのが作者の役目だと思っているのだとしたら……ちょっとかける言葉が見つかりませんが。
そして指摘されなければ自身の行動の是非を振り返る事は出来ませんが、②③な人がその辺を指摘される事もあまり無いのだろうなとも思います。
作者さんの立場からするとその辺は指摘し辛いでしょうし、一般的な読者側からしても感想欄などでわざわざそういった点を指摘し辛いでしょうし。
また指摘される事で自身の行動を振り返る事が出来るならまだいいのですが、最悪逆ギレ的な反応が返ってきたりと考えると直接的な指摘もし辛いだろうなという。
そもそも作者さんにしろ読者にしろ、何故見ず知らずの無礼な人の指導をしてあげなければいけないのかという話でもありますが(毒吐き)。
あくまで無自覚で配慮が無い場合という前提に限りますが、結局毒者が自身の考えや行動を改めるには、誰かしらに自身の行動を諌められたり自身の行動が意図しない結果をもたらしたり等、どこかで毒者自身が痛い目を見る必要があるのかなと思ったり。
もちろん痛い目を見る前に気付く・対処出来るに越した事は無いと思うので、毒者やそうなりそうな状態の人に自身を振り返ってもらえるキッカケになるようにこういった文章を書いておくのも有用だとは思いますが(目に留まるかは考慮していない)。
「自分なりに(自分ひとりで)色々考えて結論を出した」というのは実は少し危険で、自身の考えを披露して相手が想定外の反応を返してきた時に、独りよがりな考えからその事実を受け入れられない・最悪反発してしまう可能性がある事だと思います。
自身がどういう考えや想いを持って行った事であろうが重要なのは相手の反応。内容の妥当性は置いておいて、「せっかく指摘したのに」などといった自分勝手な想い(断定)で対応するのではなく、
「そういう風に捉えられる事もあるのか」
「そういう考えもあるのか」
等、まずは相手を尊重する姿勢を持って対応するのが大事だと思います。
それを受け入れる受け入れないはまた別の話ですし。
今回毒者について考えていたら、
「怪物と闘う者はその過程で自らが怪物と化さぬよう心せよ。おまえが長く深淵を覗くならば、深淵もまた等しくおまえを見返すのだ」
なんて言葉を思い出しました。
礼儀や配慮にこだわるあまり。
物語の整合性にこだわるあまり。
自分の意に反する存在を受け入れられないあまり。
自分も毒者化しないよう心がけたいなあと思いました。
自分が楽しみたいがために楽しませてくれる相手を悲しませるなんて本末転倒ですから。
もちろん不満点や指摘箇所、そう思った理由、具体的な改善案などを作品全体の構成(作者の表現したい事)を考慮した上で作者さんに配慮して丁寧に書いてある場合なんかは毒者に含まれないと思います(当たり前)。
やっぱり大事なのは配慮であり対人関係での礼儀なんだなあと改めて思った次第。




