表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

345/363

俺を殺した少女に俺は恋をした

この作品のリメイク版をここで先行公開します。これから第1部終了まで毎日投稿予定です。

 ある満月の夜、俺は少女に殺された。そして俺はその少女に恋をした。



 少女の姿は満月のように美しく、しかしその紅い瞳は新月のように空っぽで虚ろだった。

 雪原のような白銀の長髪は月光に輝いて粒子が舞っているようにさえ見え、特徴的な尖った耳は吸血鬼やエルフを彷彿とさせる。少女がまとうオーラは神々しく、おおよそこの世の存在とは思えない。直視するのが恐れ多く感じるほどだ。

 だが少女に首を撥ねられるまでのしばらくの間、俺は少女をじっと見つめていた。天使のような美貌に見とれてしまっていたのである。

 少女は握っていた月光に輝く剣から手を離す。剣は細かな粒子となって虚空に帰す。この動作が殺害完了を示すものだとわかったのは首のない自分をこの目で捉えたときだった。

 死を悟ったと同時に俺はこう確信した。「一目惚れしてしまった」と。

 少女に出会って殺されるまではおそらく1秒にも満たなかっただろう。しかし俺にはその1秒が16年間の人生そのものだと思えるほど濃密なものに感じられた。

 もし可能なら……もし生き返れるのなら俺は強くなりたい。強くなって少女の攻撃を受止めてこの思いを伝えたい。「好きだ」という思いを。

評判が良ければリメイク版も独り立ちさせようと思います。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ