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第315話 昇格試験――地龍ゲオルグ

連載再開です。

■ジョーカー




 さて、今日はフランス支部の屋外施設で特級昇格試験を受けるわ。

 隆臣とエースは明日の昼頃にフランスに到着するらしいから、観光は明日以降に行うことにしたわ。

 だから今日はレオの監督の下、国際魔獣生態研究所(IMEL)から連れてきた魔獣で特級昇格試験を受けることになったのよ。



 わたしと凛の眼前には巨大な地龍がいた。全長はおよそ30メートル、全高はおよそ10メートル。鋭い牙と爪、重厚な鱗と甲殻、太く長い尻尾、漂う強者のオーラ。

 ただ歩くだけで地面を揺らし、行く手を遮る木々を巨木ごとく太い尻尾で薙ぎ払う。獲物を見つけると巨大な咆哮で気を失わせ、動けなくなったところを丸呑みする。

 そんな生態系のトップに君臨する特級魔獣の名はゲオルグ。地龍ウォラギネ(無翼ドラゴン下目に属するドラゴンの総称)の代表種であり、ゲオルギウスの黄金伝説にて最も彼を苦しめたドラゴンであったことから、そのような名前が付けられたんだとか。

 今のわたしにとってゲオルグを倒すことは容易い。だからここは試行錯誤の場だと思っているわ。きのうで点は一直線に並んだ。あとは線を引くだけの簡単なお仕事なのよ。




――――――――――――――――――――――――




 ゲオルグとの戦闘が始まった。

 動き回られると厄介だから、まずはこのデカブツの動きを封じるわ。

 わたしは拡散範囲11パーセント威力9倍のダークエネルギー(ダークエネルギーの槍)をゲオルグの両前脚に複数本放つ。

 硬い甲殻を突き破り太い脚を貫く。鮮血が飛び散る。ヤツの体勢が崩れる。



「グォオオオオ!」



 ゲオルグは苦痛に泣き叫んだ。

 しかしすぐに痛みに耐えて立ち上がり、大きく息を吸った。

 大咆哮が来る。これをくらったら近くにいるわたしと凛の鼓膜が破れてそのまま気を失い、目覚めたときにはヤツの胃の中。

 だからわたしはダークエネルギーの剣でヤツの首を掻っ切り大咆哮を阻止した。

 これで傷口が完全に修復するまで呼吸さえすることはできないわ。

 ここからはゆっくり点と点を線で結ぶ作業。

 そうね。まずはこれから試そうかしら。



「凛、少し下がってて」



 わたしはそう言ってゲオルグに近づき、右手をかざした。




 To be continued!⇒

ご閲覧ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。

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