第305話 バラライカ師匠
■隆臣
晩餐会翌日。俺とエースはバラライカ・トレビア・アルテミシオンの部屋に訪れていた。
どうやら俺たちを鍛えてくれるらしい。すれ違いざまに腹パンしてくるような頭のイカれたロリっ子だが、序列第9位に鍛錬してもらえるのはよろこばしいことだ。
軍服ロリことバラライカは組んだ脚をテーブルに乗っけて座っていた。紅い瞳と純白の髪の毛は目を奪われるほど美しい。
「よく来たな」
「ああ、来たさ」
バラライカの部屋にはライフル、ショットガン、マシンガン、拳銃、グレネード、ロケットランチャーなどたくさんの武器が並べられている。軍服姿といいこいつは軍人なんだな。
てかこの部屋すげー硝煙くせーんだけど。こいつこんな狭い部屋で銃火器ぶっぱなしてるわけじゃねーよな?
右手にはデザートイーグルが握られている。その小さな体に大型拳銃はあまりにも不釣り合いだ。
バラライカは近くにあったショットガンを使ってテーブルの上のボタンを押した。
すると武器ラックの付いた壁が両側に開き射撃場が出現。
そして座ったまま、
――バンバンバンバンバンバンバン!
7回引き金を引いた。デザートイーグルはホールドオープン。
こいつ片手でデザートイーグルを連射しやがったぞ! 普通の女の子なら脱臼は免れないが……さすがは真祖だな。
余裕の表情でスライドストップレバーを下ろして的に向かってもう一度引き金を引いている。
約100メートル先から的が帰ってきた。
「まあまあだな」
「全弾10点じゃねーか。どこがまあまあなんだよ」
「お前がザコい理由の根本がそれだ」
「は?」
「10点で満足するな。全弾Xを狙え。いや、全弾初弾が開けた穴を通せ」
何言ってんだコイツ。言ってる意味がわからねぇ。そんなの無理に決まってるだろ。
「無理じゃない。強くなるってのは限界のその先に到達することだ。お前は無意識に自分の能力の限界を決めつけているんじゃないか?」
たしかにバラライカの言う通りかもしれない。俺は今まで自分で定めた限界に苦しんできたのか?
「お前たち、名前は?」
バラライカはデザートイーグルをテーブルに置いて尋ねてきた。
「品川隆臣」
「エース」
俺たちはそれぞれ名乗った。
「強くしてやる。感謝のあまりオレの眷属になりたいと泣いて懇願してくるくらいな。絶対に最後までついてこいよ。隆臣、エース」
「ああ。頼んだぞバラライカ」
「ありがとう! バラライカちゃん!」
「師匠と呼べ。バカ弟子共」
これにてバラライカと俺&エースの師弟関係が成立した。
そして特訓の毎日が始まる。
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