第302話 シュヴァルツブルク=ゾンダースハウゼン侯爵
■凛
食事中のわたし、ジョーカー、ブラドおじいちゃんのところにたくさんの人がやって来ました。
英国貴族四大名家のウエストミンスター公爵、カドガン伯爵、ハワード・ドゥ・ウォールデン男爵、ポートマン子爵。カール・ハプスブルク=ロートリンゲンさんやアレクサンダー・フィリップ・フォン・ザクセン=コーブルク=ゴータさん。日本国内閣総理大臣、英国内閣総理大臣、米国大統領など……錚々たる顔ぶれでした。
そして、
「こんばんはレディリン、レディリンカ。私はシュヴァルツブルク=ゾンダースハウゼン家当主の名をクラウスと申します。以後お見知り置きを」
この方はシュヴァルツ七家の1つシュヴァルツブルク=ゾンダースハウゼン家当主のクラウス・フォン・シュヴァルツブルク=ゾンダースハウゼンさんです。
クラウスさんは自己紹介をして丁寧にボウアンドスクレープしてくださりました。
クラウスさんはわたしと同じ白髪紅目で、男性ですが髪の毛は腰のあたりまであります。高身長で190センチ以上はありそうですね。
わたしとジョーカーはナイフとフォークを置いて口元をナプキンで拭きます。そして立ち上がってカーテシーを返しました。
「先程はうちの脳筋執事が飛んだ迷惑をお掛けしました。彼はルードシュタット家の人間を酷く憎んでおりまして。ここはどうかテオドール・フォン・シュヴァルツブルク=ルードシュタットの旧友である私に免じて許して頂きたい 」
テオドール・フォン・シュヴァルツブルク=ルードシュタット……ジョーカーのお父さんの名前です。
「あんたはお父さまの友達だったの?」
「そりゃあもちろんですよレディリンカ! あなたのお父上とは大親友でした」
髪の毛と目の色的にそうじゃないかなーって思ってましたがやっぱりクラウスさんは吸血鬼でした。
「ふーん、なら許すわ」
「ありがとうございます。これからもルードシュタット家とは円満な関係を維持できるでしょう」
だといいのですが。
「ところでルードシュタット家の現当主はレディリンのお父上で間違いありませんでしょうか?」
当主……家の主人のことですね。現在ルードシュタット家はジョーカー、お父さん、わたしの3人だけ。一番年上なのはお父さんなのでお父さんが当主になるのでしょうか?
「違うわ。シュヴァルツブルク=ルードシュタット家の当主はこのわたしよ」
「レディリンカ、何をおっしゃるのですか。あなたは女性ですよ」
「考えが古すぎるのよロードゾンダースハウゼン。男とか女とか年功とかまったく関係ないわ。わたしがロードよ」
「ハッハハ。たしかにおっしゃる通りです。どうも私は古い慣習に縛られているようです」
そう言ってクラウスさんはジョーカーに手を差し伸べました。
「これからも末永くよろしくお願いします。レディリンカ……いえ、ロードルードシュタット」
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