第301話 食事
■凛
拍手はしばらく鳴り止みませんでした。
禁忌の魔女リンカさんは今までずっと人々の憎悪の対象でした。禁忌の魔女と同じ血が流れているというだけの理由でシュヴァルツの血族はリンカさんの死後から終戦までの約285年間はひどく差別を受けていたそうです。戦後になって差別は緩和されましたがシュヴァルツの血族は自分たちが差別されるきっかけとなったリンカさんをひどく憎むようになりました。
しかし悪いのはリンカ・フォン・シュヴァルツブルク=ルードシュタットさんではなくNEOという組織であるとブラドおじいちゃんは主張しました。そしてリンカさんへの誹謗中傷とシュヴァルツの血族への差別禁止を呼びかけました。
感動して涙を流す老婆や「ブラド様ー」と叫ぶおじさん、大きく頷きながら拍手を送る青年がいますが逆に「ふざけるな!」と抗議するしわくちゃおじいさんやわたしとジョーカーを睨みつけてくる一家、「虚構で我々の伝統を否定しないでください!」と叫ぶ少年もいます。
どうやらブラドおじいちゃんの主張は賛否が分かれているようですね。
もちろんわたしは賛成です。ジョーカーやシュヴァルツの血族のみなさまがこれ以上つらいめにあうのは嫌ですので。
■凛
乾杯が行われ晩餐会が本格的にスタートしました。
わたしとジョーカーはブラドおじいちゃん、院長のロキさん、副院長のシクロさんと同じステージ上の長テーブルです。
会場のみなさまは円卓なのでなんだか披露宴みたいですね。この席は少しはずかしいです。
メニューはこんな感じです。
・突き出し→ホタテ&キャビアの小さな一皿
・前菜→ハムとタンのゼリー固め、チキンシュプレーム
・スープ→ブラウンウィンザースープ
・魚料理→寿司4貫
・口直し→トマトのシャーベット
・肉料理→シャトーブリアンのステーキ
・サラダ→アボガドとトマトのサラダ
・チーズ
・デセール→アイスクリーム
・フルーツ
・プチフール→マカロン
・コーヒー
フレンチのフルコースっぽいですがフランス料理じゃないのもありますね。
ジョーカーに教わったテーブルマナーで食事を進めます。とってもおいしいです! おいしくて勝手に笑顔になっちゃいますっ!
To be continued!⇒
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