第212話 オリオン座
■アリス
ジャック・ザ・ミキサーの殺人ゲームが始まって1週間。
今日までに6人の幼い命がジャック・ザ・ミキサーに惨殺されてきた。その遺体は原型を留めておらずすべてミンチ状態となっており、遺体の身元を特定するのにかなり苦労したそうだ。
これまでの6日間でMMAが得た情報は3つ。1つ目はジャック・ザ・ミキサーこと月島恭平の犯行には規則性があるということ。2つ目はすべての事件現場は東京都内であること。そして3つ目は、警視庁やMMAが超厳戒態勢で都内に配置されているにもかかわらず、誰にも――監視カメラドローンにすら見つからずに犯行が済まさられているということ。
これらと以前からわかっていたことからジャック・ザ・ミキサーはガイスト使いで、ガイストは人を一瞬でミンチにするほどの能力を持っており、なおかつジャック・ザ・ミキサーもしくはそのガイストが隠密行動に長けた能力も保持しているということがわかる。
6日間の事件現場を地図上にプロットすると初日は六本木、2日目は新橋、3日目は上野、4日目は練馬、5日目は渋谷、6日目は自由が丘になり、6つの点を初日から順番に結ぶと、ある図形が明らかになる。
そう、オリオン座である。六本木はアルニラム、新橋はミンタカ、上野はベラトリクス、練馬はベテルギウス、渋谷はアルニタク、自由が丘はサイフの位置にあり、そのことから7日目はリゲルに位置する大井付近での犯行が予測されるため、MMAと警視庁は大井付近にかなり多くの捜査官を配置した。
マリーンエデンは公安零課の警備力に任せ、MMA捜査官の一部は大井に送られた。大井の警戒態勢も抜かりなしだ。
第二小隊が玄武の捜索と赤の剣の逮捕に、第三小隊が魔剣の蔵の監視に、第四小隊がジャック・ザ・ミキサーの逮捕に取り組んでいる。
そして私たち遊撃隊たる第一小隊は直近に戦闘が勃発しそうな場所に常に配備される。そのため今日は第四小隊とともにジャック・ザ・ミキサーの逮捕作戦に参加しているのだ。
犯行はいつも23時に行われるので、そろそろジャック・ザ・ミキサーが姿を現してもいい頃合いだ。
しばらくして大井埠頭にジャック・ザ・ミキサーが現れたと連絡が来たので、私たちは装甲車に乗って大井埠頭へ向かった。
To be continued!
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