第206話 アクシスさん? アクシスちゃん?
■隆臣
AXISさんは素早く親指を動かし、
――はい。短い間ですがよろしくお願いします。
やはり言葉を発さずに答えた。この人の職業はハッカー。アクシスってのはおそらく通り名だ。声を出さないのは……よくわからないや。
好奇心旺盛な魔女っ子たちはアクシスさんの顔を覗こうとするが、アクシスさんはそれを嫌がって顔を背けたり180度回転したりする。
しかし、魔女っ子たちは協力してアクシスさんのフードを脱がせてしまった。
「あ……ぅ」
アクシスさんの小さな声が聞こえた。風のようにやわらかくてやさしい声だ。
そして顕になった顔。まんまるおっきなおめめと花びらのように薄いくちびる。濡鴉のような髪の毛は肩で綺麗に切りそろえられておりつややかで美しく、童顔がめちゃんこかわいい! アクシスさんじゃなくてアクシスちゃんだ! アクシスちゃん!
服装からリュックサックまで地味な格好してるけど、女の子っぽい格好すればもっとかわいくなるのに! もったいない!
「かわいいー!」
「何歳ですか?」
「ほっぺぷにぷに〜」
エーリン、ホリー、ジャンヌはアクシスにぺたぺた触れる。
「初対面に馴れ馴れしすぎるぞ。離れろ」
それを見てナディアはやれやれポーズで言った。ナディアは魔女っ子6人組のリーダーらしいからな。やっぱりしっかりしてる。
するとアクシスはぴょんと魔女っ子たちから離れてフードを被りなおし、
――フードはやめてください! 顔を見られたら大変ですので! そして触らないでください! 非常に不愉快ですので! そして私はみなさんより歳上です! 16歳なので!
爆速で文字を打って画面を見せつけてきた。すげー怒ってる。てか出会ってそうそう請負人を怒らせるなよ。
■隆臣
アクシスちゃん改めアクシスさんは東京魔術学園高等部の2年生らしい。俺、エース、凛、ジョーカーの先輩にあたる人物だったんだな。てっきり小学生か中学生かと思ったよ。人は見た目に寄らないね。
そしてあの最強ハッカー集団Anonymousにも所属しており、日本の闇を色々と暴いてきたとのこと。
そんなこんなで爺さん目白防衛隊とアクシスさんはYggdrasillFactorのデータセンター前までやってきた。
To be continued!⇒
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