第193話 死んだ世界に住む女の子
遅くなりました! &今回は短めです! すみません!
◼???
太陽とは何か。青空とは何か。花畑とは何か。森林とは何か。わたしにはわからない。世界が死んでいるのだから当然だ。
「今日はいい天気だし、久しぶりにお昼一緒に食べない?」
クラスメイトの男子が話しかけてきた。
わたしは窓から空を眺める。ああ、たしかにいい天気だ。こんな日は滅多にない。
しかしわたしは知っている。そしてこいつは知らない。本当の「晴れ」というものを。
晴れとは、青い空が見えていて太陽が地面を照らしている状態のことをいうらしい。
わたしは母さんに写真で見せてもらって本当の「晴れ」を知った。その写真は父さんと母さんが仲良さげに笑っている写真で、背景は絵の具で塗りつぶしたように真っ青だった。
「おーい、茉鈴」
ぼーっとしててこいつの話を無視していたようだ。
「ごめんムリ。わたしお前と付き合ってないし、そもそもお前のこと嫌いだからっ!」
わたしはそう言って立ち上がり、この変態野郎から離れる。
「そんなこと言うなよ。ひどいなぁ」
「わたしはあんたたちなんかとは違うのっ! ついてこないで!」
「そんなこと言ったって、もう授業始まるぞ?」
「今日はサボる」
「今日もだろ?」
「あんた死にたいの?」
「冗談冗談……」
何笑ってんだよこいつ。こんな死んだ世界で、一体何が楽しいんだ? 終わりが確定した世界で何を楽しんでいるんだ?
わからない。わたしはこいつが……この世界の住人がよくわからない。
でも……こいつが笑うと、不思議と嫌な感じはしないんだよな。どうしてだろう。
To be continued!⇒
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