表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
192/363

第185話 吸血鬼の少年

◾隆臣


 なんなんだこの子は。

 この子から感じる独特でただならぬオーラ、以前もどこかで……。そうだ。ノエルだ。ノエルのオーラに少し似ている。


「先生の命令で、ミタカリンに会いに来た。プトレマイオスの件を伝えにな」


 少年は塀から飛び降り、魔剣の蔵とイオの方にゆっくり歩いていく。


「あらら、タイミングが悪すぎやしねぇか」


「レオさま〜っ!」


 魔剣の蔵は頭を掻き、イオは目をハートにして叫んだ。

 そんなイオに対してレオとかいう白髪の少年はほほえみで応える。

 レオはザ・少し昔の英国のような服装をしていて、その立ち居振る舞いも想像する英国紳士そのものだ。


「禁忌の魔女にそれを返してやれ」


「貴様と戦う気はない。失せろ」


「ここでミタカリンを失えば、この世界を滅ぼすことになるぞ」


 レオは真剣な表情で言った。


「こいつらが禁忌魔法を復活させた罪人だということ忘れたのか。老害クソジジイにそそのかされたクソガキめ」


「俺は280歳だっ!」


 さっきの真剣な表情はどこへやら、レオは声を荒らげた。

 そしてわかったぞ。こいつは吸血鬼だったのか。だからノエルと似た独特なオーラを感じたのか。


「そのロザリオを返すつもりがないなら、力ずくで奪うしかないようだな」


「おー、こりゃ困った。イオ、どうする?」


 魔剣の蔵は頭を掻きむしりながらイオに尋ねた。


「レオさーま〜っ!」


「ってイオ! 見とれるな!」


 イオがとろけて見とれてしまうのも無理はない。それほどレオは美形なのだ。


「にゃはは〜ん」


「こりゃダメだ。今日はもう帰る。あー、だからこれも返すよ。しゃーねーから」


 レオに魅了されたイオは戦闘不能状態。魔剣の蔵はロザリオをレオに投げ渡し、


「じゃあなァ、お前ら」


 俺たちに背を向けながら手を振って去って行った。


「お、おい! 待て!」


「行くなシナガワタカオミ。お前らだけで何ができる」


 追いかけようとした俺とエースをレオの声が止めた。


「くっ!」


 凛を殺した魔剣の蔵が憎い。たがレオの言う通り、俺とエースだけでどうにかなる相手ではないのは自明の理。


「それに、下手に塀の外に出るな。狙われている」


「え?」


 エースは首を傾げた。


「反ブラド過激派のスナイパーだ。過激派の目的はアトラスの根絶だからな、ミタカリンも当然狙われる。そしてミタカリンを殺したのは魔剣の蔵ではなく、そいつの狙撃だ。植物を操るガイストがミタカリンを拘束し、落雷が命中。その直後に後頭部が狙撃で撃ち抜かれた」


 レオはジョーカーの方に歩み寄りながら言い、


「レディー、頼んだよ」


 にっこりほほえんだ。


「ありがとう」


 しかしジョーカーは魅了されることなくロザリオを受け取り、親指の血をロザリオに擦り付けた。



 To be continued!⇒

ご閲覧ありがとうございます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ