第158話 玄武の復活
◾隆臣
「隆臣くんのまわりって、どうして幼い女の子ばかり集まるの? そういう体質なの? キモイね」
「ストレートすぎるなぁおい!」
それまで黙って話を聞いていた颯は、目元を真っ暗にしながら大谷翔平投手もびっくりな豪速球悪口を放ってきた。さすがの俺もグサッときたよ。
そんな騒動がありつつも、更木荘のみんなでちょっと遠いが、最寄りの銭湯までやって来た。
魔剣の蔵は都内のビジネスホテルで宿泊しているとの情報が入ったので、俺たちはつかの間の休息を取っているというわけだ。
当然俺は男湯に入っているんだが、そこにはミイラみたいなおじいさんが1人いるだけ。
でも壁1枚……天井付近は空いているが……隔てた向こう側からはきゃっきゃうふふの声が聞こえてくる。
大家の颯とダクト飯の袴田さんと激年寄りの節子ばぁを除けば、女性陣は全員ロリっ子だ。きっと他の客もほとんどいないだろう。つまり、向こうはロリっ子の楽園と化しているのだ。
凛とジョーカーもこの中に入ればさらにすごいことになっていたが、今日は和也さんが帰ってくる日だからな。家族水入らずで過ごしてもらうことにしたんだ。
1人でぼけぇ〜っと湯船に浸かっているのも飽きたので、女子軍団よりも早く上がって瓶のコーヒー牛乳を飲んでいると、ロリっ子たちが続々とロビーに戻ってきた。
しっとりと濡れた髪の毛は下ろされているので、普段とは違った印象を受ける。それがまた最高にむっちゃくちゃにかわいいんだよね。
俺はロリコンじゃないけど、世のロリっ子ハンターたちだったら速攻襲いかかっていただろうね。俺は紳士だからもちろんそんなことしないけど!
■アリス
青龍、白虎、朱雀、玄武……東西南北を司る霊獣(神獣)をまとめて四神と呼ぶ。
本来は中央を司り、四神を統轄する麒麟たる神獣が存在したのだが、原因不明の失踪により四神のパワーバランスのコントロールが崩れ、そのせいで2年前のあの事件が発生した。
そして私が朱雀を宿したことにより南方統括神が実質的不在となり、そのせいで南北のパワーバランスがさらに崩壊。
そして今夜――魔剣の蔵が日本にやって来たその日の夜。カルト教団赤の剣によりさいたま市岩槻区の玄武管理所が襲撃された。
玄武の霊核を保護していた装置が破壊され、赤の剣により玄武の霊核が盗み出されてしまった。
霊核への高密度魔力粒子および高濃度霊力粒子の供給を抑制していた装置が外れたことにより、霊核はすぐに具現化し、どこかへ逃げ出したという。
玄武の霊核が赤の剣の手に渡らなかったのは幸いだが、玄武が暴走すればあのときの二の舞だ。
私たちMMAは玄武を追って岩槻区までやってきた。
To be continued!⇒
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