表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
144/363

第137話 日本の魔剣

お待たせいたしました!

◾隆臣


 翌日もMMAと警視庁による月島恭平の捜索が行われた。

 そして俺とエースはナディアとラナとともに三鷹家に向かった。ナディアは俺たちに大事な話があるんだとか。

 三鷹家に着くと、凛と車椅子に乗ったジョーカーはナディアとの再開を非常に喜んでいた。ナディアも凛とジョーカーに会えて嬉しそうにしていた。しかし凛とラナはムッと睨み合って、険悪な雰囲気だった。

 そんな2人の距離をできるだけ確保しつつ、ナディアは大事な話とやらを開始した。


「お前たちは日本の魔剣――妖刀ムラマサについては知っているな?」


幼刀ようとうムラサメ?」


「ムラマサだっ! ムラサメ丸は南総里見八犬伝の架空のものだろ? からかうでないっ!」


「すまんすまん」


 ちょっとボケてみたが、ナディアへ鋭くツッコミを入れてくれた。本家村雨丸については知っていたみたいだが、さすがに幼刀ムラサメについては知らないようだ。知ってたらそれはそれで色々と問題があるんだけどな。


「ムラマサは死の刀だ。法院の反ブラド派が求めているのも無理はない」


「反ブラド派?」


 俺がナディアの言葉に首を傾げると、


「法院は今、初代院長現監督者であり序列最強の原初の吸血鬼であるブラド・ツェペシュ派と、現院長で序列4位のロキ・バーグ派の2つの派閥に分かれているんだ」


 ナディアはそう説明してくれた。ナディアの話を聞くと、いつも新たな未知情報が入ってきて、さらによくわからなくなる。だからわからないことは基本放置しておいた方がいい。


「ブラド・ツェペシュ……まだ生きてるのね」


 ジョーカーは懐かしむように言った。知り合いなのか?


「バリバリ生きてるわよ。むしろ今が現役って感じ」


 ナディアはちょっと呆れた感じで言った。ブラド・ツェペシュといえばドラキュラ公として有名な旧ワラキア公国の君主だ。ナディアいわく最強無敵のお騒がせ爺さんらしい。

 そしてブラドはジョーカー(リンカ)の夫のエリオットの高祖父なんだとか。つまり凛の超ご先祖さまってことだ。


「フォルコメン三番手で序列6位で反ブラド派の〝魔剣まけんくら〟は、世界のあらゆる魔剣を所持している。シュテルンではない彼だが、その力は序列6位にふさわしい。そして彼が今求めているのは、死のカタナ――妖刀ムラマサなのだ。そして現在のムラマサの管理者は、かつてプトレマイオスにも匹敵する力を持っていたユキタカメジロ。近いうちに魔剣の蔵が直々に日本にやってくる。そしてユキタカメジロと交戦し、妖刀を奪う」


 ナディアは淡々と語った。しかし俺たちには唖然としていた。魔法院の定める序列で6位のフォルコメンの男と、学友である爺さん目白が戦うとか言い出したのだから。


「何故そんなことが言いきれる」


 俺は尋ねた。


「アイラ・ハンプトン=ローズの事象予知だ」


 またアイラとやらだ。MMAといいナディアといい、事象予知に振り回されすぎじゃないか?


「信じられないです。だって爺さん目白は魔術学園の生徒で……」


 凛も信じられない様子だ。首を横に振りながらそう言っている。


「お前らは知らないかもしれないが、あいつは千子せんご村正の子孫で、かつて法院の魔女隊でも手を焼いていた魔術使いの犯罪者集団を、たったの数秒で制圧したほどの実力の持ち主なのよ」


 爺さん目白……やはりタダモノではなかった。法院の魔女隊というのはナディアも所属している組織で、特級以上の魔女のみに入隊の許された実力派集団のことだ。そしてそこの隊長がフォルコメン二番手で序列5位のアイラ・ハンプトン=ローズらしい。


「ラナを先に日本に行かせたのも、ユキタカにこのことを伝えるためでもあった」


 そうか。たしかに体育祭のとき、ラナは爺さん目白に会ってくるとか言ってたな。


「始まるのよ東京で……事変が」



 To be continued!⇒

ご閲覧ありがとうございます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ