もふ没ネタ。
本編にも書きましたが、一部にリクエストをいただきました、ハルの人型披露没バージョンです。
読まなくても、全く展開に関係はなく、とても短いです。
それでも宜しければ、暇潰し感覚で読んでいただけたら幸いです。
没にしたシリアスパターンと、エロパターンを勿体無い精神で書いておきます。
お風呂までの流れは一緒です。
没案なので、走り書きですし、こんな事しないよな、という展開もあります。
●シリアスパターン
人型になった私は、買ってきた服を着てから、ドキドキとする胸を押さえて、浴室で待つエヴァンの元へ戻る。
「ど……」
どう? この二語すら言えない威圧感が、エヴァンから放たれ、私は動けなくなる。
まさか、エヴァンから殺意を向けられるなんて思ってもいなかったから、指一本も動かせない。
「ったく、女じゃなきゃ、殺しているぞ」
冷えきった声音でそう言ったエヴァンは、タオルを腰に巻いただけの姿で、固まった私の手を引っ張り、屋敷の中を進んでいく。
あんなに頼り甲斐のあった背中が、今はとても遠く感じる。
やっと私の口が動いたのは、玄関の外に裸足で放り出された時だった。
「あの、エヴァン……私……」
「馴れ馴れしく呼ぶな。俺の名前をそう呼んでいい女は、決まってるんでな」
私の言葉を最後まで聞かず、エヴァンに手によって、玄関の扉が閉められ、私は夜の町へ放り出される。
「エヴァンの馬鹿……」
恨み言は、思いの外弱々しかった。
みたいな展開で、無自覚ですが美少女で、なかなかなボディなハルは色々危険な目に遭いますが、気付いたリュートとエヴァンが助けに来てくれます。
ですが、ハルはここまで弱々しくないですし、エヴァンはそこまで鈍感じゃないので、却下しました。
●エロパターン 1
エヴァンとお風呂で戯れていたら、ふと新しく出来るようになった能力を思い出す。
(そうだ。エヴァン、見てて?)
「ん? なんだ?」
ルーを肩に乗せたエヴァンが、濡れた髪を掻き上げながら、不思議そうに見てくる。
その視線を感じながら、私はゆっくりと体に力を込める。
「でかくなるのか? まぁ、もふもふだからいいが……」 まずは白まりも的な、私の大きさを変えていき、中で人の姿へ変わっていく。
何か勝手に出来るようになってたけど、これなら人前……たぶんリュートとエヴァン限定だけど、人型になっても問題ないはず。
ぐぐ、と体が伸びる感覚を、思考ではぐらかしながら、私は五分ほどかけて、もふもふから姿を現す。
「え? あ? うぉ!?」
もふもふから手足が生え、顔が出て、全身を覆っていたもふもふは、頭部へ落ち着いて、エヴァンの前には白髪の少女が……。
「あ、裸だ」
そうなるか。女神様も言ってたよね。
だから、服とか買ったのに、忘れてた。
「ごめん、すぐ出る……」
そこまでしか、言わせてもらえなかった。
いつの間にか、目の前にいたのは、目をギラギラとさせた一匹の獣だった。
そのまま、余す事なく、全身いただかれましたが、何か?
的な展開も考えてましたが、さすがに関係が早急に変わりすぎですし、リュートが狂戦士一直線なんで、止めました。あと、えっちぃとこは、飛ばさなきゃいけないですし。
ちなみに、事後は、エヴァンはハルに至れり尽くせりで、最終的には土下座で謝ります。
●エロパターン 2
これは、お風呂から出て、ケダマモドキのまま、添い寝までしてます。で、朝からスタートです。
「あ、誰だ?」 私の快適な眠りは、不機嫌さ丸出しのエヴァンの声で終了を告げる。
む。もう少し寝かせて欲しくて、宥めるように手探りでエヴァンの頭へ手を伸ばし、胸へと抱き込む。
「な、何してんだ!?」
エヴァンの慌てる声が聞こえ、私は渋々、目を開けてエヴァンを見る。
「ん、あさから、えっちぃ?」
見ると、エヴァンは、裸の女性の胸に顔を埋めて、あわあわして……って、私の胸?
そう言えば、さっき声が出てたし、手探りしたよね。
「うそ、なんで?」
気付いたら、人の姿になっていたようだ。
寝惚けて、人型になっちゃったのか?
「ハル、なのか?」
私の胸に顔を埋めたまま、エヴァンが恐る恐る問いかけてくる。
「あ、うん。ハル、です」
思わず丁寧に返し、エヴァンを引き寄せていた手を外す。
けど、私の胸に挟まったエヴァンの顔は、外れない。
そのまま、ギュッと抱き寄せられ、エヴァンは私の胸の谷間に顔を埋めたままだ。
「あ、あの、恥ずかしいんだけど……」
「ハルの匂いだ」
「私だからね」
「食べても、いいか?」
みたいな感じのも、考えました。
エロは基本的にギャグエロです。
あと、何パターンかエロはありまして、エヴァンがハルの胸を鷲掴み、とかもありました(笑)
基本的に、没はエヴァンが簡単に欲望に負けます。
紳士なエヴァンが、最終的に残りました。
本編も近々更新予定です。
感想返信、少々お待ちください。
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