ちかんって漢字だと痴漢になるけどさ、男じゃなくて女がするから漢じゃないよなーって思って、他に何かいい文字はないだろうかと考えた結果、姦に女って字が3つ入ってるし丁度いいなと思って痴姦って漢字にした。
夏休みは楽しめましたでしょうか?
俺は海に行って、その次の日は山でキャンプして、次の日オールでカラオケしてと色々と多忙でしたよ。
まぁ、俺は夏休みはまだまだあるので、のんびり楽しみますよ。
「この人が痴姦していたんですけど」
次の駅で電車が停止したタイミングで電車を降り、駅員に女性をつき出す奏ちゃん。
「違います、私はしてません!」
そのまま事務所に連れていかれた頃になって、ようやく容疑を否認する女性。
そりゃ否定するわな。痴姦程度で人生を棒に振るわけだし。
ん? まてよ、すると俺はこの人の人生を棒に振る原因ってことになるのか?
え? じゃあ、俺はこの人の人生の損失を背負わなくちゃいけないのか? うわ、重いわ。
「私がちゃんと見ました」
パイプ椅子に座り、そう駅員に言う奏ちゃん。
「間違いないですか?」
駅員が俺にむかってそう聞く。
さて、どうしたものか……正直、多少は不快に思うこともあったけど、痴姦は気にするような事じゃないし、むしろ中々の美人さんだから少し嬉しく思う部分もある。
まあ、けどされた事にはかわりないか。
「……まぁ、されましたけど」
「これで言い逃れはできませんね?」
「うぅ……」
奏ちゃんと駅員さんに睨まれ、女性は力なく肩を落とした。
「後は警察に願いします」
奏ちゃんは駅員にそう言う。
「わかりました」
駅員はそう言うと、受話器を手に取る。
「待って下さい! 警察だけは……」
女性は情けない顔で駅員にすがってそう言う。
なんというか……こう、必死にお願いしてる女性を見たら、もういいんじゃないかなって思えてくるな。
流石に可哀想だぜ。
「あの……もうその辺でよくないですか?」
俺は警察に連絡をいれようとしている駅員を止めてそう言う。
「え?」
何を言い出すんだコイツは……とでも言いたげな表情になる駅員
「反省してるみたいだし、俺もそこまで気にしてないので」
「反省してます! もう二度としません!」
痴姦女性がまるで崇めるように俺の前に跪いて頭を垂れる。
何ともまぁ、見事な土下座だ。
「こう言ってることだし、もうこの辺でいいじゃないですか」
「ちょっと待って下さい、あなたは彼女に痴姦されたんですよね?」
「そうだよ有利君」
「うん」
「警察には報告せずにこの場のみで片付けたいと?」
「はい」
俺は、駅員の問いに首を縦に振る。
「えぇ……」
奏ちゃんは信じられないものを見るような視線を俺に送る。
まぁ、元の世界でも痴姦された女性が相手を許すなんてそうそうないだろうしな。この世界もそうなんだろうが……俺はあいにくと、この世界の人とは価値観が大分違うからな。
「痴姦行為に対しては、まず警察に通報するというのが原則ですが、本人が大事にしないということなので警察への連絡は一先ず置いておきます」
そう言って、受話器を置く駅員とそれを見てほっと胸を撫で下ろす女性。
あ、けど痴姦は再犯率が高いって聞くし、放っておいたらまた他の男を狙うかもしれないよな。
ということは、俺がここで許すって言ってるのはつまり、痴姦を野放しにしようってことなるのか? 最悪、俺以外の男性が痴漢の被害にあうかもしれないんだよな……。
ってことは、やっぱり警察に連絡したほうが……。
いや、やっぱいいや。野郎は別にどうでもいいよな。
それにおつかいの途中だから、早く終わらせて帰らないと先輩達が困るし。
そういう訳で、俺は警察は呼ばずにこの場だけで方をつけ、何事もなかったかのように次の便にのっておつかいへ戻った。
奏ちゃんはまた俺が痴姦に合うんじゃないかと心配して、男性専用車両に乗った方がいいんじゃないかと言われたが、断固として拒否した。
いくらなんでも、暑苦しすぎるわ。
とりあえず……目標はDT捨テルで行こう。
ぼーくにでぃーてぃーすてーさーせーてよー。




