アマ○フィ見たけど、面白かったぜ。
この7つは絶対にできないらしい。
①顎に肘をつけることはできない
②髪の毛を数えることはできない
③舌を出したまま、鼻からは息をできない
④ちょうど③を試したでしょ?
⑤ ③を試したとき、実はできると分かっただろうけど、その時あなたは犬みたいに見えてたはず
⑥あなたは騙されたと思ってちょうど今笑ってるはず
⑦悔しいから仕返しにこのレスをコピペして誰かに送ろうとしていますね
「さて、この調子でどんどんいっちゃおう」
そう言って銃を構える奏ちゃん。
「その構え……完璧だな」
通りがかった眉毛の濃いおじさんが、何かボソッと呟くが気にしない。
気にしたら敗けだ。
奏ちゃんが狙うのは、なかなかに大きなクマの人形。そして狙うのは右足。
奏ちゃんが息を止めて引き金を引く。銃口から発車されたコルクは、まっすぐとヌイグルミに向かって飛んでいき、右足に当たると、棚からヌイグルミを落とす。
「おお! 凄い」
「私、以外とセンスあるかも…」
そう呟き、次はブレスレットを狙う奏ちゃん。
あれは……一見難しそうに見えるが、中心より少し右上を狙えば、一発で取れそうだ。
なので俺が先に頂こう。
俺は銃を構えて、狙いを定めて引き金を引く。
「ほう……構えてから撃つまでに躊躇いがないな……」
白いスーツを着た眉の太く顔の濃いオッサンが、後ろでそう呟くが俺は絶対に気にしない。
「あっ、有利君め……」
俺に落とされたブレスレットを見ながら悔しそうにそう言う奏ちゃん。
「勝負だからね……早いもの勝ちだぜ?」
「まぁ、お前負けてるけどな」
椅子に座り、腕を君だ龍之介がそう言う。
うるせぇ、自分がよくわかってるよそんなこと。
「女神の報酬……という言葉に心当たりはあるか?」
眉毛の太いオッサンが、ポケットに手を突っ込んだまま聞いてくる。
「(アマ○フィ?)」
「(○マルフィ?)」
「(○フォイ?)」
っていうか、女神の報酬ってゴ○ゴ関係なくね?
「そうか、知らないのならいい」
そう言うと、オッサンは、ポケットから手を抜いて立ち去っていった。
なんだったんだろうな、あのデューク……もとい、オッサンは。
「えいっ」
「あっ」
オッサンに気を取られている隙に、奏ちゃんがさらに商品を一つ落とす。
くっ、やるな奏ちゃん……まさかここまで射的ができるとは思わなかったぜ……仕方ない、こうなったら俺も奥の手を使おう。
「あー暑いなー」
そう言って浴衣の胸元を拡げて、手でパタパタちと風を仰ぎ入れる。
くらえーー秘技、お色気の術だってばよ!
フッフッフ、男女逆転している世界なら男のポロリはオッパイポロリと同意義な筈だぜ!
「なっ」
俺の胸元凝視して固まる奏ちゃん。
ほれほれ、俺のセクスィーな鎖骨や鍛えーーてはないけど、セクスィーな胸板に釘付けになるがいいさ。
「くっ、落ち着け私……平常心を保つのよ」
そう呟きながら深呼吸するが、視線は吸い寄せられるように俺の胸元へ。
だが、わかるぞその気持ち。俺も透けブラとか見つけるとついつい目が吸い寄せられるからな。特に夏場はみんな透けブラしてて大変だった。
なぜ人はオッパイを見ると、ついつい見てしまうのかーー哲学だな。
さて、今のうちにーっと。
俺はエアガンを構えて引き金を引いた。
パンッと小気味のいい音と共に発射されたコルクが、真っ直ぐと商品に向かって飛んでいき、そのまま商品を打ち落とす。
逆に、奏ちゃんは俺のせいで集中を乱され、思うように的に当たらなくなった。
こうして、射的勝負は俺の作戦勝ちという結果に終わった。
さて、負けた方は何でも言うことを聞くんだったよな。『何でも』って響きはいいよねー。
「もう、有利君ずるいよ……」
頬を膨らませ、そう呟く奏ちゃん。
「え? 何がズルいの?」
「え? いや、それは……その……」
俺がそう聞くと、明後日の方向を見ながら誤魔化そうとする奏ちゃん。
「ほらほら、何がズルいか言ってごらんよ」
まぁ、俺の胸元ガン見してたなんて言えないよな。俺だってオッパイガン見してた相手にオッパイ見てましたって言えないもん。言ったら、引かれるからな。
「それよりも、俺が勝負に勝ったし……焼きそばでも奢ってもらおうかな」
奏ちゃんを苛めるのはこれくらいにして、俺は早速勝負で勝ったので、奏ちゃんに命令を言う。
「わかったよ、じゃあちょっと買ってくるね」
そう言って、焼そばの屋台を探して走っていく奏ちゃん。
「じゃあ、ここで待ってるよ」
俺はそう言いながら手を振って奏ちゃんを見送る。
え? 命令はそんな事でいいのかって?
ああ、いいんだ。こうやって、どうでもいい事に使って好感度を稼ぐのさ……ギャルゲーの鉄則だって誰かが言ってた。
本音を言えばオッパイ揉ませてくださいって言いたいさ。あ、でも奏ちゃんペッタンコだった……じゃあ、フトモモかな。
ん? 胸と足どっちが好きなのかって? よせ、そんな究極の選択を迫るな。
恋人と母親どちらしか助けられない、さあどちらを助ける? っていう問題くらい答えるのが難しいぞ。というわけで、俺の回答は沈黙だ。
「ったく、お前らは俺の屋台を荒らしに来たのか?」
棚に置いてある商品の並びを整えながら、ため息混じりにそう言う龍之介。
「悪い悪い、俺の取ったもんは返すから」
俺は苦笑を漏らしながらそう言う。ちょっと調子にのってやり過ぎたと反省している。
「別にお前の取ったのは大したもんじゃないからいい」
さいですか。
「まぁ、奏ちゃんが大物二つも取ったからな」
ヌイグルミとPS4。いやはや、プロスナイパー並の腕前だぜ……お色気の術がなければ負けていたぜ。
これからもお色気の術は多用……っとこういう所からビッチという噂は広まっていくんだよな。お色気の術はやっぱり封印だ。
◇◆◇◆
「あれはズルいよ……」
焼きそば屋台を探しながら、そう呟く。
無自覚なのか、わざとやってるのかはわからないけど、あんな大胆に胸元開いてたら女子なら誰でも見ちゃうって。
「鎖骨……エロかったなぁ」
先程の光景を思いだし、思わずそう呟く。
って、私はなにを考えてるのさ。忘れろ忘れーーるのは勿体ないから、記憶の片隅に留めておこっと。
「あ、すいません、焼きそば二つください」
私は焼きそば屋台を見つけると、駆け寄り、屋台のオバちゃんにそう言う。
「はいよ、六百円ね」
私は財布からお金を取りだし、オバちゃんに渡して焼きそばを受けとる。
「まいど!」
オバちゃんの元気のいい掛け声を聞き流しながら、私は焼きそばの入ったパックを二つ持って有利君の所に戻る。
◇◆◇◆
悔しいからやってやった。
反省はしている。
後悔はしていない。




