いい感じに恋愛してきたんじゃないか? え? そうでもない? そっか……
流石に毎日更新は無理あるな……。
疲れるぜ。少し休憩させて。
奏side
「んっ……いつの間にか寝ていた……そろそろ起きないと……」
私は寝返りをうって……寝返りを……あれ?
「体が動かない……」
寝返りをうとうとしていた体は、がっしりと固定されたかのように動かない
なぜだ……制止した時の中でもあるまいし、なんで動けないの?
これが……俗に言う金縛りなの!?……いや、けど、足は動かせるし、左腕も動く、寝返りができないだけで、右腕になにやら、柔らかい感触を感じる以外、なにもおかしいところはない。
「いや、待て待て待て、何だ?柔らかい感触って」
私は視線を右に持って行く
そして、目にとまったのは、すやすやと眠る有利君の寝顔。
有利君……柔らかいわ……おっと、よだれが
つまり、有利君に抱きつかれて寝てるのか……え? なんで? うん、それより、この状況から抜け出さないと……といっても、この状況から動くには、まず両手を自由にしないとね。左手は自由に動くから、右手をなんとかしなきゃだ。
私はもぞもぞと動いて、右腕をなんとか私と有利君の体の間から、引き抜こうと努力する。
「なかなか、抜けないな…」
体が動かせないので、思うように右腕が動かず、少しずつ右手の動きが激しくなっていく。
「んっ……」
「っっっ!」
耳元で、有利君の甘い声が聞こえて、体が硬直し、思考回路が停止する。
「…………はっ…!…あ、あまりの出来事に、思わず思考が止まっていた」
にしても、迂闊には動けない。よし、少しずつ…少しずつ確実に抜いていこう。私はちょっとずつ、右手を晃と俺の間から抜いていく
「んむ……」
ええい! 沈まれ…今はまだ沈まるんだ! 私の煩悩よ! この紋所が目に入らぬか!
「よし、抜けた」
私は自分の煩悩と格闘の末、なんとか煩悩を抑え込み、右手を有利君と私の体の間から引き抜く。
これで、有利君の腕をどかして、彼が起きないようにそっとベッドから降りれば完璧だ。
「よし、かん「んんー!」……オソカッタカ」
私が行動に移る前に、有利君が目を覚ましてしまった。
「あれぇ?……なんで一緒に寝てる?……抱き枕?」
まだ、完全には目が覚めてないのか半分寝た表情で、そう言う有利君。ヤバイって……折角打ち破った煩悩が再び暴れだしたよ。
あれ? っていうかこの状況不味くない? だって、男の子と同じ部屋でしかも同じベッドで寝てたって……うん、アウトだね。既成事実出来ちゃってるよ。凄い不味いよ。
「おはよう、有利君」
とりあえず、私は冷静に有利君に挨拶する。
「うん、おはよー……でも、まだ寝たい……」
有利君って、寝起き……子供みたいだ。いや、そこも可愛いんですけどね。
「けど、そろそろ起きないと、朝食に間に合わないよ」
そう、もう考えるのはやめよう。こういうこともあるさ。別に一緒に寝てただけ……ただそれだけ。やましいことはなにもしていないよ。きっと。
一緒に寝るのなんて、赤ちゃんでも異性と一緒に寝ることだってあるんだし、寝るだけなら大丈夫。
それよりも、朝食の方が大事だよね。
「わかった、起きる……」
ゆっくりと上体を起こして、ベッドの上に座るような格好になり、ゆっくり伸びをしながら欠伸をする有利君
「……あれ? 俺……なんで奏ちゃんと一緒に寝てるの?」
キョトンとした顔でそう呟く有利君。
「さ、さあ? なな、なんでだろうねー」
いや、本当……記憶にないんだよ。よく不倫のニュースとかあると、記憶にございませんって言う人いるけど、本当に記憶にないんだ。
「………ん ー、そういや、俺……奏ちゃんに……抱きついて……寝て……た……」
目が覚めて、ちゃんと頭が働く用になった有利君が、さっきまでの事を思い出して、みるみる顔が赤くなっていく。
「…………」
頭から湯気でも出そうなくらい真っ赤になり、口を開けて呆然とする有利君。
「いや、別にいいよ。それより、早く行こうな?」
「……」
私がそう言うと、有利君は顔をうつむかせたまま頷く
奏sideend
◇◆◇◆
有利side
やべーって、どうするよ? どうするのよこれ。というかどうすればいいのこれ。昨日の記憶ないんだけど……王様ゲーム以降の記憶ないんだけどさ、これは……ヤっちゃった感じ? ヤっちゃった感じかな? いや……けど服着てたからな……ヤっちゃってはないよな。
けど、仮に……仮に前者なら問題だよな。事案だよ。場合によってはR18になっちゃうかもしれないんだから。
これは……いっそ奏ちゃん本人に聞くか? ははっ、まともに目も合わせられないのにそんなこと聞けるわけないじゃん。
そうだ、昨日の状況を知ってる先輩たちに聞いてみよう。
「あの、城之内先輩、昨日の王様ゲームの後って何がありましたっけ?」
「ごめん、私も覚えてなくて、気がついたら部屋だったから」
そうか、城之内先輩も覚えてないのか……。
「近藤先輩はどうですか?」
「私も同じだ……気がついたら部屋にいた」
近藤先輩もダメか……となると残りは……
「…………」
「あの、坂本先輩」
「…………」
「坂本先輩?」
「……な、なにかな?」
「昨日、王様ゲームの後に何がありましたっけ?」
「……何があったっけー? 覚えてないなー」
棒読みの坂本先輩。
……嘘が下手だな。何か知ってるってのがバレバレだ。
「先輩、教えてください」
「いや……あの……そう、王様ゲームで皆疲れちゃったらしくてね、そのまま部屋で寝てたんだけど、流石に5人は多いかなーって思って二年のだけでもつれて帰ったんだよ」
なるほど、そうだったのか。てことは、あれだな。ただ寝てただけで、何も起こってないんだな……よかったぜ。
でも奏ちゃんには謝っておこう……けど、なんか気まずいな。それに、恥ずかしくて顔まともの見れないんだよな。
いや、だがここは男らしく謝罪しよう。そうしよう。
というかさ、肝だめしといい、遊園地といい今日といい、ダメな所をさらしてばかりいる気がする……俺主人公なのに格好いいところ全然ないじゃん。
「(朝から有利君が目を合わせてくれない。たまたま目があってもすぐに反らされるし……やっぱり怒ってるのかな? 何もやましいことはしてないにせよ、やっぱりここは女である私が謝るべきだよね)」
「ねぇ」
「あのさ」
意を決して奏ちゃんに話しかけるが、向こうの同じタイミングで俺に話しかける。
「……」
「……」
両者、相手が話すのを待つため沈黙が場を支配する。
「えっと……」
「有利君、今朝はごめんね」
先に言われたっ!?
俺から先に謝ろうと口を開いた所で、奏ちゃんにそう言われる。食事中なので麗奈さんの時のように土下座とまではいかないが、もしそうでなかったら土下座もしそうな勢いだ。
「待って、謝るのは俺の方だから、奏ちゃんの部屋で俺が勝手に寝てたんだから、俺が悪いんだよ……だから俺の方こそごめん」
だが、奏ちゃんに落ち度はなく、俺が全面的に悪いので俺の方も奏ちゃんに謝罪する。
「いや、そんなことないよ、私がもっとしっかりしていれば」
「いや、俺が悪いんだって」
「違うよ、こういうのは女の私が悪いんだよ」
「それはおかしいでしょ、どう考えても奏ちゃんは悪くないって」
「そんなことないよ」
「……わかった、じゃあ互いに悪かったってことで」
お互いに自分に非があると言って聞かないので、仕方なく妥協点を作る。
「……そう……だね」
奏ちゃんも、渋々ながらそううなずく。
「……もう、この話は終わりにしようか」
一緒に寝ただの寝てないだのいう話題は周りに誤解を生むし、よくよ考えれば人前でするような話でもないしな。
「何のことでしょうね?」
「さあ? (やべぇ、元凶アタシなんだけど……言い出せねぇ)」
こっそり会話を聞いていた城之内先輩と坂本先輩が隣で呟くようにそう言った。
◇◆◇◆
ギャグって以外と疲れるのね。
胸くそ展開だらけでバッドエンドな話が書きたいよ。救いが一切ないようなさ。
バッドエンドを書いてギャグへの反動を溜めよう。




