表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/52

『風を嫌う』と『濡れ髪』と『まだまだ』



『風を嫌う』


強く吹きあれ


すべてを


巻き込み


ハードル走みたいに


あっという間に


春を連れ去って


地平線の彼方へと


追いやってしまう


これから来ようとしている夏が


怖いという気持ちは


ここからくるのだと


思うんだけど?





『濡れ髪』


ほっそり白い

うなじが冷える


今日は何度の

体温なのかな


シャワー終わりの黒髪が

饒舌に語る


僕を誘って

いるらしい




『まだまだ』


まだまだ

枯れない


一生懸命

その身を保とうと


水切りの

春色ガーベラ


十円玉

深く水へと沈め


その水を清いにかえて

守るように


まだまだ

枯れるな


私を見ていて


まだまだ

生きて


私も生きるから



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 『風を嫌う』と、『濡れ髪』が、特に良いですね。 決して特殊なわけではない最後の言葉が、際立った響きとして心に伝わって来ます。 [気になる点] 最近、「感動した際の刺激は痛みの刺激に似ている…
[良い点] 真ん中のが色っぽいのは同意です(笑) 気になってガーベラの花言葉を調べてみた結果『希望』『前進』で、詩の内容ともマッチしますし、季節感的にも上手だなぁ、と思いました。
[良い点] それぞれに情感あふれる詩。素敵です。 真ん中のは、えらく色っぽいですね! 大変好みですー♡
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ