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このエッセイを書いてることがばれたっ! その2
やべえ。数分後には怒りの声が上がるのか?
ちょっとびびりました。
なんせろくなことは書いてませんから。
しかし予想に反し、上がったのは怒りの声ではなく……、
笑い声でした。
あれ? 受けてる?
約三十分にわたり、断続的に飛び出す爆笑。
おめえら、仕事しろよなっ!
営業部長から声がかかりました。
「南野さんのブログ、おもしろかったです」
ブログじゃねえよっ!
問題の総務部長はこういいました。
「もっと出してくれぇ」
え、いいの、あんな役で?
社員をインディーと呼ぶ、変な総務部長の役なんですが……。
工事部長にも受けてました。
「これで続きを書くネタができたな」
それは早く続きを書けということですか?
いっさいのお怒りの声が上がらず、受けてくれたのはうれしいのですが、ちょっとひとことだけいいですか?
そんだけ受けたんだったら、アカウント作って星入れろ!
レビュー書けっ!
ええ、みごとに誰ひとりそんなことはしやがりません。
身内票でのし上がるのは案外難しいのかもしれません。




