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ようこそ!ダンジョンへ!  作者: トーヤ


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ダンジョンで武器はあまりドロップしないようです

(れん)、この間の魔法剣が8億3千万円で落札されたぞ」


はっ!?


ちまちまと、指輪に魔法攻撃軽減と毒攻撃軽減の付与を練習していた私に、(あおい)はそんな事を告げた。


「今、なんて…?」


聞き間違いよね?


「魔法剣が8億3千万円で落札されたぞって言ったんだけど?」

「8億!?なんで!?」


だって、スライムからドロップした剣だよ?


「言わなかったか?剣がドロップすること自体が珍しいって」


いや、聞いたと思うよ?


「だからって、8億っておかしいでしょ!?」

「普通の剣なら8億なんて金額にはならないだろうけどさ、あの剣って魔法剣だったろ?」


あっ、風の斬撃を飛ばせるんだっけ?

斬撃って、どんなの?


「でも、8億って…」

「しかたないよ。魔法剣なんて初出品だったからな」


えっ…


「武器はドロップしても、自分で使うからオークションに出てくることなんかないんだよ」


それなのに、私は魔法特化で武器を使わないからと、

安易に魔法剣をオークションに出してしまったと?

だからっていくらなんでも8億はなくない!?


うそでしょ!?


でもさ、必要だと思ったら、私はたぶん作れちゃうよね。

風の斬撃の魔法陣は複写してあるし…

魔法の瞳で修正すれば、風以外も出来ると思うんだよね。


…って、軽く考えすぎてたってこと!?


しかも【成形ボード】も手に入っちゃったから、剣自体作れちゃうしね?


作りたいから作りました。

作ったけど使わないので売りましょう。

珍しいので、高価買取になりました。


って、私ってば毎回やらかしすぎでしょう…。


「やっぱり(なごむ)(すぐる)も、

魔法剣が気になってオークション覗いてたらしいぞ。

開始金額見て、参加すら出来ねーって叫んでたらしい」


えー!?


「だったら、あげたらよかったのに…」

「どっちに?」


あー、そうだよね。

前回もその話になって、オークションに回したんだっけ。

それなら、【成形ボード】で剣か刀か作ってあげれば良くない?


って、言ってみたら、


「いくらで売るんだ?」

「えっ?あげたらダメなの!?」

「兄貴達が許さないだろうな」


えー?

ダメなの!?


あっ、それならさ!


「和くんと優くんって魔力量どのくらいかな?」

「どうしてだ?」

「剣か刀かわかんないけど、欲しい武器を成形するのに必要な魔力を自分で流してもらったら、お金必要なくない?」


魔力5万とか必要だったけど…


「この間の刀の作成に必要だった魔力量はどのくらいだった?」

「5万くらい?」

「ギリギリ足りないかもな?」


足りないのか…

循環を頑張って魔力総量を増やしてもらう?


「あっ、マナポーション飲んでもらうのは?」

「なるほど?でもマナポーションもそこそこ高いぞ?」

「えっ?私が作れるんだから、タダでいいじゃない」


いや、それは…って、蒼が渋ってる。

えー?

それもダメなの?


「だって、錬金が出来ること秘密だろ?」


あっ、そうだった。

どうしよう?


「ポーション特化の錬金が出来るってことにしておくのは?

そしたら魔導具の方は関係ないって思われないかな?」

「うーん、それならなんとか誤魔化せるか?誤魔化せるかな?」


ダメかなぁ?


「あとは、付与魔法が出来るって言っておけば、色々誤魔化せないかな?」

「それ、言う必要あるか?」


蒼が苦い顔をしている。


「だって、剣とか作ったら、自動修復とか付けた方が長く使えるんじゃない?」

「そうかもだけど」

「風の斬撃は、魔法陣だから錬金しなくちゃだけど、付与って誤魔化せない?」

「魔法剣にするつもりか!?」


あれ?

ダメ?


「色々付けたら、高くなるだろ?」

「それなら、マナポーションと自動修復と風の斬撃セットで1万とか2万とかでどう?」

「それは安すぎるだろ!?」

「いいじゃない、身内価格って感じにしとけば」


身内以外に作る事は、ないだろうけど。


「いや、待て。インゴット分が抜けてるだろ」

「じゃあ、インゴットも込みで」


ニッコリ笑ってみたら、盛大にため息を吐かれたんだけど、なんでよ?


「とりあえず兄貴達に話してみる」

「お願いね」


これで、色々と活用出来るんじゃない?


「その前に、蓮以外の魔力で成形出来るのか?」


あっ、どうだろう?


「蒼、試しにナイフか何か作ってみない?操作は私にしか出来ないかもだけど…」

「よし、やってみよう」


【成形ボード】に鋼のインゴットをひとつ乗せて、ナイフでいいか確認して、ナイフを選択する。


「あれ?詳細のリストに、長さしか出ないな」

「入力か?選択か?」

「選択だね。刃渡が7センチ、10センチ、15センチ、だね」

「なら、7センチにしよう」

「わかった。蒼、作成ボタンに魔力流してみてくれる?」

「了解した」


うん。

普通に出来たね。

鋼のインゴットひとつで、ナイフは1個出来るんだね。


「蒼、魔力量どのくらい使ったかわかる?」

「25,000くらい使ったぞ?」


えっ?

あれ?

金が20グラムで1,000だったよね?

銀が50グラムで2,500でしょ?

鋼のインゴットを4つ使って1キロで5万だったから、

鋼のインゴット1つなら250グラムで12,500とかじゃないの?

なのに、25,000!?


「あっ!私、青の手があるから使用する魔力量少ないのかも!?」

「それなら、剣か刀作るには魔力が10万くらい必要ってことか!?」

「そうかも…?」


あー、盲点だった。

青の手のこと、すっかり忘れてたし…。


「マナポーションが5本くらいあれば、本人たちの魔力で10万くらいなんとかなるんじゃないか?」


5本も飲むの?

いや、飲めるかな?

ポーション瓶ってそんなに大きくないしね。

量も100mlくらいじゃないかな?

5本なら、ペットボトル1本分くらいかな。

それなら飲める気がする。

味の改良しておいて良かった。

前のだったら飲めなかったよね。

私なら飲みたくないもん。


「とりあえず浅葱(あさぎ)さん達に話してみて?」

「わかったけど、蓮はそれでいいのか?」

「何が?」


首を傾げると、


「オークションなら8億とかになるんだぞ?」

「いや、もう老後は安泰だよ?」


老後って、と蒼は笑う。

いや、老後の蓄えは大切だよ?

うちのダンジョンがあれば、食べるのに困らないしね。


「兄貴達には、確認しておくな」

「よろしくね」

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