表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ようこそ!ダンジョンへ!  作者: トーヤ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

138/143

番外編8.冴木蒼の場合3

(れん)のおにぎりは美味い!


久しぶりに、視察チームに同行してダンジョンに潜ることになった。


予定は3日間。


ダンジョンに日帰り以外で潜るのは、困ることがある。

食事だ。

とにかく足りない。


蓮のくれた経験値倍増の魔導具でレベルアップしたら、魔力が増えた。

これは魔力100倍のスキルが貰えたせいでもある。


魔力が増えると、腹が減る。


蓮にお願いして、おにぎりをたくさん握ってもらった。

200個くらいとお願いしたが、300個ほど握ってくれたようだ。

200個じゃ、足りないと判断されたようだ。

美味しいからな、メグミハントのご飯。


視察チームにすげぇ見られながら、食うのはさすがに気が引けたぞ?

もちろんやらなかったけどな。


蓮が握ってくれたんだぞ?

何で他の野郎に食わせてやらねばならん?

俺が食うに決まってるだろ?


☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆


姉貴から、さっさと結婚式のドレスを選びに行けと連絡が入った。


忘れてた。

蓮も忘れていたようだ。


杏花(きょうか)義姉さんに連れられて、ドレス選びをして帰宅した蓮はぐったりしていた。


「大丈夫か?」

「杏花さんの着せ替え人形になったわ」


マジかよ。

あの人何してくれちゃってんの!?


「ドレスは決まった?」

「決めて来たー。ちょっとレースが多めになっちゃったけど」

「楽しみだな」


ドレスで着飾った蓮を見るのが。


結婚式当日、姉貴から電話で蓮が大変だと連絡を受けた。

急いで控室に行くと、神々しいまでの蓮がいた。

綺麗すぎて固まった俺を、姉貴たちは大笑いして出て行こうとする。


「ちょっと待て!姉貴、蓮が大変ってなんだ!?」

「んー?大変!いつも以上にキレイよって」


おいっ!

姉貴のヤツ!


でも本当に綺麗だ。

この花嫁さんは、俺のなんだぜ?

羨ましいだろう?


つつがなく結婚式は終わった。

気になったのは、誓いの口づけで蓮が固まったんだよな。


もしかして初めてじゃないよな?

初めてなのに、人前でとかだったら謝るしかない。


俺ともまだキスしてなかったんだよ。

これは俺が、歯止めがきかなくなりそうだから、意図的にしなかったんだが。

ちゃんと確認しておくべきだった。


蓮は、あまり触られたりするのが好きじゃないみたいだったから。

あえて話題にもしなかったんだけど。


まだ経験がなくて、接触をさけているのか。

ひどい目にあったことがあるから、接触を避けているのか。

たぶんどっちかなんじゃないかと思ってる。


夕飯を食べて、スイートルームに戻ると、蓮の口数が減った。


スイートルームなだけあって、風呂もすごかった。


「一緒に入る?」


一応聞いてみたが、まだ無理だよな。

先に入ってきた。

蓮が入れ違いで風呂へと消えて行き、出て来た時にはバスローブだった。


いや、俺もバスローブだし、それはいいんだけど。


「蓮…?」


蓮の胸が今まで見たことのないサイズだった。

えっ!?どういうこと?

小さく見せるブラ!?

世の中の女性は大きく見せるために頑張ってるんじゃなかったか?


「嫌な思いをしたんだろ?」


それじゃなきゃ、頑なに隠さないよな?


「うん、まぁ。これが目当てで付き合い申し込まれてたみたいだしね」


なんだと!?


「!?あのヤローとかか!?」


「あー、うん。あんなのだね」


他にもいるってことだよな!?

ハラワタが煮え繰り返る。

会ったらぶっ飛ばしそうだ。

それよりも今は、蓮だ。


「酷いことされたのか?」


聞いていいのかわからないけど。

蓮は首を振り、


「まさか、触らせたこともないわよ」


と言った。


「そうなのか?」

「そうよ」


強がりなわけじゃないよな?


「俺に触られるのはイヤじゃないか?」


蓮が笑顔で、蒼なら大丈夫だと思う。と言ってくれた。


夜は長い。

少しずつゆっくりと。

そして、蓮の胸の事は、俺だけが知っていれば良いと思う。

だから、隠しておいてほしいとお願いしておいた。

あれは俺の宝物だからな?

誰にもやらんし、見せん!!


☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆


新婚なのに、家に帰ることが出来ない。

国がダンジョンの存在を公表したから、その対応に追われている。

2ヶ月間ほぼダンジョン課に缶詰状態で、蓮のところに帰れたのは、片手で足りるほど。

新婚にはもっと気を使いやがれ!


帰れない間に何度も蓮からは、大量の片手で食べられるように料理した食べ物が、インベントリに送られて来た。

新しくもらえた特典らしい。


俺はとてもありがたかった。

買いに行く暇もないし、配られる弁当ひとつじゃまったく足りなかったからな。


大量に作るのは、大変だったろうと思う。

それに飽きないようになのか、色々な種類のものを作ってくれていた。


羨ましいか?

分けてなどやらん!

俺の愛妻の手作りだぞ?

ハイエナどもには絶対にやらんからな。


☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆


やっと落ち着いて通常業務になって帰宅できる事になった日は、久しぶりの蓮に甘え倒した。


ゆっくりお風呂にも入った。

たくさんご飯を食べて、ビールも飲んで、日本酒も飲んだ。

ドロップしたと言う、天ぷらや海鮮バーベキューもたらふく食った。

新しい化粧品で、蓮がものすごく綺麗になっていた。

俺は、酔っ払ったふりをした。

蓮に抱きついて、蓮の匂いを嗅いだ。

キスして、蓮の弱い耳を舐めて、喰んだ。

逃げようとする蓮を捕まえて、嫌がられない程度にしっかり抱かせてもらった。


蓮がグッタリしていたのは、たぶん気のせいだと思う。

新婚だから許して欲しい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ