番外編2.川里咲の場合
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本当にあるんだ?
ダンジョン課の男性陣と合コン?飲み会?の時に、ビビビビビ!って、きたのよ。
あっ、この人と結婚するんだろうなって。
そういうのって本当にあるのね。
自分に驚いたわ。
でも、向こうは舞ちゃんの方が好みかもしれないじゃない?
舞ちゃんの方が若いしね。
気のせいかも知れないけど、向こうも私のこと見てるわよね?
でも目が合うと逸らされるのよね。
どっちなの?
お馬鹿さんが乱入してきて、場が白けたのは否めないけど、とりあえず全員と話は出来たかな。
その中の何人かは舞ちゃんの方が気になっているのが、目に見えていたけれどね。
それでも1人ずつデートしてみようと言う話になったのよね。
第一印象だけで決めるほど、子供ではないということかしらね?
トップバッターは、1番舞ちゃんのことを気にしていた頬に傷のある遠野さんだったわ。
「そんなに気を使わなくて大丈夫よ?舞ちゃんの方が気になってるのよね?」
驚いた顔してるわ。
「どうして?」
どうしてって、顔に出てるけど?
「見てたらわかるわよ?あと何人かは舞ちゃんの方狙いね」
「えっ!?誰ですか!?」
「それを教えるのは、フェアじゃないでしょ?」
ですよね、としょんぼりする。
ワンコかしら?
「あの、デートだと言っておきながら、おかしいのですが、小山内さんのことを聞いてもいいですか?」
あら、素直ね。
「いいわよ?」
「小山内さんの好きなものとか…」
舞ちゃんの好きなもの?
アニメのキャラグッズ?
いやいや、これは私が言う話じゃないわね。
「スイーツは好きよね」
うん。
女の子はみんな好きでしょ?
「趣味とか?」
「あー、それは本人に聞いて欲しいかな」
「そうですよね。自分、趣味で今までに何度も振られてるので」
趣味で振られるってどういうこと?
「なんか特殊な趣味なの?」
そう言われると気にならない?
その趣味っていうのが。
「特殊と言うか…自分、その…ヲタクなんです」
なるほど、そう来たか!
「ヲタクだから振られたってこと!?」
「はい」
えぇー!?
そんな女はこっちから願い下げしときなさいよ!
「それなら舞ちゃんには、最初にそう言ってみたら?付き合ってからフラれるのはいやでしょ?」
「そ、うです、ね…」
あらあら。
きっと大丈夫よ?
ガンバレ!
で、私の方はと言えば、ビビビビビと来たお相手の松山さん。
デートの順番は最後だったわ。
やっぱり他の人は、申し訳ないけど、ピンと来なかった。
松山さんに今日会っても、やっぱり私この人と結婚するんだろうなって、感じている。
今までこんなこと感じたことないんだよね。
「川里さん、あの、自分人見知りで口下手なんで、すみません」
そう言えば、そう言ってたね。
「ん。大丈夫ですよ?」
全然気になってなかった。
なんだろう?
話さなくても温かい空気感?
優しい空気感?
自然?
2人なのに違和感がないのかな?
「ふふふ」
って、思わず笑っちゃったら、
「自分、何かおかしかったですか?」
不安そうにしないでよ。
「あっ、違います違います!なんかホッと出来るなって思っちゃいまして」
他の人みたいにガツガツ来られることもない。
猛烈アピールは、前回の歳下の子でコリゴリ。
落ち着いた雰囲気と居心地の良さは、やっぱりこの人が抜群だわ。
「そう、ですか?」
はい、と、頷いてから、ちょっと気になっていたことを聞いてみた。
「そう言えば、このデートの順番ってどうやって決めたんですか?」
「くじ引きです」
「くじ引き!?」
それは意外だったわね。
「川里さんとのデート順のくじを引いて、順番を決め、小山内さんとの順番を決めて、同じ人がいたら、やり直しって感じでした」
それってやり直し回数すごそうじゃない?
松山さんは私の方で最後ってことよね?
「ってことは、舞ちゃんとのデートも終わってるのよね?」
「はい、5番目でした」
「どうでした?」
「あー、会話が続かなくて申し訳なかったです」
いや、そうじゃなくて…。
「自分は、川里さんがいいです」
んっ!?
いきなり来たわね!?
「突然どうしたの!?」
「自分の順番は1番最後だったので、川里さんはもう誰かに決めてしまったかも知れませんが、自分の想いは伝えておきたいなと思いました」
そっか、別に口下手なだけで頼りないわけでもないのよね。
「どうして舞ちゃんより私を選んでくれたのか聞いてもいいですか?」
「笑わないでくださいね?」
何?笑えるような理由なの?
私が頷くと、松山さんは言ったのよ。
「飲み会の時に、川里さんを見た瞬間に"あっ、俺この人と結婚するな"って思ったんですよ」
えっ!?
ちょっと待って!?
そんなことありえる!?
ちょっと笑っちゃったら、
「笑わないでくださいって、お願いしたのに」
「あっ、ごめんなさい。違うのよ、私も同じことを思ってたから、そんなことあるんだ?って、ちょっとおかしくなっちゃって」
「えっ!?今なんて?」
ちゃんと聞いててよ。
なんで、聞き返すかなぁ。
「私も、あっ、この人と結婚するなって思ったんですよ。あの時」
「本当ですか!?」
「嘘言ってどうするのよ?」
松山さんは、姿勢を正して、
「川里さん、結婚を前提にお付き合いしてください」
「はい、お願いします」
即答よね。
迷う理由がなかったんだもの。
「ありがとう!!!」
って、すごい感謝されたんだけど、私の方こそありがとう!よね。
蓮ちゃんにもお礼を言わなくちゃね。
お読みいただきありがとうございます!
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トーヤのテンションがあがります(笑)
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