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ようこそ!ダンジョンへ!  作者: トーヤ


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109/143

ダンジョン潜ってもらうべきかな?

(あおい)、8階層って行ってみた?」

「あっ、まだ行ってない」


まだだったのか。

帰宅早々でなんだけど、


「なら、今から行かない?9階層も行きたいし、マザーに聞きたいこともあるんだよね」

「いいけど、メシが先じゃダメか?」


あー、お腹空いてるのね。


「了解!先にご飯にしよう。用意してくるね」

「ごめんな、昼間少ししか食べられなかった」

「忙しかったの?」

「ダンジョン発生の連絡が途切れなくてな…」


えっ!?

連絡が途切れないほど、ダンジョンが発生してるってこと!?


「大丈夫なの?」

「とりあえず、人のいるところはオペレーターが頑張ってくれてる」


ロードマップから、入力されたデータで連絡してるんだっけ?


「人のいないところは?」

「視察チームが頑張ってる」

「前は、視察チームの人が所有者になってたよね?今後は?」


視察チームの人だけで、全部をカバー出来ないよね?


「マンションとかに住んでるけど、ダンジョン所有者になりたい人ってのもいるわけだ。ダンジョン課で募集をかけてて、申込者がかなりいるんだ」


へぇー?

ブレイクさせないように管理はしないとダメだけど、魔石とかドロップとか買取に出せば物によっては、いい金額になったりするもんね。

一攫千金を狙ってってことかな?

なるほど。


「その人達に割り振って行くの?」

「まぁ、そうだな。希望地域とか申込時に申請してもらってるからな」


色々、策を講じていたんだね。


私はご飯を並べながら、思い出したから聞いてみた。


「話は変わるんだけど、蒼には遠野(とおの)さんと松山(まつやま)さんから報告あった?」

「最近、顔合わせてないけど何かあったか?」


あれ?


(さき)ちゃんが松山さんと、(まい)ちゃんが遠野さんと結婚を前提に付き合うことになったんだよ?」


はっ!?って、蒼は固まった。


「きいてねぇーぞ!?」

「そうなの?」

「まぁ、あいつらの状況も俺と似たり寄ったりだしな、忙しいのはわかる。わかるが報告くらい出来んだろうが!!!」


そう言いながら、ご飯を口に運ぶ。

食べるのは忘れないんだね。


「しかし、遠野と松山か」

「んっ?蒼的には意外な感じなの?」

「いや、意外ではないが、第一印象だと敬遠されがちかなと思ってたからな」


あー、顔のキズと人見知りだもんね。


「あの飲み会以降に、1人ずつ全員とデートしたらしいよ?それで決めたみたいだし」

「マジで?それも聞いてねぇ」

「私も決まってから聞いたんだけどね」


事前に私に話したら、蒼に伝わっちゃうからかな?


川里(かわさと)さんと小山内(おさない)さんが、誰を選ぶかって意見が優先されたんだよな?」

「だと思うけど?」


たぶん、そういうことなんじゃないかな?


「決め手とか聞いたか?」

「聞いたけど?気になる?」

「そうだな。同期だから付き合い長いしな」

「同期なんだ?2人とも?」


そうだぞって頷いた蒼に、私はあれ?ってと思って聞いてみた。

松山さんは結婚式に来てなかったよね?

同期なのに?

そしたら、妹さんの結婚式とかぶってたんだって。

あー、それは妹さんの方に出るよね。

なるほど。


で?と促されたから、


「咲ちゃんは、1番違和感がなかったって」


それは大事だなって、蒼は頷いてる。

蒼もそんなこと言ってたね。


「あと飲み会の時にこの人と結婚するだろうなって思ったみたいだよ?」


へぇー?って、蒼が意外そうにしてる。


「舞ちゃんは、趣味が一緒って言ってた」

「はっ!?遠野ってヲタクだぞ?」

「舞ちゃんもだよ?」

「マジで?」


私が頷くと、


「良かったな。あいつ顔とか趣味とかで、ものすごい理不尽な思いたくさんしてるんだよ」


舞ちゃんもそんなこと言ってたね。

なんて思ってたら蒼が、


「ごちそうさまでした」


って、お箸を置いた。

あっ、まだ食べてたのね。

キレイに食べたようだ。

足りたのかな?



『メグミハントダンジョン8階層初回入場特典が冴木(さえき)蒼(緑川(みどりかわ)蒼)に贈られます』

『スキル【移動距離ゼロレベル2】が冴木蒼(緑川蒼)に贈られました』


7階層に飛んで、降りたところで聞こえてきた。


移動距離ゼロレベル2!?


「蒼?レベル2って?」

「緑川家に転移した場所に戻れるみたいだ」


んっ?


「どういうこと?」

「ダンジョン課からここに転移したら、ここからダンジョン課に戻れるってことみたいだぞ?」


おー?

それってさ。


「この間、蒼が欲しがってたヤツだよね?」

「だな」


やっぱりマザーは、外のことも把握してるね?


「良かったね」

「ありがたいよ、ホントに」


8階層を見て、蒼が驚いている。


「なんであそこだけ夜なんだ?」

「あれが星スライムだったのよ」


マジかって笑ってるし。


「あっ、マザーに聞きたいことがあったんだよね。マザー!いるかな?」


ちゃら〜ん!

(れん)、蒼。久しぶりですね』


「あんまり来れなくてごめんね」


ちゃら〜ん!

『何かありましたか?』


「あのね、今度、ナビアプリで魔導具ショップを始める事になったんだけど、一緒にやってくれる友達をうちのダンジョンに連れてきても大丈夫かな?来たら特典とかもらえるのかな?」


ちゃら〜ん!

『欲しいスキルがあるのですか?』


「2人には、インベントリを持っててもらいたいんだよね」


ちゃら〜ん!

『魔導具ショップで必要という事ですか?』


「そう、私からインベントリを繋げられるようになったから、離れてても魔導具を送ることが出来るようになるかなって。持ち歩くのは不用心でしょ?」


ちゃら〜ん!

『そういうことなら、インベントリを特典で渡しましょう』


「よかった。2人とも美人さんの上に魔導具を持ってるなんて知られたら、何をされるかわからないじゃない?」


誘拐とかれたら困る。


「その心配もあるな」


ちゃら〜ん!

『ぜひ連れてきてください』


「ありがとうマザー!これから9階層行ってくるね」


ちゃら〜ん!

『気をつけていってらっしゃい』


「はーい!」



「蓮、ちょっと待って!星スライム倒したい」


「あー、そうだよね。どうぞ」


あれ?この階層ってなんか制約なかったっけ?

あっ!!


「蒼、ちょっと待って…」


遅かった…


「どうした?蓮?」

「虹スライムがね、水に反応して合体してレベル30超えになるって忘れてた」

「マジか!!」


今、アイスバレット飛ばしたよね?


「まずいかもしれないな」

「魔法攻撃は効かないから、物理で倒さないとダメなはず」

「マジか、なら蓮は離れて結界張っておけ」

「わかった。お願いね」


話してるうちに虹色の巨大なスライムが出現している。

うわー。デカすぎじゃない!?


鑑定

合体スライム(虹属性) レベル33

魔法耐性(極大)をもっているので、物理攻撃でしか倒せない

283体が合体したスライム



「蓮、その辺に石があればアイツに向かって投げておけ!そしたら少しでも経験値入るかもしれないから」


あっ、倒した人じゃなくても攻撃しておけば、経験値もらえるんだっけ?


「わかった!蒼、レベル33。283体が合体してるって」


とりあえず転がってる石を拾っておく。


「マジか!わかった!始めるぞ!蓮、投げろ」


私は思いっきり石を投げた。

何個も投げた。

届いたのはふたつくらいだけだった。

当たっただけで、許して欲しい。

蒼の苦笑いは見なかった事にしよう。


「蓮、離れておけよ」


蒼は、刀を手に縦横無尽に動き回る。

斬る斬る斬る斬る。


スライムの攻撃は、蒼には当たらない。


月光(げっこう)神導(しんどう)を使いこなしてるみたいだ。

2秒後の攻撃を処理し続けてるのがすごい。

私には無理な芸当だよね。


しかし動きがいつも以上に速くない?

ほぼ見えないんだけど…


もしかして、流星(りゅうせい)神速(しんそく)を使ってる?

1キロメートル30秒の動きを、2メートルとか3メートルで使ってるの!?


どんな身体能力してるのよ!?


って、えぇぇぇぇ!?

人ってそんなにジャンプ出来たっけ!?

蒼は、スライムの上空から、一刀両断!!みたいに核を真っ二つに叩き斬った。


石を投げただけの私にも経験値が入った。

1%かな?



経験値 前

8,314,493,656,865/711,374,856,192,000


経験値 264,000,000


経験値 後

8,314,757,656,865/711,374,856,192,000


あんま増えてないね。

283体の合体なのにね?

あれ?

283体分の経験値じゃないね?


えっ?合体したから1体換算なの!?

うわー、すごい経験値損してる!?


「レベルアップしたぞ!今のデカスライムだけで46万超えの経験値入ったぞ!すげぇな!」


えぇ!?

なんで!?

もしかして蒼は282体換算?

まぁ、そのくらいの差はあるかもだけど。

私の方は、1体換算でさらにその1%だと思うんだけど…

1体×レベル33×8階層×経験値1億倍の1%。


蒼は282体×レベル33×経験値50倍なんじゃないかな?


計算は統一して欲しいよね。

なんで私の方は、1%なのよ?

1%にするなら、283体の1%にして欲しいよねぇ。

まぁ、言ってもしかたないから、いいや。


「レベル43?44?45?」

「45だな」

「すごいねぇ」


しみじみ言ったら、笑われた。


「さて、9階層行ってみるか」

「疲れてない?」

「ちょっとな、でも行くだけ行ってみようぜ」

「どんな階層か楽しみ!」


今度こそ、豚とか牛とかお肉の階層だといいんだけどな。


8階層から降りたところで聞こえてきた。


『メグミハントダンジョン9階層初回入場特典が贈られます』

『スキル【青の手レベル2】が贈られました』


えっ!?青の手がレベルアップした!?

もしかして、使用魔力量がさらに減る!?



メグミハントダンジョン9階層初回入場特典が冴木蒼(緑川蒼)に贈られます』

『スキル【隠形】が冴木蒼(緑川蒼)に贈られました』


おんぎょう?


「おんぎょうって、姿を隠す的な?忍者的なやつ?」


「だな。姿を隠して、魔物の背後からバッサリ!みたいな?」


ニヤリって笑ってるけど、怖いからね?


「蓮はなんだった?」


「青の手レベル2だったよ!魔力消費がもっと減るかも?」


使ってみないとわかんないけどね。


「本当に減るなら、魔導具作るのにはもってこいだな!」


だから、この特典だったのかも?


「だね。さてと9階層をちらりと覗いてから帰ろうか!」


「それでいいか?デカスライムの相手は、ちょっと疲れたぞ」


1人で戦ってたからねぇ。

役立たずでごめんね。


どんな階層かな?


「あっ!豚じゃない!?」

「豚だな!デカいな!?」


ホントに大きいわね。



鑑定

ダンジョン豚(非討伐対象)

ブランド豚と遜色なし

むしろブランド豚よりも美味

ブランド豚の3倍の大きさ


「すごーい!ブランド豚よりも美味らしいよ」

「これは食べるのが楽しみだな」

「ブランド豚の3倍の大きさだって」

「そりゃデカいわけだよな」


あのダンジョン豚に乗れそう?

そのくらい大きいんだけど?


豚肉料理はなんだろう?

トンカツでしょ?

生姜焼き、豚丼は絶対よね。

豚汁に肉巻きおにぎりもありかな?

カツサンドでしょ。

角煮は食べるわよ。

ポークジンジャーとか?

白菜と豚バラの鍋とかもいいよね。

ナスと豚肉の炒め物もおいしいよね。

豚肉ゴロゴロのカレーも食べたいね。

実は豚肉のすき焼きも好きなんだよね。

豚キムチでしょ。

ロールキャベツにハンバーグ、メンチカツもよね。

天ぷらもありよね。

あぁ、絶対美味しいに決まってるもん。


「蓮、また料理のこと考えてるだろ」

「だって豚肉だよ!?食べたいものがありすぎる!」

「俺はそれが出て来るのを楽しみにしてるよ」

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― 新着の感想 ―
↓なんなら、生姜焼きも(バラ肉)(ロース肉)でわけられるぜ!
生姜焼きとポークジンジャーは別料理なの?
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